使い慣れたZoomで配信できるというメリット
「Zoomウェビナー」導入の背景について教えてください。
新倉氏 従来から、イベントホールや社内の会議室などを利用して集客型セミナーを定期的に開催していましたが、2020年にコロナ禍となり、集客型セミナーの開催が難しくなりました。そのため、オンラインセミナーを検討し始めて、まずは2020年の7月に録画した動画を使用したオンデマンド配信を開始しました。
深作氏 集客型セミナーでは、質疑応答などによりセミナーの内容を深めることができました。しかし、録画によるオンデマンド配信では、従来のセミナーで行っていた質疑応答などができないことが課題となりました。これまでの集客型セミナーと遜色ない形で開催するためにライブ配信に切り替える必要があると考え、検討を始めました。
「Zoomウェビナー」選定の決め手となったポイントは?
新倉氏 Web会議のツールとして急速に普及したZoomミーティングを、日々の会議で利用していたので、Zoomには馴染みがありました。こうしたことから、Zoomウェビナーの導入を決めました。
深作氏 配信にあたって数社のベンダーを比較検討しました。多くのベンダーにおいて、配信に使用するツールは、それぞれのベンダーが提供する配信ツールしか使えないことが分かりました。ブイキューブはZoomウェビナーの配信サポートサービスを実施していることや、これまでのオンデマンド配信での実績などもあり、継続してお願いする形になりました。
オンライン化で従来の3倍以上の集客を実現
導入の効果はどうでしょうか?
新倉氏 従来の集客型セミナーでは、どんなに盛況でも会場のキャパシティ以上の集客はあり得ませんでした。オンライン開催では、地方や海外の方でもセミナーに参加できるようになったので、これまで150人~300人程度だった集客数が、時機を得たテーマ設定もあり、今は1,000人を超えることもあります。参加される方にしても、移動の時間や費用がかからないので、メリットは大きいのではないでしょうか。また、招聘する講師の方も、地方や海外から参加できることから依頼やスケジューリングがしやすくなりました。
深作氏 高頻度でオンライン配信ができるのは、ブイキューブのサポートによって、当研究所の担当者の負担が減っていることも要因の一つとして考えられます。社内でオンライン配信に通じた人間は限られていること、他の業務を抱えながら対応をするのは、厳しいものがあります。また、セミナーごとにプログラムの内容や会場も異なるので、その都度個別の対応が必要となること、急遽モニターやケーブルなどの機材が必要になることがあります。そういった際、ブイキューブのスタッフからのサポートがあり助かっています。
今後の展開について教えてください
新倉氏 コロナが収束すれば、本格的に会場に参加者を集客する形での開催も再開するでしょう。しかし多くのメリットがあるオンライン配信を同時に続けると思います。オンライン開催は、先ほど申し上げたとおり多くのメリットがあることから、会場参加のみにこだわる理由はありません。セミナーの規模に関わらず、会場参加と同時にオンラインでも開催する、いわゆる「ハイブリッド型」の開催が主流になると思いますし、既に何度か「ハイブリッド型」での開催を行っています。