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作成者: ブイキューブ|May 19, 2022 4:40:01 AM

開発環境

・agora On-Premise Recording(Nodejs)

実現イメージ

今回は、4拠点まで入室する想定で、入室拠点が増えるごとにレイアウトを変化させる仕様にします。

1拠点入室時(1拠点レイアウトを適用)

2拠点入室時(2拠点レイアウトを適用)

3拠点入室時(4拠点レイアウトを適用)

4拠点入室時(4拠点レイアウトのまま)

変更したファイル

・recordManager.js
変更したファイルはGithubに公開しています。
元のサンプルソースの同ファイルを差し替えてご利用ください。

実装のポイント

1. (基本事項として)録画映像レイアウトは、setMixLayout(layout)メソッドにレイアウト(layout)を設定することで実現します。

 

※参考:layoutの初期設定時処理

recordManager.js
    start(key, appid, channel) {
      (省略)
        //レイアウトの定義
           let layout = {
             "canvasWidth": 640,
             "canvasHeight": 480,
             "backgroundColor": "#00ff00",
             "regions": []
           }
      (省略)
        //(SDKに)レイアウトをセット
           sdk.setMixLayout(layout);
        }
    

・layoutプロパティ

プロパティ名 説明
canvasWidth 映像の幅
canvasHeight 映像の高さ
backgroundColor 映像の背景色
regions[] 映像のレイアウト(配列)

 

2. 録画映像レイアウトの各映像の位置とサイズは、layoutのregions[region()]に値(region())をセットすることで実現します。

※regions[]の配置イメージ

 

・region()プロパティ

プロパティ名 説明
uid 入室したユーザのuid
x uid映像のx軸
y uid映像のy軸
width uid映像の幅
height uid映像の高さ
alpha 1 (※APIリファレンス参照)
zOrder 1 (※APIリファレンス参照)

 

3. 「実現イメージ」のようなレイアウト構成にするには、ユーザの入室判定処理(subscribeEvents)ごとにregions[]へ値(region())を動的に更新していくことで実現します。
 →「On-Premise Recording(Nodejs)の録画映像レイアウト調整の実装例」を参照

 

On-Premise Recording(Nodejs)の録画映像レイアウト調整の実装例

前準備として、各自On-Premise Recording(Nodejs)環境をご準備ください。
※環境の作成方法は、サンプルコードのREADMEの手順に従い作成してください。

実装コード(変更箇所)

recordManager.js
subscribeEvents(recorder) {        
    (省略)
     sdk.on("userjoin", (uid) => {
    (省略)
       let {layout} = recorder;
       //入室拠点数(=regions[]の配列数)ごとにregions[]にセットするregionの値を更新する
       switch(layout.regions.length) {
           case 0:  //1拠点入室時(1拠点レイアウト)
               region.x = 0;
               region.y = 0;
               region.width = 640;
               region.height = 480;
               break;
           case 1:  //2拠点入室時(2拠点レイアウト)
          //1拠点目         
               layout.regions[0].x = 0;
               layout.regions[0].y = 0;
               layout.regions[0].width = 320; //全体幅の2分の1サイズ
               layout.regions[0].height = 480;     
               //2拠点目
          region.x = 320;
               region.y = 0;
               region.width = 320;
               region.height = 480;
               break;
           case 2:  3拠点入室時(4拠点レイアウト)
          //1拠点目         
               layout.regions[0].x = 0;
               layout.regions[0].y = 0;
               layout.regions[0].width = 320;   //全体幅の2分の1サイズ
               layout.regions[0].height = 240;  //全体高さの4分の1サイズ     
               //2拠点目
               layout.regions[1].x = 320;
               layout.regions[1].y = 0;
               layout.regions[1].width = 320;
               layout.regions[1].height = 240;     
               //3拠点目
               region.x = 0;
               region.y = 240;
               region.width = 320;
               region.height = 240;
          //※4拠点目には背景色が適用される
               break;
           case 3:  4拠点入室時(4拠点レイアウトのまま)             
               //1~3拠点目はcase 2で設定した値をそのまま使用
               //4拠点目
               region.x = 320;
               region.y = 240;
               region.width = 320;
               region.height = 240;
               break;
           default:
               break;
       }
       layout.regions.push(region);
       sdk.setMixLayout(layout);
     });
    }
    

動作確認

それでは動作確認してみます。

録画の実行

(各自ご準備いただいたOn-Premise Recording(Nodejs)環境にて)

  1. 録画を開始します。
  2. 1拠点目が入室します。(case 0に相当)
  3. 2拠点目が入室します。(case 1に相当)
  4. 3拠点目が入室します。(case 2に相当)
  5. 4拠点目が入室します。(case 3に相当)
  6. 録画を停止します。
  7. (必要に応じて/sdk/tools配下にあるvideo_convert.pyを実行し)映像と音声をマージします。

録画映像の確認

コンバート後の映像を見てみます。
(※実際の映像は隠して表示してます。)

1拠点目入室時

(case 0に相当)

2拠点目入室時

(case 1に相当)

3拠点目入室時

(case 2に相当)
※まだ入室していない4拠点目は設定した背景色(#00ff00)が表示されています。

4拠点目入室時

(case 3に相当)

録画映像のレイアウトを調整することができました。