社員総会とは、企業が全社員を対象に開催する大規模な社内イベントの総称です。経営方針・ビジョンの共有、優秀社員の表彰、部門間の交流促進、社員のモチベーション向上など、複数の目的を一度に実現できる場として多くの企業が年1〜2回のペースで実施しています。
株主総会と混同されることがありますが、株主総会は株主向けの法定行事であるのに対し、社員総会は社内向けの任意のイベントです。規模は数十名の小規模なものから全国・全世界の社員が参加する数千名規模まで多様で、対面・オンライン・ハイブリッドいずれの形式でも実施できます。
社員総会は「全社で同じ方向を向く場」として機能する重要な機会です。経営層から社員への一方的な情報発信にとどまらず、社員が主役として参加できるコンテンツを盛り込むことで、組織の一体感とエンゲージメントを大きく高めることができます。
社員総会の準備は、開催日の3〜6ヶ月前から始めるのが基本です。準備・実施・事後の各フェーズを9つのステップに分けて進めることで、抜け漏れなく本番を迎えることができます。以下では各ステップの具体的な内容と注意点を解説します。
下記は標準的なスケジュールイメージです。自社の開催規模や形式に合わせて調整してください。
| 時期 | ステップ | DOの内容 |
|---|---|---|
| 開催6〜3ヶ月前 | ①担当者を決める | 主担当者・役割別担当者を決定。社内リソースで不足する場合は外部委託も検討 |
| 開催6〜3ヶ月前 | ②企画を検討する | 開催目的・KGI/KPIの設定、テーマ・コンテンツ・タイムテーブルの設計 |
| 開催2〜3ヶ月前 | ③一次案内を行う | 開催日時・会場・参加方法・出欠回答期限を社員へ告知 |
| 開催2〜3ヶ月前 | ④会場や人員・食事を手配する | 会場・運営スタッフ・ケータリング・配信機材などを手配 |
| 開催1ヶ月前 | ⑤人数を確定させる | 出欠を締め切り、参加人数を確定。各業者へ最終発注 |
| 開催1〜2週間前 | ⑥直前案内を行う | タイムスケジュール・アクセス方法・オンライン接続方法などをリマインド |
| 前日〜当日 | ⑦搬入および会場装飾を行う | 機材・備品・装飾の搬入、設営、動作確認 |
| 当日 | ⑧リハーサル・当日運営 | 登壇者・スタッフによるリハーサル、本番進行管理 |
| 当日〜翌週 | ⑨搬出および片づけを行う | 原状回復、振り返りミーティング、アンケート集計 |
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社員総会の準備を円滑に進めるために、まず最初に全体の責任者と各担当領域の担当者を明確に決めましょう。主担当(プロジェクトリーダー)の選定に加えて、コンテンツ企画・会場手配・参加者管理・当日運営・配信・庶務などの役割ごとに担当者を割り振ります。
担当者の決定が遅れると、各タスクの着手が後手に回り、会場や外部業者の予約が取れなくなるリスクがあります。また、担当者が一人に集中するとオーバーロードになりやすいため、複数名での分担体制を早期に構築することが重要です。社内リソースだけでは対応が難しい領域(映像制作・配信・司会進行など)については、外部委託の検討もこの段階で始めましょう。
担当者が決まったら、社員総会の目的・テーマ・コンテンツ構成・タイムスケジュールの骨格を固めます。まず「今年の社員総会で何を達成したいか」というKGI(例:全社員の経営方針理解度の向上・エンゲージメントスコアの改善)と、それを測るKPI(アンケート満足度・参加率・行動変容の有無)を設定しましょう。
目的が明確になると、コンテンツの優先順位や時間配分の判断基準が定まります。「経営方針の浸透が最優先」であれば代表スピーチ・部門発表に多くの時間を割き、「一体感の醸成が最優先」であればチームビルディングゲームや懇親会の比重を高めるなど、目的に応じた企画設計が可能になります。
