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2024年05月31日

開発者の課題を解決するブイキューブの技術サポートについて

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開発者の皆さん、こんにちは。この記事を読んでいただきありがとうございます。
この記事では、リアルタイム映像や音声に関するSDKやAPIなどのPaaS製品についてブイキューブがサポートする価値について紹介します

 

 

市場背景とニーズ

映像・音声送受信技術の進化と市場の動向

リアルタイム映像・音声送受信技術は、近年の技術革新により大きく進化しました。低遅延ストリーミング技術の発展により、高品質な映像と音声をリアルタイムで送受信することが可能になり、ユーザー体験が大幅に向上しています。WebRTC(Web Real-Time Communication)技術の普及は、ブラウザベースでのリアルタイムコミュニケーションを簡便にし、特別なプラグインを必要としない使いやすさが魅力です。

市場の動向としては、リモートワークの増加とオンラインイベントの普及が挙げられます。ZoomやMicrosoft TeamsなどのWeb会議ツールは、ビジネスコミュニケーションの主流となり、需要が急増しました。また、eスポーツやライブコマースなど、新たなエンターテインメント分野でもリアルタイム配信技術の利用が拡大しています。

さらに、5Gの導入により、モバイルデバイスでも高品質なリアルタイム映像・音声の送受信が可能となり、様々なシーンでの活用が期待されています。これらの技術進化と市場の拡大は、ビジネスやエンターテインメント、教育分野において新たな価値を提供し続けています。

開発者が直面する課題と映像音声送受信PaaSのニーズ

開発者がリアルタイム映像音声送受信システムを構築する際に直面する課題は多岐にわたります。まず、低遅延と高品質を両立させる技術的ハードルがあります。これには、ネットワークの帯域幅制限や変動、デバイス間の互換性の問題が関与します。また、スケーラビリティの確保も重要で、多数の同時接続ユーザーに対応するためのインフラ構築はコストと技術の両面で大きな負担となります。

こうした課題を解決するために、映像音声送受信PaaS(Platform as a Service)のニーズが高まっています。PaaSは、開発者に対して包括的なソリューションを提供し、インフラ管理やスケーリングの手間を大幅に削減します。これにより、開発者は技術的課題に悩むことなく、迅速にサービスを展開することが可能になります。

さらに、PaaSはセキュリティ対策やコンプライアンスの面でもサポートを提供し、開発者が信頼性の高いシステムを構築するのを助けます。これにより、リソースを効率的に利用し、ユーザー体験を向上させることができるため、映像音声送受信PaaSの需要は今後も増加すると見込まれます。

ブイキューブのサービス概要

提供するPaaS製品の特徴と利点

提供するPaaS製品の特徴と利点

ブイキューブが提供するPaaS製品は、映像と音声の送受信に関する包括的なソリューションを提供します。この図は、配信者から視聴者までの一連のプロセスを示しています。

まず、配信者はライブ映像やビデオ通話を開始し、チャットや美顔・バーチャル背景、ショート動画作成などの多彩な機能を利用できます。これらの機能はすべてクライアントSDKを通じてアクセス可能です。配信された映像はWebRTCを用いてリアルタイムに送信され、低遅延で視聴者に届きます。

さらに、映像ファイルのアップロードや処理、アーカイブ、VOD(ビデオオンデマンド)もサポートしており、HLSプロトコルを用いたストリーミングやCDN(コンテンツ配信ネットワーク)とWAF(ウェブアプリケーションファイアウォール)によるセキュリティ対策も完備しています。これにより、高品質な映像配信と安全性が確保されます。

また、字幕起こしや翻訳、チャット機能を通じてインタラクティブなコミュニケーションが可能です。DRM(デジタル著作権管理)認証によりコンテンツ保護も強化されています。

このPaaS製品は、迅速な導入、スケーラブルなインフラ、強力なセキュリティ、そして多機能な配信サポートを提供し、企業のニーズに応える最適なソリューションです。

実装サポートの詳細

基本的なサポートの内容

基本的なサポート内容は以下の3つになります。
・ヘルプセンターによる情報発信
・チケット管理システムによる個別課題に対するサポート
・オンラインMTGでのサポート

ヘルプセンターではリリースノート、障害情報、よくあるお問い合わせ(FAQ)などを公開しております。
ヘルプセンターにはチケット管理システムも設置されており、FAQ等で解決出来ない課題に対しては弊社ブイキューブの経験豊富なエンジニアが日本語で対応致します。今まで5,000件以上のチケットに対応してきました。
オンラインMTGではより詳細な課題解決へのアプローチが可能になります。

