導入事例

株式会社あしたのチーム 三好サテライトオフィス 様

作成者: ブイキューブ|2018.02.09

老舗旅館再利用のサテライトオフィス「三好ランド」で
営業アシスタントやオペレーション業務を巻き取り

人事評価のコンサルティング企業であるあしたのチームでは、都市部で展開する営業拠点以外にも、徳島県三好市などでサテライトオフィスを設けている。「出勤してから退勤するまでに一歩もオフィスから出ずに完結する業務は、サテライトオフィスでも十分できる」という考え方から、営業アシスタントやシステム設定、お客様対応のオペレーション業務などを、遠隔地のサテライトオフィスで実施するにあたり、打ち合わせや研修などの幅広い分野でV-CUBE ミーティングを活用している。

地方における人材採用の課題

地元の自治体は雇用が少なく人口減

雇用が少ないと、特に若者が都市部に仕事を求めて流出してしまうので、結果的に人口減が続くスパイラルに陥ってしまう。

地方で働きたい人は求人数や職種に制限

働きたい場所での求人数が少なかったり、業種や職種に偏りがあり、納得のいく職に就くことができない。

雇用する企業は地方での採用が困難


地方の優秀な人材を採用したくても、都市部にしか拠点がないと働く場所が限定されるため、採用のハードルが上がる。

サテライトオフィス開設でこう解決!

若者の転出防止や就業者の転入による住民確保

企業のサテライトオフィスが開設されることで、雇用が創出され、人口の流出減や、Iターン、Uターンによる人口流入も期待できる。

進学や就職を機に転出してしまう若者が雇用があることで地元に留まるケースや、UターンやIターンの就業者およびその家族が移住することが見込まれ、人口の増加が期待される。そして、地域の経済発展や高齢化防止の効果にもつながる。

就業の選択肢が増え、地方での生活が送りやすくなる

通勤時間の短縮や恵まれた住環境、親や親族と近い場所での生活を希望する人にとって、納得のいく就業が可能になる。

地元に残って働きたい学生や、Uターン、Iターンで地方への移住を考えている就業者にとって、地方での就業の選択肢が増えることは、希望するライフスタイルを実現しやすくなる。

地方の優秀な人材雇用のほか家賃など固定費の削減効果も

サテライトオフィス近隣の人材を雇用する環境が整い、これまでリーチしにくかった層の採用も可能に。都市部に比べオフィスの維持費がかからない点もサテライトオフィスのメリット。

通勤や空間に余裕のあるオフィスなどの、恵まれた労働環境で、地方の優秀な人材を雇用することで、生産性向上が期待できる。また、サテライトオフィス開設に伴う自治体の支援などがある場合も。

お客様の声

Iターン大阪からの移住・転職で子供と一緒に過ごす時間が増えた

株式会社あしたのチーム 営業本部 三好ランド オペレーションセンター
マネージャー 西村 耕世 氏

30歳のときに、両親や妻と2人の子供とともに、両親がもともと住んでいた三好市で働くことを前提で、それまで大阪で仕事をしていましたが退職しました。結果として、両親は関西に残ることになり、私の家族だけが、祖父母のいる三好市に移住することになった、いわゆる「Iターン」での移住・転職になりました。その後、市役所の方から「祖父母がいらっしゃるなら、孫が戻ってくる“孫ターン”ですね」と言われましたが、その言葉はそのとき初めて耳にしました(笑)。

移住後、転職活動をしたのですが、思っていたよりも求人がありましたね。一番変わったのは家族と過ごす時間が増えたことです。大阪では、平日の夜、起きている子供の顔を見ることはほとんどありませんでした。通勤時間が短くなり、自分の時間も増えました。私は畑仕事や山菜を採ったりというアウトドアが好きなのですが、こうした楽しみもあり、移住前に家族から「自分がしたいことができるのであれば、地方への移住に反対する理由はない」と言われていました。

あしたのチームの三好ランドでは、人事評価システムの設定やお客様のサポート業務などを行っていますが、サテライトオフィス以外のスタッフとも、日常的にV-CUBE ミーティングを通じて顔を見ながら話しているので、距離を感じることはあまりないですね。「直接会ったことはないけれども、前から知っている」という関係性です。地方にいても違和感なく仕事を行えているので、三好でやってきたものを、そのまま持っていけば、全国どこでも同じように通用すると実感しています。