コンテンツの骨格が固まったら、全社員に向けた一次案内を開催の2〜3ヶ月前に発信します。一次案内に含める情報は、開催日時・会場(またはオンライン参加URL)・参加方法・出欠回答の期限が基本です。
参加率を高めるためには、案内文に「今年の社員総会のテーマ・見どころ」を盛り込み、「参加したい」と思わせる内容にすることが重要です。「今年はこんなコンテンツがあります」「全社員にとって重要な場です」という訴求が、後回しにされがちな回答を促します。日程調整ツールを活用して事前に候補日を絞る方法も、大規模開催では有効です。
一次案内と並行して、会場・外部スタッフ・ケータリング・機材の手配を進めます。人気の会場は半年以上前から予約が埋まることがあるため、会場の選定と仮押さえは早めに動くことが鉄則です。
会場選定のチェックポイントは、収容人数・アクセス・音響・映像設備・ハイブリッド対応の可否・懇親会スペースの有無・費用です。外部スタッフ(司会・カメラマン・配信技術者)や当日の食事・ドリンクも、人数確定前から候補先との仮予約を進めておくことで、確定後の手配がスムーズになります。アレルギー対応・宗教上の食事制限についても事前にアンケートで確認しておきましょう。
出欠回答の締切を設け、参加人数を確定させます。人数の確定は会場の最終レイアウト・食事の発注数・配布資料の印刷数・席次表の作成など、多くの後続タスクの起点になります。
締切を過ぎても回答していない社員には個別のリマインドを行い、できる限り早期に確定数を把握しましょう。オンライン参加者と対面参加者を分けて集計することで、配信環境や懇親会の席数の調整もしやすくなります。人数確定後は各業者への最終発注を速やかに行いましょう。
開催の1〜2週間前に、参加者全員へリマインドの直前案内を送付します。直前案内には、当日のタイムスケジュール・会場へのアクセス・持ち物・服装・オンライン参加の場合は接続URLと接続方法・駐車場の有無などを含めます。
案内が充実しているほど当日の「確認の問い合わせ」が減り、担当者の負担が軽くなります。対面参加者には受付の場所と受付開始時刻、オンライン参加者には接続テストの推奨時刻も案内に加えると親切です。前日には「明日の開催について」という短いリマインドメールを送ると、当日の遅刻・接続ミスを減らす効果があります。
前日または当日の早朝に、機材・備品・装飾物の搬入と会場設営を行います。設営時に確認すべき主なチェック項目は以下のとおりです。
音響・マイクの音量調整とハウリングチェック、プロジェクター・スクリーン・モニターの動作確認、配信用カメラとネットワーク回線の接続テスト、受付レイアウトと誘導サインの設置、登壇エリアとステージの動線確認、装飾・バナー・横断幕の位置と見栄えの確認、会場内の非常口とトイレの場所の把握。
参加者の動線設計は特に重要です。入口から受付・着席・登壇エリア・懇親会スペースへの流れが自然になるよう、スタッフの立ち位置と誘導方法も事前に決めておきましょう。
設営完了後、登壇者・司会・スタッフ全員でリハーサルを実施します。リハーサルの確認項目は、登壇者の入退場タイミング・スライド切り替えの合図・マイクの受け渡し・タイムキーパーの役割分担・緊急時の対応フローです。
当日の運営は、事前に作成したタイムスケジュールと進行台本に沿って進めます。MCが時間を意識しながら進行し、各セッションの開始・終了時刻を管理します。想定外のトラブル(機材不具合・登壇者の遅延・時間超過)への対応フローを全スタッフで共有しておくことで、本番での落ち着いた対応が可能になります。
閉会後は速やかに搬出・原状回復を行います。レンタル機材の返却・残食の処理・装飾物の撤去・会場の清掃を確認し、会場スタッフと原状回復の状態を確認のうえ退場します。
搬出終了後は担当者間で振り返りMTGの日程を確定し、翌週以内に参加者アンケートの集計・KPI達成状況の確認・次回への改善点の洗い出しを行いましょう。振り返りを文書化して保管することで、次年度の担当者への引き継ぎ資料として活用できます。
