2021.12.23
Web会議システムのZoomは3つの有料プランが提供されており、オプション機能など適したプランを選定する必要があります。また、直接契約と代理店契約で価格や支払い方法も変わるため、多くの情報を整理して導入を進める必要があります。
本記事ではプランの選び方とともに、契約によって利用可能になるZoomのサービス、直接契約と代理店契約の違いなどについて解説します。
具体的な料金プランを解説する前に、Zoomを導入する際の契約方法について知っておく必要があります。企業でZoomの有料プランを導入する際、「直接契約」と「代理店契約」の2種類の契約方法があります。
直接契約 |
代理店契約 (ブイキューブ) |
|
---|---|---|
支払い方法 | クレジットカード・PayPalのみ | 請求書払いOK |
価格 |
2,000円 2,700円 2,700円 |
2,200 円 お問い合わせください お問い合わせください |
申し込みスピード | ◎ | × |
サポート体制 | △ | ◎ |
ウェビナーサポート | × | ◎ |
Zoomの利用できる機能に違いはありませんが、支払い方法やサポート体制などの違いがあります。それぞれのメリット・デメリットについて解説します。
Zoomを直接契約するメリットは、すぐに使えるということです。
オンラインでクレジットカード情報などを入力し決済が完了すれば即座に利用可能になります。
直接契約の注意点は、支払い方法がクレジットカードのみとなることでしょう。アメリカ企業のアプリのため、日本の銀行口座から引き落としをすることはできません。Visa・Mastercard・Discover・American Expressのクレジットカード、もしくは、PayPalで決済可能です。
請求書払いを基本としている企業や団体の場合には、契約する際に手間がかかるかもしれません。
一方で、Zoomの契約を代理店を通して行うメリットとして、以下の4点を挙げることができます。
たとえば、Zoomの正規代理店であるブイキューブでは、請求書発行はもちろん銀行振込にも対応しているので、支払い方法を柔軟に選択することができます。企業や団体で契約する際には非常に便利です。
また、ブイキューブでは問い合わせメールに対しては「1両日以内の返信」を掲げており、緊急時にも安心してサポートを受けることができます。
加えて、Zoomはさまざまな機能が日々アップデートされています。プランごとに利用可能なサービスなども異なるため、社内の担当者でも把握しきれないこともあるでしょう。
そうした社内担当者や、関係者向けに、ブイキューブでは専門のエンジニアによるサポートだけではなく最新のアップデートに基づいた各種レクチャー会も行っています。
代理店契約の注意点は、直接契約と比べて契約書の発行に時間がかかることです。
支払い方法に銀行振込を選んだ場合には、入金確認などに時間がかかるため、申し込み後すぐに利用可能になるオンラインでの直接契約と比べて時間がかかるため開始時期などに注意が必要です。
企業でZoomを導入する場合、有料のプランには、以下の3種類があります。それぞれのプランでの大きな違いは会議の参加可能人数です。そのため企業や組織でZoomを導入する場合、プランは必要なライセンスの数や機能をもとに選ぶとよいでしょう。
またウェビナーの開催を視野に入れている場合は、エンタープライズ版での契約が必須となります。
次からはプラン選びに必要なIDの考え方とそれぞれのプランについて詳しくご紹介します。
Zoomの各有料プランの導入には、Zoomにおける「ライセンス」の考え方について理解しておくことが大切です。
Zoomにおけるライセンスとは、アカウント、つまり「ホストになれる人」のことを指しています。「ホストになれる人」とは会議を主催できる主催者のことです。
「ライセンス数=ホストの人数」となり、すべての社員が有料のライセンスを持っておく必要はありませんが、1ライセンスごとにミーティングに参加できる参加人数が決まっています。
プロ | ビジネス |
エンタープライズ |
---|---|---|
100人まで | 300人まで | 500人まで |
たとえば、10ライセンス保有しているのであれば、100人まで参加できる会議室が、10部屋同時に利用可能な状態だと考えてください。
有料プランの中で最もベーシックなプランです。
複数人で時間無制限のWeb会議を行いたい、100人以上が参加するような大規模なWeb会議は想定していないが録画データをクラウドで共有したいといったニーズにマッチしています(クラウド録画容量は1GB/1ライセンス)。
