短期間かつ低コストで「Zoom Phone」を導入できた
「Zoom Phone」選定の背景について教えてください。
平井・渡邊氏 アルバイト・パート求人情報サイト「バイトル」などを運営する当社では、掲載企業や求職者との電話対応を行う部署があります。特にカスタマーサポートの部署ではフリーダイヤルでの電話対応が必要です。
コロナ禍をきっかけに一人一台設置していた固定電話を減らし、社員の約9割に携帯電話の貸与を始めました。これにより営業担当などは直接企業とのやりとりが可能になり、固定電話の必要性が少なくなりました。
しかし、36拠点のうち10拠点だけはオンプレミス型PBXが残っており、IP-PBXを使い始めた2016年以降もデータセンターに設備が設置されたままの状態でした。電話線・LANケーブルを繋いで利用していると、レイアウト変更時に座席にあわせて設定を変更する必要があり、対応に手間も時間もかかっていたのが大きな課題の一つです。
そんな中、IP-PBXの販売終了とデータセンターの閉鎖のお知らせがあり、早急に新たな電話サービスを検討する必要が出てきました。
「Zoom Phone」選定の決め手となったポイントは?
平井・渡邊氏 まず、データセンターが不要で、コストも抑えられる電話サービスを前提条件とし、クラウドPBXでの入れ替えを検討しました。
その上で、フリーダイヤルが使える外線を導入できること、3ヶ月といった短期間で全社導入できることを念頭に検討した結果、「Zoom Phone」に決めました。他社の電話サービスと比較検討しましたが、コスト面で3倍近く差があったように思います。
また、ブイキューブのサポートは手厚かったです。移行時の不明点をすぐに解消でき、フリーダイヤルの導入もスムーズにできました。デモ機を使用させてもらい、実際に利用する部署の社員にも評価してもらってから導入できたのは良かった点です。短期間での導入が求められましたが、ブイキューブの担当者がプロジェクトリーダーとして推進してくれ、スピーディーに導入できました。
棚卸しにより必要数は10分の1、コストも約400万円の削減に
導入の効果はどうでしょうか?
平井・渡邊氏 費用面、対応コスト面で効果がありました。
各社比較検討して試算したところ、Zoom Phoneの導入で、年間400万円近くのコスト削減が期待できました。また、導入にあたって必要な台数を確認したことで、約1,000台から約100台へと棚卸しできました。
「Zoom Phone」であれば設定はZoomの管理画面から簡単にできるため、メンテナンスにもほとんど労力がかかりません。年2〜4回ほど行われる座席変更にもすぐに対応できます。
電話の運用は各部署に任せ、コーポレートサービス部門としてはアカウント管理だけを行う状態にできたことも利点です。これまでのオンプレミス型PBXでは、電話機の設置や配線などにまつわる知識が蓄積されておらず属人化してしまっていたのですが、「Zoom Phone」は誰でも簡単に使えるため安心です。