社員総会は準備工数が大きく、関係者も多いため、ちょっとした見落としが当日のトラブルや社員満足度の低下につながりやすいイベントです。ここでは、社員総会でよくある失敗事例と、その対策を紹介します。
社員総会は、会場手配・登壇者調整・コンテンツ制作・配信準備など、並行して動かすべきタスクが非常に多いイベントです。「3ヶ月前から始めれば間に合うだろう」と着手したものの、希望の会場が押さえられなかったり、コンテンツ制作が間に合わずクオリティが落ちてしまったりするケースは少なくありません。特に大規模会場や繁忙期(年度末・年度初め)は早期に埋まるため、遅くとも開催の半年前にはキックオフすることをおすすめします。
「経営方針も伝えたいし、表彰もやりたいし、懇親会も盛り上げたい」とあれもこれも詰め込んだ結果、社員にとってメッセージがぼやけてしまうのもよくある失敗です。社員総会は「社員に何を持ち帰ってもらいたいか」を最初に定義し、コンテンツの優先順位をつけることが大切です。目的が定まれば、削るべきコンテンツも自然と見えてきます。
近年増えているハイブリッド開催で起こりがちなのが、リアル会場の盛り上がりが先行し、オンライン参加者が傍観者になってしまうケースです。音声が聞き取りにくい、スライドが見えにくい、双方向のやり取りがない、といった状態が続くと、オンライン参加者の満足度は大きく下がります。プロ仕様の配信機材を用いた音声・映像品質の担保に加え、チャット・投票・アンケートなどリアルタイムで参加できる仕掛けを用意することが重要です。
「台本があるから大丈夫」と本番直前の通し稽古を省略した結果、登壇者の入退場が噛み合わない、配信トラブルへの対応が遅れる、といった事態に陥るケースもあります。特に登壇者が多い場合や、ハイブリッド開催で配信が絡む場合は、当日午前中までに会場で通しリハーサルを行うことが、トラブル回避の最大のポイントです。
無事に当日が終わると安心してしまい、振り返りを行わないまま次年度を迎えるケースも多く見られます。しかし、社員アンケートや参加データを分析し、何が良かったか・何を改善すべきかを記録しておくことで、翌年以降の企画品質は大きく向上します。開催後1〜2週間以内に振り返りミーティングを行い、ナレッジを社内に蓄積していきましょう。
社員総会の成否はコンテンツの設計で決まります。参加者全員が「自分ごと」として関われる企画を組み合わせることで、一方通行の式典ではなく全社が一体となるイベントを実現できます。目的・テーマに合わせて以下の企画アイデアを自由に組み合わせてください。
なお、企画を選ぶ際は「社員総会を通じて何を実現したいか」という目的から逆算するのがおすすめです。目的別のおすすめ企画は下記のとおりです。
代表取締役や経営幹部が今期の経営方針・中長期ビジョン・重点戦略を全社員に向けて発表するセッションです。社員総会の「核」となるコンテンツで、「会社がどこに向かっているのか」を全員で共有する最も重要な場面です。
単なる数字の読み上げにならないよう、具体的なエピソード・事例・映像を交えて語ることが参加者の理解と共感を生むポイントです。発表後に質疑応答の時間を設けることで、社員が「一方的に聞かされた」ではなく「対話の場に参加した」という実感を持てます。スライドのデザインや映像演出にも工夫を凝らすことで、記憶に残る発表になります。
今期の優秀社員・優秀チーム・特定の行動指針を体現した社員を表彰するセッションです。受賞者の功績エピソードをMCが紹介し、経営層から直接賞状やトロフィーを授与する形式が標準的ですが、ハイライト映像の上映・サプライズメッセージ動画・受賞者スピーチなどを組み合わせることで感動的な場面が生まれます。
表彰基準を事前に全社に周知しておくことで、非受賞者も「自分も来年は」という前向きな動機付けが生まれます。営業部門だけでなく、管理部門・技術部門・チームワーク賞など多様なカテゴリを設けることで、全部署の社員が評価される公平感が生まれます。
経営層と社員が少人数グループまたは全体で直接対話する参加型セッションです。「社長に直接聞きたいことを募集する」「テーブルを囲んで役員と懇談する」「チャットで匿名質問を受け付ける」など、さまざまな形式があります。
