通信品質の高さや汎用性の高さが決め手に
「Zoom」導入の背景について教えてください
菊田氏 新型コロナウイルスの拡大を受けて、2020年の1月頃から全社的にテレワークを開始することになりました。当初はノートPCを全社員に貸与して、もともと利用していたグループウェアに付随するビデオ会議機能を活用していましたが、通信量の負荷が大きいうえに、機能も限定されています。また、以前は対面がメインだったクライアントのやり取りもオンライン化する必要があったので、優れた通信品質の担保が必要不可欠でした。それらを満たしてくれるツールを探した結果、「Zoomミーティング」を導入しました。
「Zoom」選定の決め手となったポイントは?
菊田氏 Web会議に特化したツールなので、通信品質の点では安心です。さらにバーチャル背景など会議に役立つ便利な機能が豊富に備わっているので、利用者の「こういう使い方をしたい」という細かい要望に応えられる柔軟性があります。
当初は、スモールスタートでの導入を考えていたのですが、「Zoomミーティング」の便利さや配信品質の良さから経営判断で一気に300アカウントの導入が決まりました。早急に膨大なアカウントを導入することで、各社員からの問い合わせ対応など混乱が懸念されましたが、その点、ブイキューブのサポートが充実しているため、スピーディーに正確な対応をしてもらえることも選定の大きな後押しになりました。
初めてのオンラインによる社員総会を開催
導入の効果はどうでしょうか?
清水氏 対社内・社外問わず、オンラインミーティングを問題なく使いこなせていて、品質にも満足しています。バーチャル背景機能を使って名刺情報やQRコードを背景に表示したり、使用シーンにあわせた様々な使い方ができています。PowerPointの資料を全面に表示して、その下に自分の顔を置いて説明できるなど、細かいところでコミュニケーションがスムーズになる機能が充実していると思います。
菊田氏 昨年8月には恒例の社員総会を、「Zoomミーティング」によるオンラインで開催しました。人数を制限したリアル会場から配信して、アカウントを持つ社員が一斉に閲覧し、チャット機能なども使いながら参加しました。「オンラインでこんなことができるんだ」という可能性を皆が感じられた機会でした。実際、社内の利用者から積極的に利用したいという声があがっています。
今後の展開について教えてください
清水氏 コロナ禍前から、働き方改革でテレワークの導入は課題だったので、コロナ禍が終息しても、「Zoomミーティング」を使ったテレワークは今後も継続していくと思います。実際、テレワークの方が効率の良さを感じるという現場の声もあります。
菊田氏 オンラインミーティングだけではなく、例えば研修などでブレイクアウトルームの機能を使って、グループワークをしてもらうという使い方も始めています。今後も、ウェビナー機能を活用して対外的なウェビナーを実施したり、株主総会をオンラインで開催したりなど、「Zoomミーティング」を使ってさらにオンライン化を推進していきたいです。