Webセミナーとは?必要なツールや活用事例を紹介
2020.10.30

Webセミナーとは
Webセミナーとは、オンライン上で行うセミナーや講演会・研修のことを指します。
「オンラインセミナー」や「ウェビナー」とも呼ばれており、PCとインターネット環境がさえあれば、国内外問わずどこからでも開催することができます。
Webセミナーと従来の会場で実施されるセミナーの違いは以下の表の通りです。
Webセミナー |
会場で実施されるセミナー |
|
開催方法 |
|
|
開催コスト |
|
|
準備 |
|
|
当日の運営 |
|
|
開催後 |
|
|
集客 |
|
|
Webセミナーの活用シーン
Webセミナーは、以下のシーンで効果的に活用されています。
- 採用活動のための会社説明会
- 社内の従業員のスキルアップに向けた研修
- 自社商材の認知のためのセミナー
本章ではそれぞれを詳しく説明していきます。
採用活動のための会社説明会
オンラインで会社説明会は、手持ちのPC・モバイルのデバイスから場所を問わないため、就活生は交通費をかける必要がありません。
自宅やカフェなどの公共スペースからでも、「ちょっと気になる」会社の説明会に気軽に参加することができます。
企業にとっては採用候補への幅広いアプローチが可能となり、結果的に自社が望む人材と効率的に接点を持つ手助けとなるでしょう。
従業員のスキルアップに向けた研修
Webセミナーのオンデマンド配信を活用することで、各従業員が自分の都合の良いときに研修を受けることができます。研修内容を学ぶ機会を逃すことなく、また開催者側・参加者側が双方に過度なスケジュール調整をせずに研修を行えます。
自社商材の認知のためのセミナー
自社の商材を認知してもらうための、特定の課題の解決方法など商材に即したテーマのWebセミナーにも最適です。
最終的に解決策として自社製品を紹介する際に、会場まで足を運んでくれる、関心度の高い顧客に対してだけでなく、直接会場まで足を運ぶほどではないが、興味はあると言った顧客に対してもアプローチが可能です。
「Webセミナー(ウェビナー)とは?メリットや注意点、おすすめツール【令和最新版】」
Webセミナーを活用している事例についてさらに詳しく知りたい方は関連記事「Webセミナー(ウェビナー)とは?メリットや注意点、おすすめツール【令和最新版】」を合わせてご覧下さい。
Webセミナー開催側のメリット
Webセミナーには、従来のオフラインでのセミナーにはない様々なメリットがあります。
本章では、開催側に焦点を当てたWebセミナーを実施するメリットを解説していきます。
Webセミナーの開催コストを削減できる
従来の対面式のセミナーには、
- 集客したい人数に合わせた会場費
- 当日の受付や案内などのスタッフの人件費
- セミナー開催地までの登壇者やスタッフの移動費や宿泊費
など様々なコストがかかっていました。
しかし、セミナーをWebで行うことで、会場のレンタル費用だけ考えても、東京都で会場を8時間レンタルする場合
- 30名規模の会場で10万円前後
- 50名規模の会場で20万円前後
- 100名規模の会場で30万円前後
といった会場費がかからないため、従来のセミナーと比べて開催のコストを大幅に抑えることができます。
セミナーの事前準備が容易
Webセミナーでは、自社の会議室などでWeb会議システムを起動するだけで、場所を問わず配信ができます。参加者も各自の拠点から移動する必要がありません。
そのため、会場の確保や設営の必要がなく、事前準備が容易になります。
前もって会場を探して確保し、参加者の席、受付のためのブースを用意するなどの準備作業は、セミナーの規模が大きくなればなるほど企業の負担にもなります。
Webセミナーを導入することで、準備に割かなければならない人員や時間を削減し、従業員が本来の業務により集中できるようになるでしょう。
遠方のターゲットにもアプローチが可能
従来のセミナーは開催地が一カ所に限られてしまうため、セミナー開催場所周辺の顧客に対してしかアプローチができませんでした。
しかし、Webセミナーはオンラインで実施され、全国どこからでも参加が可能です。