普段は距離を感じる経営層との対話機会は、社員の「この会社で働いている実感」を大きく高めます。事前に社員からテーマや質問を募集しておくと、当日の対話がスムーズに進みます。匿名質問ツール(SlidoなどのQ&Aプラットフォーム)を活用することで、普段は言いにくい意見や素直な疑問を引き出せます。
各部門・事業部が今期の活動成果・取り組み事例・課題と展望を全社に向けて発表するセッションです。「他部署が何をやっているのかわからない」という組織の課題を解消し、互いへの理解と尊重が生まれます。
発表形式はプレゼンテーション形式のほか、短い動画にまとめたVTR形式・ポスター展示形式・ブース型など多様な選択肢があります。単なる報告にならないよう、「苦労したこと」「チームで乗り越えたエピソード」を盛り込むことで参加者の共感が生まれます。時間が限られる場合は各部門2〜3分のLT(ライトニングトーク)形式でテンポよく進めることも有効です。
社員総会の場でチームビルディング体験を組み込む企画です。参加者を部署横断の混合チームに分けて共同作業・競争・協力を体験することで、普段接点のない社員同士の関係構築が一気に進みます。
代表的なコンテンツとしては、ビジネスシミュレーションゲーム・ペーパータワー(限られた材料でいかに高いタワーを作るか)・レゴを使った組み立て競争・マシュマロチャレンジなどがあります。チームで目標に向かって取り組む体験が、日常業務でのチームワーク向上につながります。ゲーム後に「今日のチームで気づいたこと」を共有するリフレクションタイムを設けると、学びが深まります。
会社・事業・社員にまつわるオリジナルクイズを出題するチーム対抗形式の企画です。クイズを通じて会社の歴史・製品・文化への理解が深まるとともに、チーム内での協力と笑いが生まれ場の雰囲気が一気に和みます。
「創業は何年?」「この社員の趣味は?」「先期の最高売上月は?」など、硬軟取り交ぜた問題設計が盛り上がりのポイントです。SlidoやKahoot!などのリアルタイム投票ツールを活用すれば、オンライン参加者も含めた全員参加型のクイズ大会が実現できます。優勝チームへの景品(ランチ券・ギフトカード)を用意すると競争意欲がさらに高まります。
全社が取り組むべきテーマについてチームで議論・提案するグループワーク形式の企画です。「来期の事業をさらに成長させるためのアイデア」「社内文化をよりよくするための提案」「会社のMVV(ミッション・ビジョン・バリュー)を自分の言葉で表現する」など、テーマは自社の課題・目的に合わせて設定します。
参加者が「考えさせられた・意見を言えた」という実感を持てるワークショップは、受動的な式典と比べて記憶に残りやすく、組織へのコミットメントを高める効果があります。ファシリテーターを立てて各チームの議論を支援し、最後に全体発表と経営層からのフィードバックを行う流れが効果的です。
その年に入社した新入社員・中途入社者を全社員に紹介するセッションです。一人ひとりが名前・出身・趣味・意気込みを一言で話す形式から、事前収録の自己紹介動画を上映する形式まで、規模や時間に合わせた設計ができます。
新入社員・中途社員にとっては「全社員に顔を覚えてもらえる」特別な体験になり、会社への帰属意識が大きく高まります。既存社員にとっても「今年はこんな仲間が増えた」という実感が組織の一体感を強化します。「実は私、こんな特技があります」というユニークな自己紹介フォーマットを設定すると笑いが生まれ、場が和みます。
社員が自分の仕事・挑戦・失敗・成長のストーリーを全社員に向けて発表するセッションです。業務実績の発表とは異なり、「人」にフォーカスした個人の等身大のストーリーが参加者の共感・感動・刺激を生みます。
登壇者は公募制にすることで、「自分も話したい」という主体的な参加意欲が生まれます。1人5〜10分のコンパクトな発表形式にすると複数名の登壇が可能になり、多様な社員のストーリーが共有できます。MCが事前インタビューをもとに登壇者の紹介文を読み上げることで、発表の文脈が参加者全員に伝わりやすくなります。
