新システムに従来の電話対応フローを反映できた
「Zoom Phone」選定の背景について教えてください。
大澤氏 団体旅行・貸切バス手配を手がける当社は、お客様や手配先から電話を受け付けることが多いです。電話に出られないことは機会損失になると考え、「3コール以内に出る」とルールを設定するほど電話対応を重視しています。
これまでは会社の固定電話で受電していましたが、コロナ禍より導入したテレワークをきっかけとし、出社せずに自宅でも電話対応ができる仕組みを整えたいと考えていました。また、従来のシステム(オンプレミスPBX)が生産を終了していたこともあり、PBXの刷新が迫っていたタイミングでもありました。
検討を進める中、メンテナンスや設定が簡単で、コストも抑えられるクラウドPBXが選択肢として挙がりました。
「Zoom Phone」選定の決め手となったポイントは?
大澤氏 「Zoom Phone」はクラウドPBXの中でも、かけ放題でコスト削減になること、どこからでも受電・架電できること、設定やメンテナンスに手間がかからないことが決め手になりました。
また、当社は同じくZoomアプリで使用する「Zoom ミーティング」をすでに導入していたため、通話品質への信頼や、利用・管理のしやすさも決め手の1つでした。改めて導入前にZoom Phoneの音質を確認をしましたが、途切れにくくクリアだと感じました。Zoomアプリを使い慣れているからか、利用マニュアルを配布するだけでスムーズに現場に利用方法を浸透させられたのも良かったです。
また、ブイキューブが代理店となり、Zoom社への英語での問い合わせ対応から、システム設計まで担ってくれることも安心でした。
スムーズな受電対応で、より機会損失を生まない体制に
導入の効果はどうでしょうか?
大澤氏 電話対応のために出社しなければならない状況はなくなりました。
お客様からの受電をテレワーク中の従業員に転送したり、出先から内線で発信したりすることもできるようになり、従業員同士のコミュニケーションもスムーズになったと感じています。
また、PBXの設定も簡単になりました。従業員が増えたとき、オンプレミスPBXでは、電話機の設置や配線などを業者に連絡して手配する必要があり、時間がかかっていました。また、費用を抑えるために従業員2〜3名で1台を使用することもありました。しかし、「Zoom Phone」ではライセンスを追加するだけですぐに設定を変えられるため、手間が大きく減りました。
スムーズにシステム移行できたのも、ブイキューブとともに従来の運用フローに沿って「Zoom Phone」を活用できないかを設計した結果です。着信履歴を確認して折り返すこともできるようになり、これまで以上に機会損失を生まない体制ができていると思います。
今後の展開について教えてください
大澤氏 「Zoom Phone」に切り替えたことで、外線・内線のログを簡単に確認できるようになったため、一歩踏み込んだ分析や、電話対応評価への活用もできるのではと考えています。また、同じプランのまま、すべての通話を録音できる機能があるため、録音したデータの活用も検討できそうです。
旅行業界においてはFAXでの取引も多くあるため、Zoom Phoneで電話番号を管理するなど、より便利な活用方法を模索していきたいと考えています。