具体的なサポートの例

それでは、具体的にどのような問い合わせがきて、どのようにサポートしているかをご紹介します。

導入前

SDK等の導入前には開発者が様々な調査を行います。互換性(既存システムとの統合)、スケーラビリティ(将来の拡張性)、セキュリティ(データ保護)、コスト(料金体系)、サポート体制(技術支援)の確認が重要です。
オンラインのドキュメントだけでは把握できない項目についても丁寧にサポートしております。

導入中

新しい技術のSDKやPaaSを導入する際、開発者は技術ドキュメントを熟読して機能や制約を理解します。次に、開発環境にSDKやPaaSをインストールし、基本機能をテストします。小規模なプロジェクトでプロトタイプを開発し、技術的課題を特定します。その後、既存システムとの統合を計画し、必要なカスタマイズを実施します。
このフェーズでのサポートは、不明な点について回答したり、必要に応じてサンプルコードを提供いたします。サンプルコードはユースケースに合わせて、GithubやQiitaに70以上公開されています。

導入後

導入後の運用フェーズでは、開発者は以下の課題に直面することがあります。まず、予期しないバグや技術的な問題が発生する可能性があり、迅速な対応が求められます。また、既存システムとの統合において、互換性やパフォーマンスの問題が生じることがあります。さらに、運用中のシステムの安定性を確保するための継続的なモニタリングとメンテナンスが必要です。
このフェーズで、例えば、ビデオ通話アプリでは視聴者からカメラ映像にトラブルが発生しているようにみえたという問い合わせが運営にくる場合があります。このような場合、システムの不具合かユーザー環境の問題かを切り分ける必要がでてきます。そのような際には、ログを分析して原因の調査をお手伝いさせて頂いております。

かゆいところに手が届くサポート?

ブイキューブのサポートとしては開発者によりそった情報発信等もあります。
例えば、こちらのお知らせをご覧ください。

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このようにSDKやサービス側のコードに変更が無い場合でも、Webアプリケーションはブラウザのアップデートの影響で問題が発生する場合もあります。
ブラウザ側の修正を待つ以外に対応手段が無いかのように思えますが、ブイキューブでは可能な限りワークアラウンドを探して一時的にでも問題解決のアプローチを模索して情報発信等を行っています。また、SDKの提供元ベンダーからブラウザの開発元へバグレポートを提出して迅速な解決にも貢献しております。
iOSやAndroidのNativeアプリ開発に関しても、例えば開発ガイドライン変更に伴うPrivacy Manifestの対応状況について情報公開等も行っています。

また、実装を重ねていくうちに、原因不明の問題が発生した場合、SDKに関する実装に原因があるのか、それ以外に原因があるのか切り分けが難しい場合もあります。そのようなケースでも可能な限りサポートし、開発者の工数削減に貢献をしております。

お客様の声と成功事例

導入事例はこちらに掲載されております。どの事例も課題と導入効果のフォーマットで掲載されておりますので、同様の課題に注目して見ていただけたらと思います。

まとめ

ブイキューブは、リアルタイム映像・音声送受信に関するSDKやAPIを提供するPaaS製品のサポートに力を入れています。
技術の進化に伴い、WebRTCの普及や5G導入により、ビジネスやエンターテインメント分野で高品質なリアルタイムコミュニケーションの需要が高まっています。
しかし、開発者は低遅延と高品質の両立、スケーラビリティの確保、セキュリティ対策などの課題に直面します。
ブイキューブのPaaS製品はこれらの課題を解決する包括的なソリューションを提供し、迅速な導入、強力なセキュリティ、多機能な配信サポートを実現します。
サポート体制として、ヘルプセンターやチケット管理システム、オンラインミーティングを通じて開発者を支援し、導入前、導入中、導入後の各フェーズで技術的な問題を解決します。
また、ブラウザのアップデートによる問題にも迅速に対応し、開発者の負担を軽減します。
導入事例も多数公開されており、成功事例を通じて効果を確認できます。

映像音声に関する機能開発に対して不安要素が原因で開発や、受注を見送った経験がある方は是非相談していただけたらと考えております。

私たちブイキューブは、映像・音声技術を中心としたクラウドサービスの開発・運用経験や、ハード/ソフト/ネットワーク/運用の総合的知見と実績を兼ね備え、お客様の問題を解決するためよりそっていきます。

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最後までお読みいただきありがとうございました。

藤本 諭志

執筆者藤本 諭志

株式会社ブイキューブ 技術本部 Agora担当。 2007年ブイキューブ入社。 自社開発サービスであるV-CUBE セミナーの開発に携わる。現在はAgoraとTencent Cloudのプロダクト担当SEをしている。 スキル:Docker/AWS/Linux/DB/Ruby/PHP/JavaScript

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