メディアアクティブが開発したスマートフォンアプリの1つに、芸能人本人が登場し、お話や歌をコンテンツとして配信する子ども向けのスマートフォンアプリがある。アプリの目玉コンテンツとなっていて、月額の有料会員向けに提供されているのが芸能人本人によるライブ配信だ。ライブ配信のための豊富な機能の実装を短期間の開発で行うために採用されたのが、ビデオチャット機能のSDK「Agora」である。
月額会員の満足度を向上させるために、コンテンツの目玉になる親子で楽しめる独自機能が必要。
SNSを使ってライブ配信を行う場合、著作権の関係上、配信できる楽曲に制約が生じやすい。
課金に影響のある「退出管理」の実装など、多機能にすればするほど工数が増え、開発期間やコストが膨大になる。
単に動画再生機能だけでは、有料会員にとっての魅力になりにくいが、ライブでの歌やトークが楽しめる配信により、会員の満足度を向上。
先行してSNSによるライブ配信も行ったが、SNSでは有料会員以外も視聴できてしまい、有料会員のメリットが感じられにくいものであった。アプリによる配信となったことで、有料会員限定のインセンティブを提供できるようになった。
より多くの楽曲の歌唱を配信できるため、コンテンツとしての魅力を向上させることが可能に。
芸能人本人によるライブでの歌唱は、他のコンテンツにはない差別化となり、多彩な楽曲を提供できることがアプリ自体の大きな強みとなった。
ユーザー満足度向上のための機能実装も、より短期間、より低コストで行える。
サンプルコードを参照して「退出処理」を実装。それに加えて、入室後、規定の時間経過後に必ず退出する自動退出機能をアプリ側で実装。そして、その開発工数も最小限に抑制。
人的リソースをかけずに、開発工数は低減しながら豊富な機能を搭載できること。
会員の満足度を高めるために、安定したサービス提供を行えること。
先行する他社のサービスやアプリで、安定した利用実績があること。
メディアアクティブ株式会社 成瀬 剛 氏
毎月、季節に合わせたお話や歌を届ける子ども向けアプリを開発・運営していますが、このアプリでは、特別に歌を収録したオリジナル動画を配信しています。視聴者であるお子さんに、さらに楽しんでいただけるように企画したのが、芸能人本人による、お話や歌のライブ配信です。
ライブ配信自体は、SNSを活用して行ったことがあるのですが、2つの問題がありました。1つはアプリの有料会員以外でもライブ視聴できるため、有料会員の満足度につながらないことです。もう1つは、SNSでの配信では、著作権の関係上、歌唱できる歌に制約が出てきてしまうという点でした。
そこで、アプリ内でライブ配信を行うこととしましたが、開発期間、人的リソースの面で制約があったため、開発工数を抑制できるSDKの採用を検討しました。
既にリリース済みのアプリのためiOSとAndroidの両OSに対応しているSDKである点や、ユーザー側のネットワーク環境が悪い状況でも安定している専用ネットワークであること、そして何よりサンプルコードの活用で開発工数を低減できることから「Agora」を採用しました。
自社開発のアプリのためSNSツールよりも、歌唱できる歌の制約も少なくなりますし、視聴ユーザーの人数やリピーターか否かなどの詳細データを参照できるようになったことで、今後の企画立案を立てやすくなったというメリットも生まれています。
メディアアクティブが提供している子ども向けアプリの魅力をさらに増すために、2017年12月にアップデートでサービス開始になったのがライブ配信機能だ。既にリリースされていたアプリに機能を追加するために選ばれたSDKが「Agora」。他のSNSでの動画配信とは異なる、オリジナルのコンテンツとして人気を博している。
メディアアクティブでは、芸能人が毎月、季節に合わせたお話や歌を届ける子ども向けアプリを開発、運営。手遊び歌や季節の歌をアプリオリジナル動画として配信している。
アプリのダウンロードは無料で、一部コンテンツが有料であるが、有料会員向けコンテンツの目玉が「Agora」を活用した、子どもに大人気の芸能人本人によるお話や歌のライブ配信となっている。
このアプリだけでしか見ることのできないコンテンツの配信により、芸能人本人にとっても、SNSやブログとは一線を画した、新しい情報発信の場を持つことができる。