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Zoom Phoneの料金プランと選び方|よくある疑問も解説

 2023.06.12

Zoom Phoneは、Zoomが提供するクラウドPBX(クラウド電話システム)です。日本では2021年から一般提供が開始されました。クラウドPBX(クラウド電話システム)とはインターネット上にPBX(電話交換機)を設けるサービスで、インターネット回線を利用して電話の受発信を行います。

Zoom Phoneは、インターネット環境下であれば、どこからでも電話機能が利用可能です。自宅のパソコンや個人所有のスマートフォンからでも、内線電話や会社の電話番号で受発信ができます。

Zoom ミーティングとの連携が可能な点や、リモートワークにも適していることから自社への導入を検討している方も多いのではないでしょうか。この記事ではZoom Phoneの料金プランや機能、アドオンについて説明し、さらに導入検討時に参考となるプラン例も紹介しています。

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Zoom Phoneの料金プランと特徴

Zoom Phoneの料金プランは以下の4つです。ここで紹介する料金プランはブイキューブが提供するサービス内容となり、Zoom公式サイトの料金とは異なりますのでご注意ください。いずれも基本のクラウドPBX機能が利用できますが、固定電話向けのZoom Phone Common Areaだけは、必要な機能に絞ったカスタムPBXになります。

さらに上位プランでは「国内050番号」や「国内0ABJ番号」が利用でき、日本国内は無制限で発信可能です。ただし、以下では1ライセンスあたりの料金を明記していますが、契約は「5ライセンス以上かつ年間契約」となります。また、Zoomミーティングのアカウントが必要です。

プラン名

料金(月額換算1ライセンスあたり)

特徴

Zoom Phone Pro(基本プラン)

1,160円(税抜)

  • 基本のクラウドPBX機能を備えたプラン
  • 共通電話番号を使った受発信が可能
  • 外線発信は従量制

Zoom Phone

Japan Regional Plan Unlimited

2,180円(税抜)

  • 部門や個人ごとに受発信する機会が多い方向けのプラン
  • 基本のクラウドPBX機能に加え、国内050番号が利用できる
  • 日本国内の発信が無制限

Zoom Phone 

Global Select Plan Unlimited

2,950円(税抜)

  • 外線発信が定額になるプラン
  • 外部公表する代表番号など向け
  • 国内0ABJ番号が追加可能
  • 日本国内の発信が無制限

Zoom Phone Common Area(固定電話向け)

620円(税抜)

  • 固定電話に必要な機能のみを搭載したプラン
  • オフィスなどの限られたスペース向け
  • 外線発信は従量制

 

Zoom Phoneの主な機能

Zoom Phoneで使用できる基本機能の一部を紹介します。いずれのプランも複数のデバイス・アプリケーションから発着信が可能です。

主な機能

特徴

共有ライン

グループ内で電話番号と各種電話機能を共有できる

内線通話

内線電話化したデバイス同士で通話が可能

コールキュー

特定の着信に対して、呼び出しルールを設定できる

自動転送

特定の着信に対し、担当者や外部の電話番号へ自動的に転送できる

コールパーク

通話を保留し、別のデバイスから再開できる

保留機能

保留中の通話を簡単に再開できる

自動応答

さまざまなシーンを設定した自動応答を設定できる

通話録音

自動あるいは手動で通話内容を録音できる

営業時間設定

時間帯に合わせて受発信のルーティングを管理できる

Zoom ミーティング

Zoom Phoneの通話をそのままZoom ミーティングに昇格・転送できる

連携できるアプリ

Salesforce、Slack、Microsoft Teams、Google Workspaceなど

その他「コールログ(受発信のログを取得)」「通話モニタリング機能」「デバイス管理」など、管理者向けに通話やネットワークの管理機能も備えられています。

Zoom Phoneの便利なアドオン

Zoom Phoneをより便利に活用するために、次のようなアドオンも用意されています。

  • 国内050番号追加
  • 国内0ABJ番号追加
  • 国際電話無制限
  • パワーパック

「国内050番号追加」と「国内0ABJ番号追加」は、ライセンス不要で番号を追加できる機能です。050番号は、IPインターネット回線を用いて通話するIP電話に使用される電話番号になります。従業員の増減やオフィス移転などにもスムーズに対応でき、社内システムとの連携も容易な点がメリットです。

0ABJ番号は、0から始まる10桁の番号にアルファベットを当てはめて表した電話番号です。一般固定電話と同じ形式の番号が使用できます。国際電話をよく利用する企業は「国際電話無制限」のアドオンがおすすめ。18カ国が対象となっており、外線発信定額プラン(Zoom Phone Japan Regional Plan Unlimited・Zoom Phone Global Select Plan Unlimited)のみアドオン追加が可能です。

「パワーパック」は、コールセンターやヘルプデスクなど大量の通話業務を担う部署に最適なアドオン。顧客の連絡先・チャット内容・対応履歴などを一元管理でき、コールキュ―もリアルタイムで分析できます。

