科学技術振興機構(JST)にはさまざまな研究領域がありますが、その中のACT-X「生命と化学」領域では、2022年度の「ACT-X『生命と化学』領域会議」という研究会議を、リアル会場とオンラインのハイブリッドで行いました。
昨年度もWeb会議ツールを用いてハイブリッド開催としましたが、全体シンポジウムと分科会(ポスター講演)、交流会の3つのプログラムを行うに当たって、Web会議ツールや同様のツールでは「交流」がしにくいという課題感がありました。
また、ハイブリッド開催ではリアルとオンラインの両方で準備・運営を進めなければならないため、配信業務は当初からベンダーのサポートに依頼できればと考えていました。「EventIn」を評価した点は、国産ツールとして各種の学会や株主総会でも導入実績があり、サポート体制が整っていること、リアルに近い円滑なコミュニケーションが期待できるという点でした。
会議には約70人が参加し、そのうち2割がリモート参加でした。厳密な聞き取りはしていませんが、ツールに関するネガティブな評価はなく、サポートについても満足しています。初日にリアル参加した方が「EventInであればリアルと同じ交流ができそう」と考えて、翌日からはオンライン参加に切り替えた例もありました。リアル会場での参加者同士のコミュニケーションを大切にしつつ、リモート参加者もとりこぼさないハイブリッド開催という意味で、一定の成果があったと考えています。