メタバースプラットフォーム「cluster」で画面共有を可能に
10万人規模でも低遅延で動画を送信できる「Agora」を活用

クラスター株式会社 様

バーチャル空間に集い、音声チャットを行いながらゲームで遊んだり音楽ライブを見たりして遊べるメタバースプラットフォーム「cluster」を運営するクラスター株式会社。アバターの姿で集まったユーザーが、リアルタイムに何かを見ながら作業したりできることで、より滞在したくなるのではと考え、2022年4月に「画面共有」機能をリリースしました。10万人規模にも対応可能かつ低遅延で動画を送信できるSDK「Agora」を活用し、ユーザーの楽しみ方の幅を広げることができました。

クラスター株式会社 様
Agora 導入事例集
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導入前の課題と導入効果

課題

  • 低遅延かつ大規模な動画送信は実装がむずかしい
  • 既存SDKと連動可能なシステムの内製が困難
  • 他システムでは開発に時間・コストがかかる

効果

  • 10万人規模でも低遅延で動画送信できる
  • Unity上で動作可能で開発コストの削減に
  • 基本機能の実装が短時間・低コストで完了

選定のポイント

低遅延で動画を送信できるか?

最大70%のパケットロスまで耐久できる「Agora」は不安定なネット環境にあっても遅延は2秒以下。安定した動画配信が可能になる。

10万人規模に対応できるか?

1配信あたりの視聴人数が最大100万人まで対応可能。WebRTCのような低遅延・双方向性の高い通話と、HLSのような大規模配信の両方を実現できる。

既存SDK「Unity」と相性がよいか?

ゲーム内空間における3Dモデルの配置や音声再生などもカバーするゲームエンジンSDK「Unity」上でAgoraが動作すること。

Agoraをご活用いただいているサービス・アプリ

まるで自宅にテレビを置くような感覚で、ユーザーが一緒に画面を眺められる体験を実現

バーチャル空間で複数のユーザーが何かを一緒に見ながら作業したり遊んだりできる環境を、これまで提供していた音声チャットに加えて「画面共有」機能を実装することで実現。

ユーザー自身が自由に創ることが出来るワールド(cluster内のバーチャル空間の総称)の中で、まるで自宅にテレビを置いて一緒に映像を見ながら会話しているかのような体験ができる。実際にユーザーは友達と一緒に画面を眺めるような楽しみ方をしている。

また、画面共有のスクリーンをたくさん配置して同じ画面を投影し、壁一面が同期して動くような映像をつくって遊ぶような使われ方もユーザーから生まれている。

クラスター株式会社 様

メタバース空間で画面共有して行うプレゼンや、企業公式のゲーム実況イベントでの利用も

クラスター株式会社では、BtoB事業としてVR空間におけるイベント企画やワールド設計をディレクションからCG制作までワンストップで行っている。その中で、入社式などの催し物でスライド資料を投影したり、画面を見せながら研修を行ったりといった「画面共有」機能へのニーズが高まっていた。

画面共有ができるようになったことで、画面共有を使ってプレゼンが行われるようになった他、企業公式のゲーム実況イベントも開催された。ゲームをプレイしながらトークをするときにゲーム画面の転送に遅延がないよう、Agoraで低遅延で動画送信ができる環境を整えることができた。
クラスター株式会社 様

お客様の声

メタバース空間「cluster」上でゲームや映画などを楽しめる環境を実現するべく、Agoraを使って画面共有機能を実装しました。10万人規模でも低遅延で動画を送信できることと、Unity上で動作することがAgoraを採用する決め手でした。

共有する画面が遅延してしまうと画面を見ながら話すことが難しくなるため、大規模スケールでも低遅延で動画を送信できることが重要です。WebRTCなら速度は担保できますが、10万人規模には対応できません。

すでに利用しているUnityで動作する動画システムを内製することは難しかったため、Unityで動作するSDKを探していました。Agoraのサンプルプロジェクトを使って動画を送信する仕組みをテストしたとき、手元の時計で遅延が1秒を切っており驚きましたね。

その他にも、AgoraはAndroid・iOS/Mac・Windowsと幅広いプラットフォームに対応でき、開発にかかる時間やコストを抑えられます。clusterは対応プラットフォームが多くQAに時間がかかるため、プロトタイプ開発から本実装までを約2ヶ月で実現できたのはAgoraのおかげだと感じています。

リリース後、多くのユーザーに楽しんで使ってもらえており、Agoraによるトラブルも発生していません。低遅延ならバーチャルイベントの演出の幅を広げられます。今後、コールアンドレスポンスや現実空間での生演奏でバーチャルキャラクターが歌うなどの演出も可能になるかもしれないと考えると期待が膨らみますね。

企業情報

クラスター株式会社 様

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所在地:東京都品川区西五反田8-9-5
URL:https://corp.cluster.mu/

「人類の創造力を加速する」をミッションとして掲げ、誰もがバーチャル上で音楽ライブ、カンファレンスなどのイベントに参加したり、友達と常設ワールドやゲームで遊ぶことのできるメタバースプラットフォーム「cluster」を展開している。スマホやPC、VRといった好きなデバイスから数万人が同時に接続することができ、これにより大規模イベントの開催や人気IPコンテンツの常設化を可能にしている。

事業内容:メタバースプラットフォーム「cluster」の開発・運営

設立:2015年

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