今期特に成果を上げたプロジェクトや、困難を乗り越えた成功事例をチームが全社に向けて発表するセッションです。「どんな課題があり・どう解決し・何を学んだか」という過程の共有が、他部署の社員への刺激とナレッジ共有につながります。
成功事例だけでなく「失敗から学んだこと」を発表する「失敗共有セッション」を設けることも、心理的安全性の高い組織文化の醸成に効果的です。発表後に「自分の仕事に活かせること」をチャットや付箋に書き出す時間を設けることで、学びが具体的なアクションにつながりやすくなります。
チームで協力して謎を解いたり課題をクリアする体験型コンテンツです。正解に向けてチームメンバーが役割分担しながら協力する過程で、自然とコミュニケーションが生まれ、普段話さない社員同士の距離が縮まります。
社員総会向けには、会社の歴史・製品・社内エピソードを盛り込んだオリジナル謎解きを制作することで、楽しみながら会社理解が深まるコンテンツになります。外部の謎解きイベント企業に制作・運営を委託する方法と、社内で自作する方法があり、予算に合わせた選択が可能です。制限時間・チーム対抗形式にすることで競争要素が加わり盛り上がりが増します。
チーム対抗形式でスポーツ・身体を動かすアクティビティを体験する企画です。ボウリング・綱引き・リレー・ビーチバレー・ミニ運動会など、身体を動かす体験は笑顔と会話を生みやすく、初対面でも打ち解けやすいのが特徴です。
社外の運動施設・屋外会場を使うことで「いつもと違う場所でいつもと違う自分たちが見える」という体験が生まれます。運動が得意でない参加者への配慮として、応援・実況・スコア管理などの役割も用意することで全員参加の一体感が高まります。オフィスカジュアルより動きやすい服装を推奨することも案内文に明記しておきましょう。
チームで料理を作り・食べる共同体験型コンテンツです。食材の調達から調理・盛り付けまでをチームで協力して進める過程に、役割分担・コミュニケーション・創造性が自然と求められます。
レンタルキッチンや料理教室施設でチームごとに異なるメニューを作って発表・試食し合う「料理対決」形式が特に盛り上がります。お酒が苦手な社員も参加しやすく、多様な参加者への配慮ができるコンテンツです。アレルギーへの事前確認は必須です。調理から試食まで含めると90〜180分程度の時間が必要なため、懇親会と組み合わせる設計が一般的です。
創業〇〇周年など節目の年の社員総会では、通常のコンテンツに加えて特別な演出を取り入れることで記念すべきイベントとして長く記憶に残ります。会社の歩みをまとめた創業ヒストリー動画の上映・歴代の社員・OBからのメッセージビデオ・特注の周年記念ロゴや特別グッズの配布などが代表的な演出です。
特別演出は「会社の歴史を全社員と共有する」機会として機能し、新入社員が「この会社の一員である」という誇りを持つきっかけにもなります。社員参加型で「入社のきっかけ・忘れられないエピソード」を収集して動画や冊子にまとめることで、より深い一体感が生まれます。
経営者・起業家・スポーツ選手・学者など、社員に刺激やインスピレーションを与える外部の著名人を招いての講演企画です。「社内だけでは得られない視点・知見・熱量」を届けることで、社員の視野が広がりモチベーションが刺激されます。
講師選定のポイントは、自社のビジョンやテーマと関連性の高い実績・メッセージを持つ人物を選ぶことです。講演後に社員との質疑応答・懇談の時間を設けることで、より深い学びと交流が生まれます。オンライン登壇(ビデオ通話)に対応している講師であれば、費用を抑えながら著名人を招くことも可能です。
ミュージシャン・マジシャン・お笑い芸人・ダンサーなど、プロのエンターテイナーによるライブパフォーマンスを社員総会に組み込む企画です。「楽しい・驚いた・笑った」という共同体験が場の一体感を一気に高め、式典が「特別なイベント」として記憶に残ります。
