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作成者: 藤本 諭志|Aug 23, 2023 2:45:02 AM

MPSとは

Media Processing Service(MPS)は、大規模なマルチメディアデータ向けに提供されるクラウドベースのトランスコーディングとオーディオビデオ処理サービスです。必要に応じてクラウドストレージ内のビデオファイルをOTT、PC、またはモバイル端末での再生に適した形式にトランスコードすることにより、多種類のプラットフォームにおけるビデオファイルの異なるビットレートと解像度への変換ニーズに対応できます。また、ウォーターマーク追加、ビデオスクリーンキャプチャ、コンテンツディスカバリー、コンテンツモデレーションコンテンツ編集などのサービスも提供します。

MPSの機能一覧

・Audio/Video トランスコーディング
・Audio/Video エンハンスメント
・ウォーターマーク
・スクリーンキャプチャ
・コンテンツディスカバリー
・コンテンツモデレーション
・コンテンツ編集

この記事ではAudio/Video トランスコーディング機能の1つであるTopSpeedCodecについて解説します。その他の機能についてはこちらのドキュメントをご参照ください。

TopSpeedCodec詳細

TopSpeedCodecはH.264、H.265、AV1コーデック標準をサポートし、ビデオの主観的品質を保証しつつ、50%の帯域幅コストを削減できます。

デモ

実際にTopSpeedCodecでトランスコードした映像をこちらのデモサイトで確認できます。
映像の帯域を半分以下に抑えても品質は保たれています。



TopSpeedCodecで変換を行う効果

2023年8月現在、AWS CloudFrontの料金は1GBあたり0.114USDです。単純に帯域を50%カットすれば1GBあたり0.057USDとなります。
例えば、720P/2Mbps/60分の動画をTopSpeedCodecで変換を行った場合、TopSpeedCodecの変換コストは0.0173USD/分x60分で約1USDとなります。この変換後の動画(1Mbps)を20名が視聴したら約1USDのコストが削減でき、TopSpeedCodecでの変換コストが相殺され、20人目よりあとは半分のコストで配信できます。

又、帯域を削減することでユーザー側のメリットもあります。研修に動画プラットフォームを採用している企業ではオフィスネットワークの帯域不足解消が期待できます。携帯で動画を視聴しているユーザーには、帯域制限を避ける効果も期待できます。

リプレイスについて

既存の動画配信基盤をリプレイスするには以下の工程が考えられます。

1. 変換元の動画アップロード先の変更
2. トランスコードサービスの変更
3. ストレージサービスの変更
4. 既存動画の再変換
5. 配信(動画再生)サービスの変更

これを全て1度のタイミングで実施するのは非常に困難です。サービスの停止計画をたてる必要もありユーザーの承認が必要な場合もあるかと思います。4.の工程を行う場合は規模によってサービス停止時間が長くなる場合もあります。また、問題発生時のロールバック等が懸念点としてあげられます。

ここでスマートなリプレイス方法について例をあげます。
TencentCloud MPSはAWSのS3と連携が可能でS3→MPS→S3というデータフローも実現できます。トランスコードサービスだけリプレイスをし、その起点以降の動画は帯域を軽減されたものを再生させてコスト削減を実現させます。
動画配信サービスにおいて、投稿日が古い動画は時間が経てば再生回数が減っていくと想定されます。そのような動画は再生コストとして少ない位置付けと考えられます。
このように部分的にリプレイスを行う事で、前述の懸念点を払拭できるかと思います。

>Tencent Cloudについて詳しくみる