複雑な国際問題を論じるための知識をWebセミナーで全国の学生に共有
模擬国連とは、主に高校生・大学生が各国の大使役となり、国際会議をシミュレーションしながら国際問題について議論する活動である。参加者は「模擬国連会議全日本大会」を始めとした大会で、自ら選択した議題の会議に臨む。大会運営事務局は参加者が議題を深く理解するための「勉強会」を会議ごとに開催しているが、従来の集合型勉強会では参加できる人が限られ、知識量とモチベーションに差が生じていた。そこでV-CUBE セミナーを利用したWebセミナーをブイキューブのスタジオから配信し、“場所を問わずに参加できる勉強会”を実施した。
集合型の勉強会における課題
参加する学生への負担が大きい
東京・大阪で勉強会を開催しているが、模擬国連の会員は全国に広がっているため、移動時間と交通費が参加者にとって大きな負担になる。
日程が調整しづらく参加者が集まりにくい
全国に存在する会員全員にとって都合のいい日程調整は困難であり、結果的に参加者があまり集まらないまま開催せざるを得ない。
参加者と不参加者の知識量に差が生じる
勉強会では会議で議論をするために必要な前提知識を共有するので、参加者と不参加者の間に、知識量とモチベーションの差が生じてしまう。
V-CUBE セミナーでこう解決!
場所を限定しないため日本全国から参加可能
インターネット環境があれば、日本全国どこからでも参加可能な勉強会を開催。
遠方に移動することなく、自宅などから勉強会に参加することが可能に。どの地域からでも時間的・金銭的な負担をかけずに参加でき、会議の論点やその背景を学ぶことができる。
日程調整が容易になり全員参加での開催を実現
移動や宿泊を伴わないため、無理なスケジュール調整をすることなく勉強会への参加が可能に。
場所の制限が大きい集合型の勉強会に比べ、Webセミナーは場所を気にせず開催できるため、主催者・参加者ともに日程調整が容易になり、希望者全員が勉強会に参加できた。
知識とモチベーションの差を解消し議論への積極的な参加を促進
会議に必要な知識を全員が共有できたことで、大会当日に積極的な議論が生まれた。
場所を選ばず、全員が参加できるWebセミナーによって、知識の“地域格差”が解消。アーカイブで繰り返し視聴し、議題となる分野を勉強したことがない人も前提知識を得ることができ、大会本番での積極的な議論参加につながった。
お客様の声
※肩書は2018年の模擬国連会議全日本大会実施当時のもの
無料ツールとは異なる本格的な勉強会が実現
東京大学4年 南 篤 氏 (写真左)
無料ツールとどこが違うのだろうと思っていましたが、背景合成をつけていただき、チャットを介して視聴者にも積極的に参加してもらうなど、本格的な勉強会を行うことができました。
初めて使わせていただきましたが、勉強会の主催者側としても違和感を覚えることはありませんでした。参加者からどのように見えているか事前に把握すると、よりわかりやすいコンテンツを用意できると思いました。
集合型の勉強会では集まらない人数が参加
早稲田大学4年 金子 暁 氏 (写真中央)
Webセミナーは参加するハードルが高いのではと思っていましたが、参加者にとってはまったく違和感がなかったようです。
今回のWebセミナーでの勉強会には38人が参加しましたが、普段はここまでの人数が集まることはありません。集合型の勉強会では場所の制限もありますが、今回はブイキューブのスタジオを利用することで、運営側の負担軽減にもなりました。
全員参加の勉強会が積極的な議論を促す
同志社大学4年 八木 将行 氏 (写真右)
オンラインで勉強会を開催するにあたり、当初は無料通話アプリの使用を考えていましたが、アカウントの共有が大変、接続が途切れやすいといった問題がありました。V-CUBE セミナーによって簡単に質の高い勉強会を実施でき、とても満足しています。
今回の勉強会で共有したことは、会議の論点や背景などの根本的な知識です。全員が参加できる勉強会を行ったことで、会議当日もレベルが高く積極的な議論をすることができました。
ブイキューブのスタジオからオンライン勉強会を配信
今回の模擬国連会議全日本大会に向けた勉強会は、恵比寿ガーデンプレイス内に設置されたブイキューブのWebセミナー配信スタジオ「Studio Octo(スタジオ オクト)」から配信。CGによる背景合成も活用し、本格的な配信を行った。
勉強会では国際経済にまつわる知識と情報を共有。大学で経済を専門としていない参加者も会議に必要な基礎知識を学ぶことができ、「会議本番へのモチベーションが上がった」「アーカイブで繰り返し見ることができ、知識を定着させやすかった」という声があがった。
東京都内にあるブイキューブの本格的なスタジオ「Studio Octo」
Studio Octoは、恵比寿駅から「恵比寿スカイウォーク」で徒歩5分という好立地にある、ブイキューブのWebセミナー配信専用スタジオ。
用途に合わせて8つのスタジオが利用でき、専門スタッフによる技術面・運営面でのサポートにより、誰でも簡単にWebセミナーが配信可能。通常のWebセミナー配信はもちろん、スタジオに受講者を集めて実施しているセミナーを配信したり、オンデマンド配信用の動画収録も行えるなど、多彩な用途に応える運用サポートメニューと配信・収録パックが用意されている。
模擬国連会議全日本大会とは
模擬国連は、主に高校生・大学生が国の大使役となり、国際会議をシミュレーションしながら、国際政治や国際問題を正確に理解するための研究・学習を進める場である。学生たちはともに国際問題の解決策を考えながら、自分と異なる立場・価値観の者と相互で理解し、協調していく過程を経験する。日頃の活動で培った知識と経験を活かす1年の集大成となるのが、毎年12月に行われる「模擬国連会議全日本大会」である。
1.模擬国連会議全日本大会で議論する議題が決定
模擬国連会議全日本大会では複数の会議が立ち上げられ、それぞれに議題が設定される。会員は参加する会議を選び、担当する国が決まると、会議に向けた事前準備を開始する。2018年の模擬国連会議全日本大会では、「世界経済の安定的かつ持続可能な成長に向けたG20諸国の協調」など8つの議題が設定された。
2.「勉強会」で議題と担当国への理解を深める
会議参加者は専門雑誌や学術論文、国際機関の報告書などを通じ、議題と担当国への理解を深めていく。その中でも「勉強会」は、会議監督から議題をより深く理解するためのプレゼンテーションを受けたり、質問をぶつけて疑問を解消したりすることができる貴重な機会となっている。
3.模擬国連会議全日本大会当日、議論を通じて決議案を作成
模擬国連会議全日本大会では、海外からの参加者も含め約300名が集まり、各会議で演説や他国との交渉を実施。各国のスタンスを保ちながら、国際社会全体にとって有益かつ実現可能な決議案の作成という難題に挑む。
会議終了後は参加者同士でレビュー(振り返り)を行い、会議中の提案や行動を評価しながら、各国の立場から国際問題を捉える難しさ、自分と異なる視点をもつことの価値を学んでいく。