社員が登場する「サプライズ演出」も有効です。役員によるバンド演奏・社員有志によるダンスパフォーマンスなど、普段見せない一面が飛び出すと参加者の驚きと笑顔を生みます。エンターテインメント演出は盛り上がり一辺倒になりすぎず、経営方針の共有や表彰など「締まる場面」とのバランスを意識した組み込み方が重要です。
Slido・Mentimeter・CommentScreenなどのリアルタイム投票ツールを活用し、社員が即座に意見・感想・選択を表明できる参加型コンテンツです。「今の会社の課題として最も重要だと思うものは?」「今期最も印象に残ったプロジェクトは?」など、会社のテーマに関連した設問で全員の意識を可視化できます。
投票結果がリアルタイムで画面に表示されることで、「自分の意見が反映されている」という実感が参加者のエンゲージメントを高めます。経営層がその場で結果にコメントする設計にすると、双方向性の高い場が生まれます。アンケート機能を使って満足度・理解度・今後への期待を測ることで、事後の振り返りにも活用できます。
ハイブリッド形式の社員総会では、オンライン参加者が「ただ視聴しているだけ」にならないよう、双方向性のある演出設計が不可欠です。ファンウォール機能(オンライン参加者の映像を会場の大スクリーンに一斉表示)・オリジナルスタンプ・チャット投稿・リアルタイム投票などを組み合わせることで、画面越しの参加者も会場の一体感に加わることができます。
オンライン参加者向けの「専用ミッション」(特定のタイミングでスタンプを押す・チャットに一言コメントする)を設けるなど、参加者の「行動」を促す設計が当事者意識を高めます。オンライン参加者の反応をMCがリアルタイムで読み上げることで、会場とオンラインの双方向の交流が生まれます。
社員総会のオリジナルハッシュタグを設定し、参加者がSNSや社内ツールに感想・写真を投稿することを促す企画です。投稿が蓄積されることで「全社の集合記憶」としてイベントの熱量が可視化され、当日参加できなかった社員への周知にもなります。
社内向けの場合は社内Slack・Teamsの専用チャンネルで投稿を促すと、プライバシーに配慮しながら盛り上がりを共有できます。「一番面白かったコンテンツ」「印象に残った言葉」「来年への一言」など、投稿テーマをあらかじめ設定しておくと参加者が書き込みやすくなります。投稿の中からピックアップして式典後のダイジェスト動画や社内報に活用することも可能です。
社員総会の締めくくりとして、食事・飲み物を囲みながら自由に交流する懇親会・ネットワーキングタイムを設けましょう。式典パートで生まれた感動・笑い・共通体験が「話しかけるきっかけ」になり、普段接点のない部署・役職の社員同士の自然な会話が生まれます。
立食形式が多くの人と交流しやすく、テーブル配置は部署混合にすることで新たな出会いが生まれやすくなります。経営層・役員も懇親会に参加してテーブルを回ることで、社員との距離感が縮まります。アルコールが苦手な参加者への配慮(ノンアルコール飲料の充実)や、食物アレルギー対応も忘れずに行いましょう。
実際にブイキューブの支援のもとで社員総会を実施した企業の事例を紹介します。それぞれの課題・取り組み・成果を参考に、自社の設計に活かしてください。
香川県高松市に本社を置き、エネルギーやカーメンテナンス・スポーツ・介護など多角的な事業を展開する株式会社ヤマウチでは、毎年全社員を対象に経営方針発表会を実施しています。2024年度はオンライン単独開催でしたが、「リアルとオンラインの温度差をなくしたい」「社長方針『AIアクセル』を全社に浸透させたい」という課題を抱え、2025年度はブイキューブのPLATINUM STUDIOを活用したハイブリッド形式に刷新しました。
