国家公務員共済組合連合会では、全国各都市に東京の職員が出張して臨時の年金相談会を開催するなど、現役組合員や年金受給者に対して対面での年金相談を行っています。しかし、年に数回開催する都市部での相談会では、予約枠に対して定員に達してしまうことが多く、地域の組合員等からの年金相談のニーズに十分にお応えできていない状況でした。
このため、「KKRホテルズ&リゾーツ」のひとつであるKKRホテル大阪(大阪市中央区)内に相談ブースを設置し、本年9月より「KKRオンライン年金相談室」として、対面による相談を試験的に開始しました。
これにより、地域の組合員等は指定された日の臨時相談会へ参加するしかなかったところ、ブース設置後は、相談者自らが希望する平日に、いつでも相談を受けられることができます。現在は実証実験の位置づけですが、本格導入となれば、大阪での臨時相談会の開催は必要なくなり、一方で、日々のホテル来館者、利用者の増加にもつながると考えています。東京と大阪、そしていつでも相談できることとなる相談者の三方でWIN-WIN-WINの関係になれることを目指しています。
まずは期間を区切っての実証実験となりましたが、ブイキューブでは期間に応じたサブスクリプション契約ができ、初期費用を抑えて設置できるため、大変助かりました。また、多くの場合、相談者は配偶者や付き添いの方と一緒に相談に訪れるため、4人用の大きなブースがラインアップにある点も評価できました。さらに、年金という非常にセンシティブな内容を扱うため、プライバシーを確保できることは大前提でしたが、防音性・遮音性の高さも必要十分だと感じています。