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固定電話は廃止される?IP網への切り替えとクラウド電話のメリット

 2024.10.09

固定電話用の回線がIP網に切り替わり、固定電話が廃止されると思った方もいるかもしれませんが、従来の固定電話はそのまま利用可能です。ただし、固定電話への需要は右肩下がりで、今後も廃止する企業が増えると予想されます。

この記事では、固定電話を取り巻く環境について解説します。従来の固定電話からの移行先として選ばれているクラウド電話についても紹介しているので、固定電話の廃止を検討している企業担当者の方はぜひ参考にしてください。

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固定電話が廃止される?

「固定電話が廃止される」と言われているのは、従来の固定電話用ネットワークが移行されるためです。NTT東日本とNTT西日本では、固定電話用ネットワークをアナログ回線からインターネットプロトコル網(IP網)に切り替えました。これは、2024年1月1日にすでに実施済みです。

廃止になったのは従来のアナログ回線で、固定電話そのものが使えなくなったわけではありません。IP網への移行に際しては利用者側で特別な手続きや工事は必要なく、同じ電話番号をそのまま使い続けられます。電話機の交換も不要で、従来の固定電話はIP電話として引き続き利用可能です。

ただし、IP網への切り替えによって通話料金が変更となりました。従来のアナログ回線は通話先との距離が長いほど通話料金が上がる仕組みでしたが、IP網への移行後は全国一律9.35円/3分で通話できるようになりました。

その他の変更点としては、IP網への切り替えで「ビル電話」など一部サービスが利用できなくなったことです。また「INSネット64」など、2024年8月にサービスの新規受付終了、2028年12月にサービス終了を予定しているものもあります。最新の情報や詳細はNTTの公式サイトで確認してください。

参考:提供継続/終了サービス(NTT東日本)

IP電話とは

IP電話とは、通話にインターネット回線を用いる電話サービスです。従来の固定電話は音声をアナログ信号に変換して通話するのに対して、IP電話は音声をデジタルデータに変換して送受信します。

光ファイバーを使う「ひかり電話」や、スマートフォン用の通話アプリなどは、インターネット回線を使うためIP電話に該当します。

前述の固定電話のIP網への移行では、通話の中継に変換装置を使い、インターネット回線に接続させる仕組みが採用されました。これを「メタルIP電話」といい、従来の固定電話を変更せず使い続けている場合は、このメタルIP電話に該当します。

メタルIP電話は電話機と変換装置の間の通信にアナログ回線を用いるため、完全にIP化したわけではありません。しかし、変換装置を経たあとはインターネット回線を用いるため、広義ではIP電話といえます。

固定電話の契約件数は年々減少している

固定電話サービスがIP網に移行した理由のひとつは、固定電話の契約件数の減少です。携帯電話やスマートフォンの普及が進み、電話の利用形態が世帯単位から個人単位に変化しました。これにより、家庭における固定電話への需要は大きく下がっています。

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画像出典:総務省 令和3年情報通信白書

固定電話の需要減少は、家庭だけでなく企業にも該当します。固定電話はコストが高く、取り次ぎに手間がかかるなど不便さを感じている人も少なくありません。リモートワークへのニーズが高まってからはWeb会議ツールも広く活用されるようになり、固定電話の使用頻度はさらに下がりました。このような理由から、固定電話を廃止・削減する企業も増えています。

クラウド電話へ移行する企業も

従来の固定電話からクラウド電話へ移行する企業も増えています。クラウド電話とは、従来のオフィス電話機能をクラウドサービスとして提供するものです。クラウド電話はIP電話機に加えてパソコンやスマートフォンにも対応していて、代表番号を使った発着信や取り次ぎ、内線通話などの機能が利用できます。

クラウド電話のメリットは、パソコンやスマートフォンを使ってオフィス以外の場所からでも外線・内線の発着信や取り次ぎができる点です。自宅や外出先からもオフィスにいるときと同じように電話が利用できるため、テレワーク・ハイブリッドワークを推進しやすくなります。外出や出張の多い社員ともやりとりしやすくなり、業務効率化にもつながります。

例えば次のような課題は、クラウド電話の導入によって解決が期待できるでしょう。

  • テレワークを実施しているものの、電話対応のために必ず誰かが出社しなければならない
  • オフィスにいない営業社員宛ての電話を取り次げず、取引先に迷惑がかかっている
  • 社員個人のスマートフォンを業務利用しているが、プライバシーやセキュリティの面でリスクを感じている

また、クラウド電話は低コストで導入・運用できるというメリットもあります。クラウド電話はクラウドサービスとして提供されるため、オフィスへのPBXの設置や電話回線工事などは必要ありません。ライセンスやアカウントを契約すれば、すぐに利用を始められます。

利用にかかるのは基本的に月額費用のみで、PBX本体のメンテナンスやリプレースなどは全てサービス提供事業者に任せられます。運用にかかるコストだけでなく、手間や人手を削減できるのもメリットです。

まとめ

「固定電話が廃止される」というのは誤解です。実際にはアナログ回線からIP網への移行が行われただけで、これまで使っていた固定電話はそのまま使い続けられます。ただし、固定電話への需要減少から、企業や団体が固定電話を廃止するケースも見られます。従来の固定電話からクラウド電話へ移行する企業も少なくありません。

クラウド電話はメリットが多いため、テレワークの推進やオフィスの電話にかかるコストの削減などを目指す場合は、固定電話からの移行を検討してみてはいかがでしょうか。

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山本脩太郎
著者情報山本脩太郎

ブイキューブのはたらく研究部 編集長?部長? 2018年株式会社ベーシックに新卒入社。 インサイドセールスを経て、マーケティングメディアferretの編集部でインタビュー記事を中心とした企画・執筆などを担当。 同時期に数社のコンテンツマーケティング支援・インタビュー取材を経験。 2020年3月に株式会社ブイキューブに入社。

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