※この記事は、本記事は、クムジャパンのブログに掲載されたVDI環境での動画再生の問題についての記事の抜粋です。
デスクトップの仮想化は、今日のエンタープライズ環境において重要な要素となっています。この技術は一般的にVDI(仮想デスクトップ インフラストラクチャ)として知られています。VDIは、安価なデスクトップ環境としてエンドユーザーにワークステーションを提供し、ローカルのデスクトップ環境に保管するよりも強固でセキュアなデータ保護、デスクトップ環境の集中管理、他のデバイスからユーザーの仮想デスクトップ環境に接続できるモバイル対応など、たくさんの利点があります。
CitrixのVDIテクノロジーは、エンタープライズ環境で広く利用されています。XenDesktopとXenApp製品は、標準や拡張の仮想化機能を、デスクトップやアプリケーションに提供します。クライアント アプリケーションと、仮想環境があるホストサーバー間のCitrix VDI通信は、ICAチャネル上で行われています。ICAは、VDIサーバーからクライアントにスクリーンイメージを送り、データの送受信をコントロールする独自のリモートプロトコルです。ほとんどのアプリケーションでは全く問題なく動作しますが、いくつかの、高速にイメージを変更するような画像に特化したアプリケーションは、通常のVDIアーキテクチャでは問題となります。ビデオ ストリーミングはこのようなアプリケーションの一つです。映像がVDI方式で忠実にレンダリングされると、クライアントのレシーバは、VDIホストのビデオ プレーヤーと接続を維持することができず、ICAチャンネルは、頻繁に書き換わるフレームが含まれた大量のデータで溢れてしまいます。ライブ動画配信の間、動画を処理するたくさんの仮想デスクトップの負荷が高くなり、それらのストリームがサーバーが接続されているネットワーク上に流れます。この結果、正しく視聴することができなくなります。
負荷が高くなったり、品質が低くなってしまう動画再生問題に対応するために、Citrixはクライアント側でフェッチ(取得)を行う、HDX Media Streamと呼ばれる機能を提供しています。この機能の背景にあるアイデアは、クライアントが動画を表示処理するというものです。クライアント側からの取得が可能な場合、ビデオプレーヤーはクライアントで動作し、ストリームは直接クライアントに届き、サーバーに影響を与えません。ユーザーの視聴感を向上するには素晴らしいコンセプトですが、いくつかの制限があります。
クライアント側の受信と再生のビデオ ストリームはVDIに起因するビデオ品質の問題を解消します。しかし、これは別の問題を引き起こすかもしれません。ICAチャンネル経由で問題のある映像を取得する代わりに、クライアントはLANからそれを受信するようになります。もし、WANにストリーミングのソースがあると、複数のクライアントがユニキャストでストリームを一斉に受信し、ソースからのWAN接続の負荷がかなりの量になります。WANネットワーク側の帯域が問題となり、ビデオ ストリームを分離してキャッシュできる、Proxyキャッシュデバイスを導入しなければなりません。
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