イベントや会議をオンラインで行うことが一般的になってきましたが、ウェビナーの効果を最大化し、より良いイベントとするためには、開催の都度、振り返りと改善を繰り返す必要があります。
Zoom ウェビナーには、レポートの出力機能があり、ウェビナーに登録した人の情報はもちろん、ウェビナー中の参加者の情報(入退室の時間など)を活用・分析できます。またウェビナー実施中の投票機能やウェビナー終了後のアンケートを利用することで、ウェビナーの改善につなげることも可能です。レポートの情報を活用して、開催したウェビナーを振り返り、その後の改善につなげていきましょう。
本記事では、Zoom ウェビナーのレポート機能についての解説と、作成方法、活用方法について説明いたします。今後より良いウェビナーを開催したいとお考えの担当者様はぜひご参考にしてください。
まずZoonビデオウェビナーのレポート機能について説明いたします。
Zoom ウェビナーのレポート機能は、ウェビナー終了後に実施したウェビナーの情報をリスト化して確認できる機能です。ウェビナー参加者の入退出時間や登録情報、ウェビナー開催中のQ&Aのやり取りや投票機能の結果、アンケートの集計などを確認できます。
レポートの内容は、ウェビナーを開催したホスト、管理者やアクセス権限を付与されたユーザーのみが見ることができ、一般の参加者には公表されません。
Zoom ウェビナーで出力できるレポートには6つの種類があります。それぞれのレポートタイプについてご紹介します。
「登録レポート」ではウェビナー参加のために登録を必須にした際、参加者が登録した名前やメールアドレスなどのリストが取得できます。名前とメールアドレスはZoomの登録時に必須項目ですが、それ以外の情報を集めたい場合には、事前に管理画面から登録オプションを変更することが可能です。
「視聴者レポート」とは「登録レポート」とは別に、実際にウェビナーを視聴した参加者の情報のリストです。名前はもちろん、ウェビナーに入室した時間、退出した時間などが確認できます。
「パフォーマンスレポート」では、開催したウェビナーの参加率やQ&Aの数、所要時間、フィードバックのエンゲージメント統計などウェビナーの実績をまとめたものです。
「Q&Aレポート」はウェビナー中に視聴者から届いた質問とそれに対する回答などが集計されます。
「投票レポート」は、ウェビナー実施中に行った投票の結果を確認できます。
ウェビナー終了後に実施できるアンケートの結果を確認できます。
Zoom ウェビナーのレポートの出力方法は以下の通りです。
レポートがダウンロードできたら、中身を確認、分析・改善して、次回のウェビナーに生かしていかなければ意味がありません。どのようにZoom ウェビナーのレポートを活用すればよいのか解説いたします。
レポートを確認すると、登録をしたのに参加していないという参加者が一定数いることがわかります。それぞれの事情があるので、参加率を100%にすることは難しいかもしれませんが、参加者の事前の参加意欲を下げないために、事前にメールなどでコミュニケーションを取ったり、リマインドメールを送るなどで参加率を改善させるための工夫をすることができます。
また、レポートを分析して、開催日時や内容と参加率に相関性はないかなどを分析するができます。また、平均どのくらいの参加率になるのかを把握しておくことで、目標参加者数に対してどのくらいの登録数を集めるかというKPIの設定にも役立てることが可能です。
「参加者レポート」では、参加者の退室時間を確認できます。退室者が多い時間帯があれば、ウェビナーの内容と照らし合わせて、そこが参加者の「飽き」のポイントかもしれないという推測ができます。
ウェビナーの中に「飽き」のポイントがあるならば、時間が長すぎるのか、内容が退屈なのか、参加者ともっとインタラクティブにコミュニケーションできる施策が必要なのかというような分析が可能になります。
参加者レポートでは参加者の視聴時間を確認できたり、ウェビナー中に投票機能などを活用し、その回答率を把握することで、参加者の参加意欲を分析することが可能です。参加意欲が低い傾向がみられる場合には、ウェビナーの内容を再考する必要があります。
Zoom ウェビナーでは、ウェビナー終了後に参加者にアンケート回答に誘導することができます。アンケートには、実施したウェビナーに対する感想や、ウェビナーの内容に対する理解度を確認できる質問を入れると良いでしょう。
アンケート結果もレポートから確認することができるため、結果をもとに実施したウェビナーの課題の洗い出しをし、今後のウェビナーをよりよいものにするための改善をおこないます。
Zoonウェビナーのレポートでは、参加者の入退室時間や参加率など、細かい情報まで収集できるため、参加者の顔の見えないウェビナーにおいて、とても貴重な情報源となります。
参加者の状態や理解度、意欲を図ることができるため、このデータを活かして今後のウェビナーを改善していくことができます。
得られた情報をしっかりと活用して、より良いウェビナーを開催していきましょう。