参加しやすい特性を活かし、多様なウェビナーを開催
Zoomウェビナー導入の背景について教えてください。
志水氏 当社では2019年10月からウェビナーを始め、月1~2回の頻度でBtoBマーケティングに関するさまざまなセミナーを開催してきました。カジュアルな内容の場合は講演者の二人が別拠点から配信したり、本格的な内容のものはスタジオを借りて配信したりと、内容や演出も試行錯誤を繰り返しながら現在まで実施しています。
当社はもともと早い時期からWeb会議を取り入れ、専用のWeb会議室を開設していましたが、Withコロナでテレワークが増えたことで、その会議室を利用する機会が減りました。その一方でウェビナーによる発信の機会が増えたため、会議室を配信スタジオにアップグレードし、同時に「Zoom ビデオウェビナー」を導入しようと思いました。
「Zoom ビデオウェビナー」は、PCだけでなくスマホ、タブレットなど多彩な端末に対応し、ビジネスでのユーザーも拡大しています。「Zoom」独自の圧縮技術により配信中に音声や映像が途切れることが少ないことも選定のポイントでした。
今、ウェビナーが注目されているのは何故だと思いますか?
志水氏 一つは気軽に参加できること。これまでリアルなセミナーへの参加は、上司にセミナーのための外出許可の申請や承認、参加後は上司に報告するといったプロセスが必要でした。しかし、ウェビナーはWebを介してPC上で閲覧できるので、自分の席で他の仕事をしながら参加することもできます。
コロナ禍でウェビナーが急速に増えていますが、参加者も同様に増えており、ウェビナーに対する関心の高まりを実感しています。
CRMツールとの連携でリード・ジェネレーションとナーチャリングに注力
配信スタジオにも工夫をされていると聞きますが
志水氏 自社の配信スタジオは、1〜2名の体制でも効果的なウェビナー配信を行える体制を整えています。映像のクオリティや音声にこだわりつつもコストとのバランスを考えたスタジオ設計となっており、時には私が一人でウェビナーを運営することもあります。
具体的には、カメラもUSBで繋ぐWebカメラではなく、一眼レフカメラを使ったり、手元や足元のスイッチャーによってワンオペレーションでもカメラを切り替えられたりというように、機材を揃えつつ、ウェビナーの運営ノウハウを蓄積しています。さらに録画したウェビナーを編集してオンデマンド配信し、当日参加できなかった方にメールでURLお知らせしたり、Facebookで配信したりすることもあります。
今後の展開について教えてください
志水氏 ウェビナーに参加する方は「時間を使ってでも、積極的に学びたい」という、当社にとっては貴重な潜在顧客です。「お客様が何を求めているのか」という参加者の関心や動向を「HubSpot」などを駆使しながら把握し、反応に合わせてメールを配信するなど、一人ひとりに合った有益な情報を提供していきたいと考えています。