プロプランよりグレードが高く、主に企業のビジネスシーンでの利用を想定したプランです。
ミーティングの時間制限がないことはもちろんですが、管理者向けダッシュボード機能のほか、1組のID・パスワードによる認証を1度行うだけで、複数のサービスにログインできるシングルサインオン(SSO)機能も利用可能です。
録画データのクラウド保存はプロプランと同じく、1GB/1ライセンスとなっています。
Zoomの有料プランの中で最もグレードの高いプランです。Zoomが用意しているすべての機能・サービスを利用することができます。
クラウド録画の容量は無制限となっており、他有料プランでは別途契約が必要なウェビナー機能も追加料金無しで利用可能です。
ここまで3つの有料プランをご紹介しましたが、どのプランが良いのか迷う方も多いのではないでしょうか。
各プランの選定ポイントを下記の表に簡単にまとめました。ぜひ参考にしてみてください。
こちらの表のように、基本的にライセンス数や1ライセンスごとに会議に参加できる人数を基準にプランを選ぶのが良いでしょう。初めて導入する場合や会議の参加人数が最大でも100人に満たない規模での利用であればプロプランがおすすめです。
それ以上の規模で会議をする場合やウェビナーなどにも活用をご検討中の場合はエンタープライズ版のご購入が良いでしょう。
ZoomはWeb会議ツールだけではなく、ほかにもさまざまなサービスを提供しています。ここでは以下の2つのサービスをご紹介します。
「ウェビナー」とは、インターネット上で動画を配信する形で開催するセミナーのこと。Web(ウェブ)とSeminar(セミナー)を組み合わせた造語で、「Webセミナー」や「オンラインセミナー」とも呼ばれます。
リアル会場での開催と比べて、会場設営などにかかる手間・コストを削減できるほか、視聴ログやアンケート機能を活用することでデータを用いたアプローチ、内容の改善がしやすいといったメリットがあります。
また、新型コロナウイルスの影響で、講演会や社内研修、商品やサービスの説明会、カスタマーサポート、eラーニングなどのシーンでも感染症予防として急速に活用が進んでいます。
Zoomにはウェビナーに最適化された「Zoomビデオウェビナー」のサービスがあります。このサービスは「Zoomミーティング」の契約に「アドオン」を追加する形で利用可能になります。
ウェビナーのアドオンの申し込みができるのは、Zoomミーティングの有料プランを利用しているアカウントのみとなります。Zoomミーティングの無料プランでは申し込みをすることができません。
「Zoom Rooms」は常設端末を使ったTV会議システムで、遠隔地にある会議室同士をつなげ、複数人と複数人で会議を行う際に便利なシステムです。
端末は会議室などに常設しておくタイプとなり、常時Zoomにサインインしている形なので、ログイン・ログオフ、細かなセッティングなどの手間を省くことができ、すぐにミーティングを開始できます。
また、据え置き型Web会議システムなので個人のPCを使用しません。したがって、会議中はそれぞれ自身のPCを使うことが可能。本支店間や、海外拠点とのオンラインミーティングなど、Web会議を行う相手があらかじめ固定されている場合には、非常に便利なシステムです。
こうしたWeb会議周辺に展開されているさまざまなサービスが利用可能な点も、Zoomを導入するメリットとして捉えることができるでしょう(いずれも別途契約が必要)。
このように、Zoomを導入するにあたってはまずは適切なプラン選びが重要になります。
どのような形でZoomを利用するのか、ウェビナーをはじめとするZoomミーティング以外のサービスも利用するのか、といった点をはっきりさせたうえで、必要なライセンス数を検討しましょう。
プランが決まったら契約方法です。直接契約と代理店契約には上に挙げたようなメリットがそれぞれあります。
デメリットも認識した上で、ベストな契約を行い、Zoomをより一層活用してもらえればと思います。
Q.Zoomをお得に導入できる方法はありますか?
A.月額換算2,200 円/ライセンスからご利用になれます。詳しくは「Zoomのビジネス利用は有料プランがおすすめ!料金や特徴、選び方」で解説しております。
Q.はじめてZoomを導入しますが、サポート体制は充実していますか?
A.Zoomの総合代理店を行っているブイキューブでは、ビジネスプラン以上ではメール・電話での24時間365日サポート、エンタープライズプランでは個社向けのサポートカスタマイズも承っております。詳しくは「知っておきたい直接契約と代理店契約」で解説しております。