リアル会場には役職者を招き直接的な熱量の共有を重視しつつ、オンライン参加者に向けてはチャット・スタンプ機能をフル活用することで双方向のやり取りを促進。「孤独感なく視聴できた」「テレビのようにスムーズだった」という声が寄せられるほどの没入感を実現しました。前年のオンライン単独開催と比べてチャット投稿数は約66倍増・スタンプ数は約5.4倍増と、オンライン参加者の参加意欲が大きく向上しました。また、社長方針「AIアクセル」の浸透に向けて生成AIで作成した動画コンテンツを導入し、視覚的なわかりやすさと強いインパクトで会社の未来像を社員に届けることに成功しました。
担当者からは「従業員と経営陣の距離を縮めることができ、『私たちも一緒に会社をつくっている』という意識が高まった」という声が寄せられています。
スキマバイトサービス「タイミー」を展開する株式会社タイミーでは、トップの営業成績を残した従業員を表彰する社内イベントを年4回実施しています。従業員数が1,000名を超え営業組織が拡大する中で、全員がリアル会場に集まることが難しくなり、またオンライン参加者が当事者意識を持ちづらいという課題を抱えていました。
ブイキューブのPLATINUM STUDIO内に新設されたハイブリッドイベント特化型スタジオをリアル会場として活用し、VCPのファンウォール機能でオンライン参加者の映像を会場の大型LEDディスプレイに映し出すとともに、オリジナルスタンプやチャット機能による反応もリアルタイムでステージ上に投影しました。これにより、会場とオンラインの一体感・没入感を醸成することに成功しました。
担当者からは「受賞者の特別感だけでなくオンライン参加者の当事者意識も高めることができた」「オンライン参加者も表彰式に参加している一体感を味わうことができた」という声が届いています。今後も営業組織の拡大に合わせて、さらなるモチベーション向上とオンラインでも当事者意識を持って参加できるイベント企画を目指しているとのことです。
社会イノベーション事業を推進する株式会社日立製作所では、各事業部で毎年開催している社内表彰式と納会を、コロナ禍以降はハイブリッド形式で実施してきました。ある事業部において配信業務の委託先が事業から撤退したことで新たな委託先を探す必要が生じ、内製化も検討しましたが機材調達やシステム調整の手間がネックになっていました。企画提案から実行までサポートしてもらいたい・エンゲージメントを高められる施策がほしい・ハイブリッド型の開催実績が豊富な会社が必要という3つの課題を抱えていました。
日立グループ内での導入実績があったブイキューブへの委託を決定し、企画立案から台本制作・機材準備・当日の撮影・配信まで一括して対応することでオンライン配信に関わる運営負荷を大幅に軽減しました。配信システムにはVCPを採用し、視聴者映像を一斉表示するファンウォール機能やマルチアングル機能を活用。リアル会場で100名強・オンラインで数百名が参加する式典において、単なる動画視聴にとどまらない高いエンゲージメントを実現しました。
担当者からは「配信の運営負荷を軽減できたことで企画の中身やイレギュラーな対応に自社のリソースを割くことができた」「双方向性のあるイベント視聴ができるようになりエンゲージメントを高めることができた」という声が寄せられています。
社員総会の企画・準備から当日の配信・運営まで、社内リソースだけで対応しようとすると担当者の負荷が限界を超えることも少なくありません。ブイキューブでは、社員総会をはじめとする企業の社内イベント開催を幅広くサポートしています。対面・オンライン・ハイブリッドいずれの形式にも対応し、配信環境の構築から当日の運営スタッフ手配・映像制作まで一括してお任せいただけます。「何から相談すればいいかわからない」という段階でも、ぜひお気軽にお問い合わせください。
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本記事では、社員総会の基本知識から企画準備の流れ・コンテンツアイデア・開催事例まで解説しました。要点を以下に整理します。
社員総会は「毎年やるイベント」ではなく「組織の力を高める戦略的な場」です。企画・運営の準備に不安がある場合は、専門会社への相談も有効な選択肢として検討してみてください。