地域の需要に応える金融機関のあり方を「テレキューブ」を使って実現
山口フィナンシャルグループ(以下YMFG)は、山口県、広島県、福岡県に傘下の地方銀行、保険ショップを展開する金融グループ。銀行手続きのオンライン化が進むなか、店舗の余剰スペースをいかに有効に利用するかが課題であり、地元食材を使ったスペインバルを併設する店舗をはじめ、地域の実情に合わせた多機能店舗を検討している。また、国内の銀行グループとして唯一、保険ショップを有しており、「テレキューブ」を活用した保険ショップの活性化も今後の事業として視野に入れている。
銀行店頭のスペース活用に関する課題
業務のデジタル化が進み余剰スペースがある
業務改革が進み、機器が小さくなり、省人化されることで、店頭に余剰スペースが生まれ、この有効活用が課題に。
地域の実情に沿った店舗機能の強化
他行が店舗を減少していくなか、YMFGはできる限り店舗を残して、地域の需要に応える多機能型へと変化させたい。
銀行×保険の強みをさらに活かしたい
ショッピングモールを中心に展開する保険ショップへ銀行店頭から送客することで、保険業務を活性化させたい。
「テレキューブ」でこう解決!
1階に「テレキューブ」を設置し、機密性が高い打ち合わせも可能に
余剰スペースに4人用の「テレキューブ」グループ2型を設置し、防音性・遮音性のある会議室として利用。
2階にある会議室に行くほどではないが、他人には聞かれたくない内容のミーティングも1階の「テレキューブ」で周りを気にせずにできるように。
「テレキューブ」の使い分けで店頭機能の強化を検討
タイプの異なる「テレキューブ」を用途によって使い分け、店舗機能を強化。
YMFGでは、これまでも店舗にスペインバルを併設し、地産地消を通じて地域活性化を図るなどユニークな取り組みを行ってきたが、様々なタイプの「テレキューブ」を用途によって使い分けて設置することで、店舗の新たな魅力の創出を視野に入れている。
銀行店頭の「テレキューブ」を保険ひろばのサテライト店に
1人用「テレキューブ」ソロを保険ひろばのサテライト店として設置し、保険ショップの平日の集客を促進。
保険ひろばはショッピングモール内にあることが多く、場所柄、平日はお客様が少ない状態。銀行内にサテライト店舗として設置した「テレキューブ」からオンラインで保険ひろばにつなぎ、金融相談ができるようにすることで、平日の稼働を促進する。
「テレキューブ」選定のポイントは?
防音性・遮音性に優れているか?
商談や個人情報など、機密性をともなう内容でも話しやすい環境であること。
- 中の音が外に漏れず、外の音も気にならないので会話に集中できる
適度な広さがあり、圧迫感がないか?
オンラインの保険相談や複数名での会議が快適に行える空間であること。
- 外から見るよりも中が広く、換気もあり、消防法もクリア
- ニーズに合わせ1人用の「ソロ」、2人用の「グループ1型」、4人用の「グループ2型」を選択可能
お客様の声
店頭の余剰スペースを使い、多機能な銀行として地域のニーズに対応
株式会社山口フィナンシャルグループ 経営管理部 秘書室 副調査役 栗原 智史 氏
銀行業界では、業務がデジタルによって効率化され、機器はコンパクトになり、銀行手続きのオンライン化によって業務に携わる人数が減少しています。一方、店舗の賃料は変わらないので、収益を維持するために店舗数を減らす銀行が増えています。
こうしたなか、YMFGはできる限り店舗を維持していく方針を取っており、3年間で280店舗を地域の実情に合わせた多機能型へ転換していく予定です。2019年7月には、山口銀行油谷支店を地元の食材を使ったスペインバルを併設した店舗としてリニューアルオープンしました。油谷支店の周辺には角島大橋等の観光客が集まる名所があるのですが、飲食店は少なく、観光客や地元の人が気軽に立ち寄れるような場所がありませんでした。
今後も、異業種の併設等を検討していきますが、店舗の多機能化の一環として「テレキューブ」を取り入れることを考えています。まずは本店の1階に4人用の「テレキューブ」(グループ2型)を設置し、会議室や応接室として利用しながら、その機能をお客様や社員に知ってもらい、「地域活性化の拠点」に相応しい活用方法を検討したいと思っています。
グループ内に保険ショップがある強みを活かし、銀行に保険のサテライト店を展開
株式会社山口フィナンシャルグループ リテール戦略部 副調査役 主計 将雄 氏
YMFGは国内の銀行グループで唯一、保険ショップを持っており、その多くはショッピングモールにあります。店舗の場所柄、土日祝日はお客様が多いのですが、平日は少ないという課題がありまし
現在、銀行の余剰スペースに1人用の「テレキューブ」ソロを設置して保険ひろばのサテライト店舗とし、Web会議システムを使ってショッピングモール内にあるショップのスタッフに保険の相談ができる仕組みを考えています。
今後、多くの拠点に「テレキューブ」を導入することを検討していますが、サブスクリプションを活用することで、初期導入コストを抑えながら展開のスピードアップを図ることが可能だと思っています。グループ内に保険ショップがある強みを活かし、お客様のニーズに合わせた店舗の機能強化を推進していきます。
株式会社山口フィナンシャルグループ様における「テレキューブ」活用法
「人口減少」「地域経済の衰退」といった地方銀行としての課題を抱える山口フィナンシャルグループ(以下YMFG)は、いち早くその解決に取り組んできた。銀行の枠を超えた自由な発想で店舗を地域の拠点と捉え、「飲食店」「英会話教室」「事業所内保育所」の併設等、人々が集まる多機能な場所へと転換させている。その施策の一環に「テレキューブ」の導入も含まれており、貸会議室やオンラインによる保険相談等が考えられている。
「テレキューブ」グループ2型を社内や顧客とのミーティングに積極利用
「テレキューブ」グループ2型(4人用)
「本店の1階に『テレキューブ』を設置したのは、社員やお客様に『テレキューブがどんなものか』を知ってもらい、関心を持ってもらうことで利用を促したいという目的がある。
実際に中に入ってみるとわかりますが、外から見た印象以上にゆったりとした空間で、4人で利用しても圧迫感はありません」(栗原氏)
これまでパーテーションで区切られただけの簡易な応接室だったスペースに「テレキューブ」を設置し、商談や社内のミーティングに活用している。
「テレキューブ」ソロを店舗に設置し、保険ショップのサテライト店舗として活用
「テレキューブ」ソロ(1人用)
YMFGは国内の銀行グループで唯一、保険ショップを傘下にしているのが特徴のひとつだ。その強みを活かすための施策として、銀行店内等の余剰スペースに「テレキューブ」を使って「保険ひろば」を出店して、お客様にもっと気軽に相談していただける拠点を増加させることを考えている。
「保険ひろばの店舗網を拡大していくために、「テレキューブ」をまずは保険ショップのサテライト店として出店したいと考えています」(主計氏)
サテライト店では「テレキューブ」と保険ひろばをWeb会議システムでつなぎ、保険の相談ができるようにすることで、課題となっていた平日の集客を促進することを想定する。
「テレキューブ」の空き時間は貸会議室として運用し、稼働率アップを視野に
リモートワークやノマドワーカーが増えている昨今は、場所を選ばずに仕事ができるようになる一方で、機密性の求められる会議やオンラインミーティングができる手頃な場所がないという状況がある。
YMFGでは、将来的に規制が緩和された場合、店舗に設置した「テレキューブ」を会議室やワークスペースとして貸し出すことも視野に入れており、外回りの多い営業職等の利用を想定している。