Zoom Phoneの導入検討時に参考となるプラン例

どのプランを導入するかは企業規模や目的に応じて異なります。現在使用中の電話番号や回線契約と併用することも可能なため、利用状況を考慮して検討しましょう。ここからは具体例を挙げながら、シーン別におすすめのプランを紹介します。

営業チーム

まずは、営業チームにZoom Phoneを導入する例を挙げてみましょう。具体的な状況は以下になります。

  • スタッフ数:5名
  • 03から始まる部門番号:1番号
  • 個人直通の050番号:5番号

このケースでは、国内050番号が追加できる「Zoom Phone Japan Regional Plan Unlimited」がおすすめです。国内発信無制限のため、発信数が増えても料金を心配する必要がありません。「国内0ABJ番号追加」のアドオンを追加することで、部門番号もそのまま使用できます。料金概算は次の通りです。

月額料金:(Zoom Phone Japan Regional Plan Unlimited 2,180円×5ライセンス)+国内0ABJ番号追加 2,000円=合計 12,900円(税別)

拠点導入

次は、テレワークを主体とした拠点導入のケースです。想定される状況は以下になります。

  • 利用者:50名
  • 03から始まる代表番号:1番号
  • 03から始まる部門番号:2番号
  • 個人直通の050番号:10番号
  • 直通番号の利用者以外は内線番号のみ

この場合は3プランの併用をおすすめします。基本プランの「Zoom Phone Pro」と国内発信無制限の「Zoom Phone Japan Regional Plan Unlimited」、固定電話向けの「Zoom Phone Common Area」を組み合わせるとよいでしょう。

個人直通の050番号のライセンスは「Zoom Phone Japan Regional Plan Unlimited」にし、内線番号のみ使用するその他のスタッフは「Zoom Phone Pro」のライセンスを取得。オフィスの代表固定電話は「Zoom Phone Common Area」で対応します。

加えて代表・部門電話は「国内0ABJ番号追加」のアドオンを使用しますが、代表・部門電話からの発信が多い場合は「Zoom Phone Global Select Plan Unlimited」を選択して無制限発信を可能にした方がお得です。このケースにおける料金概算は次の通り。

月額料金:(Zoom Phone Japan Regional Plan Unlimited 2,180円×10ライセンス)+(Zoom Phone Pro 1,160円×40ライセンス)+(Zoom Phone Common Area 620円×1ライセンス)+(国内0ABJ番号追加 2,000円×3ライセンス)=合計 74,820円(税別)

Zoom Phoneによくある質問

Zoom Phoneの導入の際によくある疑問点についてお答えします。

0ABJ番号とはなんですか?

「0ABJ番号」とは、0から始まる10桁の番号にIを除いたA~Jのアルファベットを当てはめて表した電話番号形式です。アルファベット部分には任意の数字を当てはめます。アルファベットの「I」を除くのは数字の「1」と間違いやすいためとされており、0に続いてAB~Jまでが続くことから「ABJ番号」といわれています。

例えば、東京23区の市外局番は「03」です。「3」の部分が「A」にあたる数字で国によって地域が割り当てられ、「市外局番-市内局番-加入者番号」の形で電話番号が形成されています。以前は一般固定電話でのみ0ABJ番号が使用されていましたが、基準を満たせばIP電話でも取得可能となったため、Zoom Phoneでも固定電話と同じ形式の電話番号が使用できるようになりました。

0ABJ番号は、既存の代表番号をそのまま引き継ぎたい場合におすすめです。Zoom Phoneでは「Zoom Phone Japan Regional Plan Unlimited」と「Zoom Phone Global Select Plan Unlimited」のプランで「国内0ABJ番号追加」のアドオンが使用できます。

Zoom ミーティングの有償ライセンスが必要ですか?

無償のミーティングユーザーでもZoom Phoneのライセンス付与は可能です。また、既存のZoomアカウントをそのまま利用できます。Zoom Phoneは、各ユーザーのアカウントに契約プランを紐づけていく流れとなりますので利用者分のZoomアカウントが必要です。

利用者が多い場合はアカウント作成が負担になるかもしれませんが、ユーザーごとに個別のプランを割り当てられる点はメリットといえます。

まとめ

現在の電話番号を引き継ぎながら、どこからでも利用できるZoom Phone(代理店ブイキューブ)は、企業規模や状況によって4つの料金プランを選択できます。プランの併用もでき「050番号」や「0ABJ番号」の取得も可能なため、自社の課題や目的に合わせて検討するとよいでしょう。

注意点としてZoom Phoneの契約は「5ライセンス以上かつ年間契約」となり、Zoom ミーティングのアカウントが必要です。導入を検討している方はトライアルもできますので、お気軽にご相談ください。

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山本脩太郎
著者情報山本脩太郎

ブイキューブのはたらく研究部 編集長?部長? 2018年株式会社ベーシックに新卒入社。 インサイドセールスを経て、マーケティングメディアferretの編集部でインタビュー記事を中心とした企画・執筆などを担当。 同時期に数社のコンテンツマーケティング支援・インタビュー取材を経験。 2020年3月に株式会社ブイキューブに入社。

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