Uターン三好ランド立ち上げに参画 サテライトオフィスは“可能性”が魅力

株式会社あしたのチーム 営業本部 三好ランド オペレーションセンター
西岡 百合代 氏

Uターンでいったん徳島に帰ってきた際には、まだ三好ランドもなく、他県で仕事をしながら、地元での仕事を探していました。その段階で、三好市役所の方から紹介されたのが、あしたのチームのサテライトオフィス「三好ランド」の立ち上げでした。

三好ランドの立ち上げ当初は、人材紹介業を行っており、「地方で人材紹介?」と、ピンときていないこともあり、迷った部分もありましたが、社長のサテライトオフィスへかける思いなどを聞いたことで、その可能性に魅力を感じました。

現在は、お客様サポートのオペレーション業務のほかに、千葉の拠点長のアシスタントとしてセミナー資料作成を行ったり、見積もりを作成するといった業務も行っています。「都市部の拠点の仕事をどう巻き取るのか」という点で最初は不安はあったものの、実際に業務をスタートしてみると全く支障はありませんでした。サテライトオフィスというとWebエンジニアなど、限られた職種のイメージがあるかもしれませんが、あしたのチームのように事務職でもまったく支障なく働くことはできます。

離れた拠点にいる営業担当のサポートを行うにしても、V-CUBE ミーティングで資料共有しつつ顔を見ながら打ち合わせができる点は、コミュニケーション面で非常に役立っています。

地元高校からの新卒採用三好ランドを知ったのが地元に可能性を見いだせた瞬間

株式会社あしたのチーム 営業本部 三好ランド オペレーションセンター
槙山 千沙 氏

私が三好ランドについて知ったのは、地元の高校に来ていた求人票を見たときです。サテライトオフィスという言葉もこの時初めて耳にしました。

実際に見学に来てみると、地元の旅館を再利用したり、廃校になった小学校の備品を活用したり…と地元に密着していることに好印象を持ちました。「身近にこんな場所がある」と知ったのは、地元に可能性を見いだせた瞬間でした。ずっと住んでいると、なにもが普通に思えるので、なかなか魅力に気づけない中、三好ランドはとても新鮮でしたね。

就職活動のときにも社長からWeb面接で、サテライトオフィスについての期待を直接聞くことができ、新しい可能性があるという期待を持って入社を決めました。

あしたのチーム 様のサテライトオフィスにおける
V-CUBE ミーティングの活用法

あしたのチームのサテライトオフィスでは、V-CUBE ミーティングを活用して、都市部の拠点やスタッフとコミュニケーションをとりながら、距離や場所のギャップを感じることなく、業務を行っている。

サテライトオフィス三好と鯖江の2か所に展開

三好ランドの外観

徳島県三好市で、1887年創業の老舗旅館「政海旅館」が閉館したのは2008年のこと。長らく地元で親しまれてきた旅館を再利用し、2013年、ブロードバンド環境などが整ったサテライトオフィス「三好ランド」がオープンした。

あしたのチームでは、この段階から本社機能であった人事関連サービスの事務機能を「三好ランド」に移管。地元での雇用創出や地域の活性化に貢献するとともに、固定費の削減といった効果も生み出している。

あしたのチームでは、現在、三好ランド以外に、福井県鯖江市にもサテライトオフィスを展開している。

全拠点をつないだ朝礼パソコンを通じて顔を見ながら情報共有

三好ランドでは全員がパソコンのミーティング画面の前に集まり、参加

毎朝10分程度、全拠点の全社員が参加する朝礼を、V-CUBE ミーティングで行う。パソコン画面に映し出された会議風景を全拠点で共有して、受注状況などを報告する。報告者の顔がパソコン画面に映し出されるため、実際には会ったことのない営業スタッフも、この会議を通じて知ることができる。この経験が営業アシスタントを行う際にも、違和感なく溶け込めることにつながっている。

本社および他の拠点も発言者がカメラの前に立って朝礼を実施

親睦を深めるためにランチ会を遠隔で実施

サテライトオフィスのメンバーと本社のスタッフとの間では、週1回程度、ランチ会を実施。各サテライトオフィスの実情や意見を交換するだけでなく、業務を離れた雑談などで、距離や場所のギャップを感じさせることなく、親睦を深めることができる。