たとえば営業を目的としたセミナーの場合は、遠方のターゲットに対してもアプローチが可能になります。アプローチできるターゲットの範囲が広がれば、集客数の向上にも繋がります。
セミナー中の情報共有がしやすい
Webセミナーを行う配信システムによっては、画面共有機能やホワイトボード機能がついています。
この機能を活用することで、セミナー中に必要になった資料を適時共有し、必要であればホワイトボードに書き込んで説明するなど、言葉や図だけでは説明しきれない複雑な情報も、わかりやすく解説できます。
なおリアルタイム配信の場合には、疑問点があれば「チャット」で質問を集めることもできます。
Webセミナー参加側のメリット
Web場で開催されるセミナーで恩恵を受けられるのは開催側だけはありません。
参加する側にも、オンラインで開催されるからこそのメリットがあります。
本章では、参加側に焦点を当ててWebセミナーのメリットを解説していきます。
1. 場所・時間を選ばずに参加が可能
対面セミナーの場合、開催地までの物理的な距離の問題で参加を断念しなければならないケースが生じる課題がありました。
しかしセミナー開催側と同様に、Webセミナーはオンラインで開催され手持ちのPCやモバイルから参加が可能なため、全国どこにいても移動する必要がありません。
そのため、物理的な距離を気にせず、自分の興味を持ったセミナーに積極的に参加できます。
2. 会場までの移動時間や費用がかからない
Webセミナーはオンラインで全国どこからでも参加が可能なため、会場までの移動時間や費用を要しません。
社内研修や就職活動など、幾度も遠方のセミナーに足を運んでいる人にとっては交通費や移動にかかる時間は莫大なものです。
大阪に住んでいる人が東京で開催されるセミナーに参加する場合、交通費だけでも往復で3万円弱かかってきます。対面でのセミナーがWebで開催に変わるだけで、この費用を全て削減できます。
3. セミナー中にも開催側とのコミュニケーションが可能
従来のセミナーでは1つの場所に大勢の人が集まるため、なかなか自分の疑問や質問を運営者側に伝えづらいといった課題がありました。
Webセミナーを配信する配信ツールのチャット機能が許可されていれば、運営側とコミュニケーションをとることができるため、質疑応答の時間を待つことなく自分の疑問をぶつけることができます。
開催者側とのコミュニケーションのハードルを下げ、参加者に疑問や不安を持ち帰らせない工夫は欠かせません。
【目的別】Webセミナーを開催するのにおすすめなツール
本章ではWebセミナーを実施するのに必要なおすすめのツールを目的別に紹介します。
自社のWebセミナーを行う際の目的を踏まえながら見ていきましょう。
大規模なセミナーや研修をwebで行うなら:V-CUBEセミナー
出典:V-CUBEセミナー
V-CUBEセミナーは、全国・海外にライブ配信・オンデマンド配信ができるクラウド型配信サービスです。
最大10,000拠点に同時配信が可能であるため、大規模なセミナーや研修を行う予定のある方におすすめです。
その他の特徴は以下です。
- 日本国内・海外両方に配信可能
- 日本語・英語・中国語(簡体字・繁體字)、タイ語、インドネシア語に対応
- チャット機能・アンケート機能搭載
また、24時間365日サポートを行っているので、はじめてWebセミナーを開催する企業も安心して利用できます。
参加者はPCだけではなくiOS/Androidなどのモバイル端末からでも視聴が可能。ブラウザで視聴ができるので受講者に専用アプリケーションのインストール作業を促す必要がありません。
さらに詳しい「V-CUBEセミナー」の説明はこちらからご覧下さい。
V-CUBEセミナーを利用したWebセミナーで販売促進活動に貢献した事例
企業の情報化、業務効率化を支援し、オフィス用品からIT機器全般まで幅広く提供する株式会社大塚商会様では、全国でITイベントやセミナーを主催・実施しています。
同社では、セミナーの開催場所や回数を増やしたくても、費用や人的リソースの面で難しいことや、会場に来ることができない方にも受講してほしいという課題を抱えていました。
