採用管理システムに「オンライン面談」の機能を追加し、募集・合否管理に加え「面談」までを一元化
ゼクウは、人材サービスを革新するクラウドサービス&テクノロジー企業。同社が提供する採用管理システム「RPM」は、人材派遣会社の売上高上位10社の全社、コールセンター売上高上位10社中7社が採用中(2018年時点)。「RPM」は、オンライン面談専用ツールとの連携も行えるが、2019年8月より「RPM」自体に「オンライン面談オプション」を実装。応募者にとっても、企業の採用担当者にとっても、1つの画面内でシームレスにオンライン面談を実現できるようになった。オンライン面談の機能をシステムに組み込む際に採用されたのが、ビデオ通話SDK「Agora」だ。
採用におけるオンライン面談実施時の課題
新たなアプリを使うハードルが高い
応募者がオンライン面談用に、それまで使ったことのないアプリやツールをインストールすることがハードルとなり、面談前に応募を辞退してしまう可能性がある。
面談の予約管理が採用担当者の負荷
企業の採用担当者が面談の時間を指定して、オンライン面談ツールから通知するなど、面談の予約管理業務が煩雑。
異なるツールは連携が不十分
「RPM」はオンライン面談専用のツールとの連携も可能であるが、面談の録画データは面談専用ツールで検索しなくてはならないなど、シームレスではない。
「Agora」による「オンライン面談オプション」でこう解決!
応募者は「RPM」の画面内でそのまま面談を実施
新たなアプリやツールをインストールすることなく「RPM」のブラウザ内で、予約から面談までを完了できる。
応募者は、オンライン面談の予約日時に「RPM」の画面内のボタンをクリックすればブラウザ上で面談がスタート。新たなツールを用意する必要がないので、オンライン面談のハードルを低減。
応募者自身が「RPM」上で面談の予約が可能に
「RPM」自体にオンライン面談の機能を組み込む際に、予約画面も実装。応募者が簡単にオンライン面談の予約が可能に。
企業側は、応募者へオンライン面談用のURLを通知するなどの業務が不要。応募者と企業の採用担当者の双方にとって、オンライン面談実施までの負荷が低くなる。
「RPM」上で面談を含む採用管理業務を一元化
オンライン面談を実施しながら、「RPM」に登録された応募者の情報を呼び出すなど、シームレスな連携が可能に。
オンライン面談を行いながら、同じ画面内に必要な情報を並べて表示したり、面談の録画データを「RPM」の管理画面から検索するなど、1つのツールの中で採用業務を一元管理できる。
「Agora」選定のポイントは?
「Agora」選定のポイントは?
UX面ですぐれたオンライン面談機能の実装やアップデートを、開発負荷を抑制しながら実現できること。
- 「Agora」はSDKであるため組み込みが容易
- カスタマイズも容易にできるため、バージョンアップをスピード感をもって実現
料金体系が提供サービスに適しているか?
多拠点で採用活動を行う「RPM」ユーザーの属性にあった料金体系により、コストが見合うこと。
- 拠点ごとの基本料は不要で、利用時間による従量課金のみのシンプルな料金体系
お客様の声
SDKによる扱いやすさに加えコスト面も評価
株式会社ゼクウ 代表取締役 当摩 武彦 氏
「RPM」は人材派遣会社や外食産業のように、多拠点かつ通年の採用活動を行っている企業で活用されているケースが多いのが特徴です。当然、必要になる面談件数は膨大になりますので、面談をいかに効率化するかは採用担当者にとって大きな課題となります。
そこで注目を集めているのがオンライン面談です。「RPM」はオンライン面談で幅広く使われている専用ツールとの連携も行う一方で、「RPM」自体にオンライン面談の機能を組み込みました。異なるツールの併用では、例えば「オンライン面談の録画データを、別の採用担当者が参照したい」という場合、採用管理を行っている「RPM」からは録画データを参照することができず、オンライン面談ツールを起動して検索する必要があるなど、シームレスな連携ができません。そこで、業界に先駆けて採用管理ツール自体にオンライン面談機能を実装するという、一歩踏み込んだ施策を採ったのです。
「Agora」はSDKなので、「RPM」への組み込みが容易だったことと、カスタマイズのしやすさが評価ポイントでした。また、多拠点で採用活動を行っている企業での導入が多い「RPM」だけに、「拠点ごとの基本料+従量課金」という料金体系ではコスト面で折り合いません。「Agora」の完全な従量課金というシンプルな料金体系が、「RPM」には合致しています。
いかにユーザー目線でつくりこんでいくか
株式会社ゼクウ クラウドソフトウエア事業部 技術部長 橋本 龍児 氏
「RPM」に「Agora」を組み込んで「オンライン面談オプション」をリリースするにあたり、ユーザー目線にあったUIにするため、さまざまなカスタマイズを行いました。
例えば「チャット機能」がその1つです。オンライン面談の画面が立ち上がっても、カメラの映像が映らなかったり音が出ないといったときに、オンライン面談の画面内でチャットで会話できるようにしておくことで、事態の解消を行うといった利用法を想定しています。
また、自動メッセージで応募者や面接官が「入室しました」と表示するなど、オンライン面談がスムーズにいくように、情報をよりきめ細かく提供しているのも、その一環です。
「オンライン面談オプション」のリリース時だけでなく、その後は、当然カスタマイズの必要が生じます。当社では約2ヶ月ごとを目安にアップデートを行っているため、実装のしやすさ、カスタマイズのしやすさという面で「Agora」を評価しています。
Agoraを活用した「RPM」の「オンライン面談オプション」
ゼクウは自社の採用管理システム「RPM」の追加機能として「オンライン面談オプション」をユーザー企業に提供している。このオンライン面談オプションには「Agora」を採用している。人材派遣会社などのユーザー企業はWeb上で採用面談が行え、採用管理システムの中で、オンライン面談予約から録画データの保存、他の採用データとの紐付けまでがワンストップで完結する。
さまざまなプラットフォームに対応できる柔軟性
「Agora」を組み込んで提供している「RPM」の「オンライン面談オプション」では、応募者がAndroid、iOS、Windows、Mac OSなどさまざまなプラットフォームから、オンライン面談を簡単に行うことができる。
また、他のオンライン面談専用ツールを用いることなく、「RPM」内でオンライン面談が可能になったことで、今後はWebを介しての採用活動の拡大が見込まれる。
応募者と企業の採用担当者、それぞれの使いやすさを追求
応募者は自身が予約した時間にオンライン面談を簡単に開始
応募者は「RPM」の画面内でオンライン面談を予約
「Agora」を活用した「オンライン面談オプション」では、応募者自身が「RPM」内で簡単に面談の予約をすることが可能。そのため、企業の採用担当者が面談用のURLを通知する必要もなく、予約した時間になったら、応募者は「RPM」の画面内のボタンを押せば、「RPM」の画面の中でオンライン面談を開始することができる。
採用担当者は、面談をしながらプロフィールを確認
採用担当者側からは、「RPM」に登録された応募者のプロフィールなどの情報を、オンライン面談の画面に並べて表示することができる。また、採用担当者がオンラインで行った面談の映像と音声を、指定されたサーバーに保存。あとから採用担当者の上司らが、面談動画を確認するといった使い方も可能。
1つの採用管理システムの中で、募集から面談、合否管理などが一元的に管理できる。
