導入事例

株式会社 杉孝(SUGIKO)様

作成者: ブイキューブ|2021.08.31

危険な高所ではRealWear製のスマートグラスを活用
足場の安全点検を遠隔化しサービスを拡大

建設・建築現場で用いる足場をはじめとする各種仮設機材のレンタル事業を手掛けている株式会社 杉孝(以下、SUGIKO)。独自のサービスとして注力しているのが、足場に関する安全点検等を行う「足場安全コンサルティング」だ。現在このサービスを担当する課員は数名。全国的にサービスを展開するに当たって、遠隔化・効率化が課題となっていた。そこで同社では「V-CUBE コラボレーション」を導入。同製品と連携したRealWear製の音声認識型スマートグラスも並行して導入し、本社と現場を繋いだ足場安全点検の遠隔化を開始したことで、サービスの広域展開を実現した。

従来の足場安全コンサルティングの課題

現場への移動に大きなコスト

現場は全国に広がっているため、本社から各地の現場まで数時間以上かかることも珍しくなく、移動のたびに経費と時間のコストがかかっていた。

高精細な動画の共有方法がなかった

現場の様子を動画でリアルタイムに共有する場合、映像を高精細に安定して送受信できるシステムがなかった。

スマホやタブレットでは手がふさがってしまう

スマホやタブレットを使った通信は可能なものの、両手がふさがってしまうので高所作業においては安全面で懸念があった。

「V-CUBE コラボレーション」でこう解決!

遠隔での安全点検とコンサルティングを実現

現場と本社の担当者をオンラインでリアルタイムに接続。

双方向インタラクティブなコミュニケーションが可能なので、現場と担当者をつないだ「遠隔足場点検」が可能に。移動にかかっていた経費や時間コストの大幅な削減につながった。

高精細な動画と画像をタイムラグなく共有

RealWear社製「HMT-1」は最高フルHDの動画、4K画質の静止画を撮影できるので、高精細に隅々まで、かつタイムラグのない情報共有が可能。

ドキュメントファイルはもちろん、3DCADなどのPCデータ、大型図面といったコンテンツも現場で高画質表示できるので、適確な情報をもとに検討し指示が出せる。

動作はすべて音声操作なので完全ハンズフリー

起動から写真撮影、送信まですべて声だけで行なえるRealWear社製「HMT-1」で、完全ハンズフリーを実現。

完全ハンズフリーで通信できるので、スマホやタブレットを手に持つ必要がなく、高所などでも両手が空いた状態で安全点検ができるように。資料やスケールなどを持ちながら撮影ができるので、人員削減にもつながる。

「V-CUBE コラボレーション」選定のポイントは?

ハンズフリーで動画等の撮影が可能か?

音声認識に対応したデバイスであること

  • RealWear製の音声認識型スマートグラス「HMT-1」で完全ハンズフリーを実現

高精細な動画の送受信ができるか?

暗い場所でも高精細な動画で撮影できること

  • 「V-CUBE コラボレーション」と連携したRealWear製スマートグラス「HMT-1」は最高でフルHDの動画、4K画質の静止画を撮影可能

リアルタイムなコミュニケーションが可能か?

タイムラグなくコミュニケーションが取れること

  • 「V-CUBE コラボレーション」は屋外でも安定して双方向インタラクティブなやり取りが可能

お客様の声

少人数で全国をカバーできるシステムが必要だった

足場安全コンサルティング課は、弊社がレンタルしている足場などの仮設機材が現場で安全に正しく組まれているかを確認したり、より安全に使用していただけるようアドバイスやサポート、コンサルティングを行う部署です。

これまでの安全コンサルティング業務は、私を含めた数名の課員が本社のある横浜から各地の現場に赴き、実際に足場に上って点検を行ってきました。ただ、弊社の拠点・営業所は仙台から大阪までと広範囲にあり、多くの現場でコンサルティング業務を行うことは、スタッフの人員的にも難しい状況がありました。

こうした足場点検を遠隔で行うことができないか、ということで導入したのが「V-CUBE コラボレーション」と同製品に連携したRealWearのウェアラブルカメラです。

選定のポイントとして重要視した点は、高所での危険作業になるため両手を空けた状態で映像・画像の送受信ができること、足場の細かなズレなども見逃さない高精細さ、クリアな音声でのやりとりができる、といったことです。RealWearのスマートグラスはそれらすべてを満たしていました。

株式会社 杉孝 技術サポート部 足場安全コンサルティング課 髙橋 理恵子 氏

安全点検結果レポートをスピーディに作成

各地の営業担当者やスタッフがスマートグラスを装着して現地の足場の状況を本社スタッフに解説しながら、同時に撮影も行います。本社にいる担当者はリアルタイムで状況を把握し、その場で写真付きのレポートを作成します。そのレポートを即座に現地へ共有してもらうことで、お客様には最速のスピードで足場の点検結果をお伝えすることができるようになりました。

業界でもスマートグラスを使った遠隔での足場点検を行っている会社はあまり聞いたことがなく、弊社の取り組みについて同業他社から見学の問い合わせも増えつつあります。

足場レンタルのリーディングカンパニーとして、今後もリモートを活用しながら、少しでも多くの現場で足場点検が行えればと考えています。

株式会社 杉孝 名古屋営業所 森田 剛史 氏

SUGIKO様における「V-CUBE コラボレーション」の活用法

建設・建築現場で用いる仮設機材に関する安全点検などを行うSUGIKOの「足場安全コンサルティング」。各地の営業担当者がRealWear製の音声認識型スマートグラス「HMT-1」を装着し、現場の映像を「V-CUBE コラボレーション」でリアルタイムに本社と共有。本社では、足場安全コンサルティング課の専門スタッフが高精細な映像をもとに、遠隔で不安全な組み方をした足場が無いかなどの安全点検を行う。従来はサービス提供エリアが本社近郊に限られていたが、遠隔化によって全国的なサービス展開が可能になった。

音声認識型スマートグラスで足場の映像をリアルタイムに共有

RealWearのスマートグラスで撮影

各地の営業担当者がRealWearのスマートグラスを装着し、足場が組まれている現場の映像で撮影。
起動はもちろん、動画の撮影開始・終了、静止画の撮影、送信などもすべて音声認識で行うことができるため、カメラに触る必要がなく、常に両手が空いた状態で点検作業を行うことが可能。

映像だけでなく資料も投影可能

スマートグラス上に現場の図面を投影させ、実際の設置方法との差異を確認したり、点検すべき箇所を本社から図面に書き込んでもらってスマートグラス上にリアルタイムに反映させたりすることも可能。
送信した映像を専門スタッフを含めた複数人で確認できるため、ナレッジを広く集約して判断することができる。

映像を本社とリアルタイムに共有

本社の足場安全コンサルティング課の担当者が現場の映像をオンラインでリアルタイムに共有。
安全点検を行いつつ、専門的な見地から足場点検に慣れていない経験の浅いスタッフの教育にも役立てている。
移動コストの削減や省人化にも繋がり、サービス提供エリアを大幅に拡大した。

RealWear「HMT-1」は高画質+ノイズキャンセリングも

RealWear「HMT-1」はハンズフリー、高い堅牢性、高画質、「大音量+ノイズキャンセリング」が特徴。IP66の防水防塵仕様で、-20℃~50℃の環境下で利用可能。最高でフルHD画格の動画、静4K画質の静止画撮影。95dB環境下でのテストクリアし、騒音が大きい環境化でも快適に利用できる。防爆仕様の「HMT-1Z1」も。