そこで、クラウド型サービスで準備が短期間ですみ、受講者が特別な準備をしなくても良いといったメリットを持つWebセミナーを導入。
その結果、3年間で約200本のWebセミナーを実施するに至り、受講者は約7,000名にも及びました。集合型のセミナーとは比較にならないほど手間とコストが少なく、地域や参加人数を気にせずに、タイムリーにセミナーを開催で、。受講者からの質問など、反応をダイレクトに受けとめる機会も増えました。
Webセミナーを導入したことで、より効率的にセミナーの開催が可能になり、参加者に対してもさらに真摯に対応できるようになった事例です。
さらに詳しく事例について知りたい方はこちらから。
オンデマンド用の動画の作成から配信まで行うなら:Qumu
出典:Qumu
「Qumu」は株式会社ブイキューブが提供する、動画作成が可能な動画配信ツールです。
Qumuを使えばスライド連動コンテンツの作成や画面キャプチャー、字幕の挿入などができ、簡単にオンデマンド配信用の動画を作成することができます。
作成した動画はオンデマンドで配信することで、いつでもどこからでも視聴が可能です。
わかりやすく編集された動画をオンデマンドで配信することで、参加者の理解度向上が見込めます。
自社でセミナー動画の作成から配信まで一貫して行いたい場合におすすめです。
さらに詳しい「Qumu」の特徴についてはこちらから御確認下さい。
Qumuを利用したWebセミナーで従業員の知識の底上げに成功した事例
株式会社 USENでは「お店の未来を想像する」「店舗総合サービスのNo.1プレーヤーへ」 という理念のもと、店舗BGM配信(有線)などのサービスを提供し店舗経営を多角的にサポートしています。
同社では、新卒・中途採用の従業員(年間約100〜130名)の商品に対する知識にばらつきがある課題を感じていました。また、音楽配信のみならずPOSレジや店内Wi-Fi、電力や保険など多岐にわたる自社サービスの知識を、営業社員やエンジニアに効率的かつ正しく習得してもらうための方法も模索していました。
そこで、場所を問わず高品質な研修動画を作成・配信できるQumuを導入。
必要知識を定着させる動画を制作し、研修前の予習コンテンツとして配信したところ、研修当日に受講者の知識が均一化され、全員にとって効果的な研修を行うことが可能になりました。
また、商品マニュアルを外出先や待ち時間に施工方法を手軽に確認・学習できるようになったことで、エンジニアの負担が軽減され、施工品質も担保できるようになりました。
Qumuを活用したWebセミナーのおかげで、いつでもどこでも学習できる環境を作ることでどんな商品にも対応できるようになったとのことです。
さらに詳しく事例について知りたい方はこちらから。
Webセミナーを行う上で注意しておきたい点
Webセミナーはオンラインで行うため、オフラインでのセミナーよりも注意しなければならない点もあります。
例えば、以下の3つです。
- Webセミナーの参加者がストレスを感じないよう配信環境を整える
- Webセミナー参加者の反応をしっかりと確認する
- Webセミナーの開催前後は参加者のサポートを徹底する
「Webセミナー(ウェビナー)とは?メリットや注意点、おすすめツール【令和最新版】」
さらに詳しく、Webセミナーについて知りたい方は関連記事「Webセミナー(ウェビナー)とは?メリットや注意点、おすすめツール【令和最新版】」を合わせてご覧下さい
まとめ|Webセミナーを活用してより効率的なセミナーを
Webセミナーは正しく活用すれば、セミナー開催にかかる費用や手間を削減しながら、いままでアプローチができなかった遠方の顧客に対しても集客が可能です。
今後テレワークが推進されていき、オンラインでの可能性もますます広がる社会になっていくことで、Webセミナーの需要もどんどん上がっていくでしょう。
今後需要が増していくWebセミナーを真っ先に導入することで、同業他社にコスト面でも、アプローチできる範囲でも差をつけることができるでしょう。
この機会にぜひWebセミナーを導入してみてはいかがでしょうか。
この記事があなたのWebセミナーへの理解、導入の検討のお役に立てば幸いです。