九州を中心に96拠点を展開している宮崎銀行では、全行で同じように情報を共有するために、新商品に関する勉強会を10地区に分け、ほぼ毎月開催していた。テレビ会議の導入も検討したが、拠点数が多いことからコスト面で断念。また、Web会議では音声や画像が途切れるという課題を感じていたところ、拠点の人数に応じて、低コストのテレビ会議システム「V-CUBE Box」と、高音質、高画質のWeb会議「V-CUBE ミーティング」を使い分けることで研修の遠隔開催を実現。勉強会に出席するための交通費、宿泊費といったコストや、移動時間の大幅削減という効果をあげた。
10地区に分けて勉強会を開催しても、各拠点から1~2時間かかることも多く、交通費や宿泊費もかさんだ。
地区ごとに勉強会を開催していたが、所属店を離れての移動が必要なため、都合のいい日時の調整が難航しがち。
テレビ会議は導入コストが高く、Web会議は音声や画像が途切れることから、検討段階で見送っていた。
拠点人数にあわせてテレビ会議とWeb会議を使い分けて導入することで、導入済み拠点への移動が不要になり、コストと移動時間を削減。
最大の課題であったコストおよび移動時間の削減は、V-CUBE Box、V-CUBE ミーティング導入前の試算以上に効果を上げた。勉強会以外での拠点間での活用にも広がっていることから、さらなる効果拡大の期待も。
地区ごとの講師の予定にあわせて、参加者が日時を調整するも、日程がなかなかフィックスしないといった悩みから解放。
支店閉店後の開催が中心だったため、遠方の拠点からの移動を考慮すると、開始時間が限定されがちだったが、開催時間の自由度も増し、日時調整が格段にしやすくなった。遅くなりがちだった会議の終了時間も早まり、拘束時間が短くなるという効果も。
低コストで導入できるテレビ会議「V-CUBE Box」と高品質のWeb会議「V-CUBE ミーティング」の組み合わせで、コストと品質のバランスをとることに成功。
V-CUBE BoxとV-CUBE ミーティングを拠点の人数によって使い分けることで、従来あったテレビ会議システムの導入コスト問題と、Web会議の音声や画像が途切れる不満を同時に解決。
講師がホワイトボードに重要事項を記載したり、必要に応じて参加者が質問できるなど、従来通りの研修が可能であること。
拠点間での会議や災害時のBCPのインフラとしてなど、幅広い活用ができること。
株式会社宮崎銀行 経営企画部 企画役 船木 裕史 氏
3ヵ月のお試し期間を経て、2016年10月より本格的に勉強会の遠隔化に移行しましたが12月までに延べ420名が遠隔による勉強会へ参加しました。まだ、全96拠点中の25拠点での導入にとどまっていますが、今後導入が広がれば、さらなるコスト削減などの効果が期待できると思います。
金融機関におけるセキュリティへの配慮から、インターネット接続できるパソコンが限られていることもあり、用途には制約がありますが、災害時のBCPなど、まだまだ活用の幅を広げることができるのではないかと検討しているところです。
株式会社宮崎銀行 マネーコンサルティング部 調査役代理 三原 宏美 氏
ほぼ毎月開催している新商品の勉強会から遠隔化を開始しました。その一方で、例えば新入社員研修や、入社5年目の社員を対象とした研修など、実際に会ってコミュニケーションを深めることで、人材育成における効果が期待できる研修もありますので、すべてを遠隔化するのではなく、目的に応じて実地研修と遠隔研修を使い分けていきたいと思っています。
研修拠点までの移動に1~2時間かかる場合も多いので、今後は他の研修を含め「できるだけWeb会議化してほしい」という要望も現場から既に上がってきています。
株式会社宮崎銀行 経営企画部 広報室 長友 香恋 氏
営業現場では、同じ職場の先輩社員が多忙で質問できないときも、本部の支援部署に気軽に勉強会を依頼できるなど、日常的に活用できるのがテレビ会議やWeb会議の良さだと思います。離れている拠点であっても、例えば違うフロアにちょっと足を運ぶのと同じような手軽さで顔を見て話ができるので、結果として、全体の営業力強化にもつながるのではないかと思っています。