Agoraはユーザに卓越したライブ映像配信を体験させるために「映像の品質」、「スムーズな映像配信」と「超低遅延」に努めています。AgoraのAVO(Adaptive Video Optimization™:ユーザのネットワーク環境に合わせたビデオの最適化技術)で前処理(Pre-Processing)、エンコーディング(Encoding)、伝送(Transmission)、デコーディング(Decoding)、および後処理(Post-Processing)など映像配信処理の五つの段階を最適化します(関連記事を参照)。パケットロスまたは通信の輻輳が起きる厳しいネットワーク状況においてもAgora SDKは他社のSDKより安定するライブ配信ができます。一例として複数のデスクトップPCやモバイルのシナリオにてAgora SDKとZoom SDKでのビデオ通話のパフォーマンスを検証した記事を公開しています。
双方向通信、コラボ配信や大規模な配信に向けてAgoraのSD-RTN™️は、世界の200以上の国や地域に設置されたサーバを一つの大きなネットワークとして管理し、遅延を最小限に抑えつつ最適なパフォーマンスを維持するために、ユーザのオーディオとビデオストリームが最適な通信経路でルーティングされるように動きます。これによって、超低遅延かつ安定した配信を実現しています(Agoraの特徴はこちらを参照)。
Agora SDKは、Android, iOS, Web, macOS, React Native, ReactJS, Windows, Flutter, Linux, Unity, Electron, Unreal Engineなどさまざまなプラットフォームに対応しているので、ユーザのニーズに合わせて最適な方法で開発することができ、ビジネスの可能性が広がります。SDKにおいても利用シーンによってさらにVoice/Video SDK, Signaling SDK, Chat SDK, IoT SDK, Flexible Classroomなどお客様のサービスに最適のソリューションを提供しています(お問い合わせや料金シミュレーション、ご相談はこちらから)。
ライブ配信、Webセミナー、遠隔医療や遠隔点呼などさまざまな利用シーンに必要な機能(録画, リアルタイムの文字起こし, チャンネル管理, バーチャル背景, チャットなど)を揃えています。ライブ配信時の映像と音声の録画ファイルや文字起こし機能で音声をテキスト化したデータは、お客様が指定されるサーバ(例:Amazon S3, Tencent Cloud, Google Cloud, Microsoft Azureなどのサードパーティのクラウドストレージ)に自動で保存されますので、管理が容易になります。
また、Agora RTCチャンネルの配信様子(RTCのオーディオとビデオストリーム)をRTMP/RTMPSストリームに変換してCDNにプッシュするMedia Push機能や、Media Pull機能でオンライン通話しつつオンラインメディアストリームをAgora RTCチャネルに流し込んで再生することで、参加者全員が同じビデオコンテンツを楽しみながら遅延なく相互に対話できます。Agoraのリアルタイムの翻訳機能を組み込んでさらにグローバル展開に繋がります。
Agora SDKクイックスタートはこちらを参照してください。
通話品質チェックツールとしてAgora Analyticsを提供します。ブラウザでデータを確認できるほか、RESTful APIもサポートしています。
通話中に不具合が起きた場合は、Agora AnalyticsのCall Inspectorを利用すると、コール中に得られたSDKからの情報をもとに、通話の使用状況と品質を追跡および分析することが可能です。
Agora Analyticsに下記の機能が含まれているので、トラブルシューティングの効率を大幅に向上させることができます。
Agora Analyticsのイメージ
ブイキューブはAgoraの日本代理店として日本語(英語や中国語も対応可能)でテクニカルサポート(問い合わせ対応、お知らせやFAQ記事公開)を提供しています。Agora SDKについても定期的にオンライン勉強会/Webセミナーを実施し、情報発信をしています(ブイキューブが販売する他のサービスを含めるセミナー・イベント情報はこちらを参照)。
また、現場の声、市場感、新規や既存機能については、Agoraとブイキューブで不定期に技術共有会を開催しています(2024年1〜6月で4回の開催実績がある)。Agora SDKや他の製品情報をいち早くお客様に案内します。
技術共有会の風景
ブラウザなどの汎用的な環境起因の場合(例:ChromiumやSafariブラウザ側による不具合)は、GoogleやAppleなど各種開発コミュニティーへの不具合報告も積極的に担っています(2023年で不具合の報告件数は計14件)。Agora Consoleの「Messages」ページにお知らせを公開するほか、ブイキューブのAgora SDKサポートサイトにもお知らせとして掲載します。GoogleやAppleなど各種開発コミュニティーにて解決するまでお客様が困らないようにタイムリーにワークアラウンドをお客様に提案しています。
Agora Consoleのお知らせイメージ
また、iOSやAndroid等OSの新機能・規約変更に対応するSDKとしての対応も行います。一例としては、iOS向け2024年春からApple社のPrivacy Manifest対応方針に合わせたSDK対応や、Android向けAndroid 15の新機能である16KBページサイズ対応などがあります。これらの行動をすることでブラウザやOS側に依存するお客様のサービスへの影響を最小限に抑えます。
遠隔配信やハイブリッドイベントが普及する中、配信技術に対応した多様なプラットフォームが存在しています。開発期間が限られ、リソースも不足する中で一日も早くビジネス化を進めたいものの、配信品質(安定性、高画質・高音質、低遅延など)を重視する声が多く聞かれます。配信品質はもちろんのこと、配信技術選定の際には、お客様のサービスに最適なソリューションであるかも重要なポイントです。
他社のリアルタイムストリーミング向けSDKと比較して、Agoraは限られた帯域幅やパケットロス、ジッターといった厳しいネットワーク環境において優位性を発揮します。また、エコーキャンセル、ノイズキャンセル、ゲインコントロールといった音質最適化の3つの機能に加え、多様なAPIによる機能拡張により、配信の品質と表現力をさらに高めています。
さらに、日本語によるテクニカルサポートやサンプルコード、FAQ記事を提供することで、スムーズな開発を支援します。Agora Analyticsを活用すれば、リアルタイムで会話品質を確認できるため、トラブルシューティングも容易です。ブイキューブは、Agoraの日本代理店として、定期的にオンライン勉強会やWebセミナーを開催し、ブログ記事を通じてお客様に最新情報を提供しています。
以上、本記事ではなぜAgoraを導入して良いのか、またAgoraの優位性について紹介しました。
Agoraの無料トライアルは利用時間10,000分/月で、開発期間中はずっと無料となっています。(リリース後から料金が発生)Agoraは株式会社ブイキューブが日本代理店となっており、料金など不明点は日本語での対応が可能です。