インドネシアでの医師の負担を低減するために
学研メディカル秀潤社では、日本国内での医療向けeラーニング「学研ナーシングサポート」のノウハウを活かし、インドネシアで医師及び歯科医師免許更新のためのWebセミナー事業を2016年1月から開始した。東西に広がる国土の面積は日本の5倍以上というインドネシアだけに、物理的なセミナー参加に要する「時間」や「コスト」面での医師の負担が、今後は大幅に解消されることが期待される。
国土の広大なインドネシアならではの課題
セミナー参加のための拘束時間が長い
インドネシアでは、都市部で開催されるセミナーや講習会に参加し、一定数の研修ポイントを取得する形で、5年に1度医師免許が更新される。セミナー参加のために数日間拘束されることになる。
交通費や宿泊費の負担が大きい
5年間での研修ポイント取得数から換算すると、年平均20〜25日程度のセミナー参加が必要であり、交通費、宿泊費、セミナー受講料が医師の金銭的負担となっている。
セミナー開催の多い休日は医療を受けられない
もともと医師不足が課題であり、 町村に1人しか医師がいないことも珍しくない。医師がセミナーで診療所を空けていると、患者が医療を受けられないというケースもある。
V-CUBE セミナーでこう解決‼
時間や場所を選ばず受講
セミナーが開催される都市部に行かなくても、24時間都合のよいタイミングで受講できるからムダな拘束時間なし
ハサヌディン大学医学部・歯学部のスタッフによる、専門的でレベルの高いWebセミナーを、いつもの医療拠点や在宅で受講できる。また、セミナーはオンデマンド(録画)配信であるため、都合のよい時間に受講できる。診療と診療のすきま時間や帰宅後の空き時間などの有効活用が可能になる。
移動や宿泊コスト削減
勤務先や自宅の端末で受講できるから医師の金銭的負担が大幅に減少
5年間で取得しなければならない研修ポイントのために、医師に費用面で大きな負担がかかっていたが、物理的な移動費用が削減できるようになった。また、セミナーの1コマあたりの単価も抑えられたので、医師の経済的負担減の効果があった。
拠点を離れる必要なし
Webセミナー受講中でも急患対応ができる。急患の対応後に再度セミナーを受講するというフローも可能
医師がセミナー参加のために医療拠点を離れる機会が減ることで、特に医師不足の地域での医療への影響を軽減。 Webセミナー受講中に急患が発生した場合でも、一旦受講を中断して、急患対応後に続きを受講することも可能になった。
V-CUBE セミナー選定のポイントは?
インドネシアでの展開に適しているか?
海外展開の場合、サポート体制が日本国内だけでは時差や言語の壁が課題となる。言語や習慣など、現地での実状に合わせたサポートが望ましい。
- ブイキューブはインドネシアに現地法人を設立しており、現地語でのサポートに対応している。
- V-CUBE セミナーは日本語だけでなく、インドネシア語、英語、中国語(簡体字/繁体字)、タイ語に対応しているため、現地で導入する際、インターフェースなどのカスタマイズも不要である。
場所や時間を問わずWebセミナーを受講できるか?
忙しい医師が対象であるため、医師が受講で使用する端末に制限がなく、オンデマンド配信により受講時間の制約もないこと。
- Windows・Macのパソコン、タブレットやスマートフォンといった、多様な端末に対応。勤務先でも自宅でも、その場所に最適な端末で受講できる。
- 医師にとって都合のよいタイミングで受講できるオンデマンド配信に対応している。
安定稼働の実績があるか?
海外展開では、国内事業以上に起ち上げ時に苦労するリスクがある。国内で同様のサービスの実績を持ち、最低限のカスタマイズで対応できることを重視。
- 日本国内の看護師向けeラーニング「学研ナーシングサポート」で6年におよぶWebセミナー配信実績がある。
- 来日したインドネシア医師会のドクターが「学研ナーシングサポート」を見て積極的な導入につながった。
サービスの拡大に柔軟に対応できるか?
医師免許更新のためのセミナーなので、コンテンツは年々拡充していく。コンテンツ数やアクセス数が増加しても対応できるサービスであることは必須。
- 当初3コースでスタートした「学研ナーシングサポート」ではコンテンツを蓄積し、2016年現在で11コースに拡大した実績がある。
- ライブ配信であっても最大10,000拠点の多拠点に同時配信できるシステムである。
お客様の声:インドネシアの医師の評価が高かったeラーニング
株式会社学研メディカル秀潤社 代表取締役社長
影山 博之氏
インドネシアの人口は日本の約2倍ですが、医師数は約4万人。日本の8分の1程度の水準で、医師不足は深刻です。
インドネシア医師会のドクターが来日した際、看護師向けのeラーニング「学研ナーシングサポート」をご覧になり、5年ごとの医師免許更新のために同様のサービスを提供できないかというご相談を受けたのが、当事業を開始するきっかけとなりました。
学研メディカル秀潤社のノウハウを活用したWebセミナーを開講することで、年平均20〜25日程度のセミナーを受講しなければならなかったインドネシアの医師の負担を大きく低減できるサービスとなります。
6年の実績を持つ「学研ナーシングサポート」でV-CUBE セミナーを活用しており、ブイキューブがインドネシアに現地法人を持っていることから、他社サービスを選択する余地はありませんでした。
2016年1月に起ち上がったばかりですが、今後の展開に期待しています。