そもそも「イベント集客」とは?なぜ重要なのか

イベント集客において最も陥りやすい罠は、単に「人数を集めること」をゴールに設定してしまうことです。集客の真の目的を整理することで、選ぶべき手法やアプローチが明確になります。
イベント集客には、主に以下の3つの目的があります。
- 見込み客(リード)の獲得:自社を知らない層へアプローチし、接点を作ります。
- 既存顧客のエンゲージメント(ファン化)向上:すでに関係のある顧客との信頼を深めます。
- 商品・サービスの認知拡大・ブランディング:市場でのプレゼンスを高め、信頼を構築します。
「誰を」集めるべきかは、これらの目的によって大きく変わります。まずは自社の目的を明確にすることが、成功への第一歩です。
失敗しないイベント集客までの流れ・戦略のポイント
イベントの告知は、闇雲に開始しても効果は上がりません。大切なのは、開催日から逆算して計画を立てる「逆算思考」です。ここでは、失敗を避けるための4つのステップを解説します。
STEP1:ターゲット(ペルソナ)の明確化
まずは「誰に」来てほしいのかを具体的に設定します。
ターゲットが曖昧なままでは、誰の心にも刺さらない企画になってしまうリスクがあります。
STEP2:イベント企画・コンセプトの設計
ターゲットが決まったら、その人が参加することで得られる「ベネフィット(利益)」を言語化しましょう。
- 課題解決の提示:参加することでどんな悩みが解決するか
- 緊急性・限定性の付与:「なぜ今、参加する必要があるのか」という理由を盛り込む
STEP3:集客目標(KPI)の設定
感覚で進めるのではなく、具体的な数値目標を設定します。
- 目標集客数
- CPA(1人あたりの獲得単価)
- 成約率
過去の自社データや業界平均を参考に、現実的な数字を導き出すことが重要です。
STEP4:開催形式・プラットフォームの決定
目的に合わせて、最適な開催方法を選択します。
| 形式 |
特徴 |
注意点 |
| オンライン |
ZoomやYouTubeLiveなど。手軽に参加できる。 |
離脱もしやすい。 |
| オフライン |
リアル会場での開催。参加者の熱量が高い。 |
会場費などのコストがかかる。 |
| ハイブリッド |
オンラインとリアルの両方のメリットを取れる。 |
運営工数と費用が大幅に増える。 |
【オンライン】イベント集客の方法おすすめ5選
現代のイベント集客において、Webの活用は欠かせません。ターゲット層へ効率的にリーチするための、5つの主要な手法を紹介します。
①SNS運用・広告(Facebook/X/Instagram)
SNSは拡散力に優れ、自社をまだ知らない「潜在層」へのアプローチに適しています。
- BtoB(ビジネス向け):ターゲティング精度の高いFacebookやLinkedInが有効です。
- BtoC(一般向け):Instagram、X(旧Twitter)、TikTokなど、視覚やトレンドを重視する媒体を選びます。
- ポイント:独自のハッシュタグ活用やシェアキャンペーンの実施、広告のターゲティング設定が成功の鍵となります。
②イベントポータルサイト(Peatix/connpass等)
「何か面白いイベントはないか」と探している感度の高いユーザーが集まる場所です。
- ポイント:プラットフォーム内の検索結果で上位に表示されたり、目に留まったりするよう、タイトルやタグ設定を工夫しましょう。
③自社リストへのメールマーケティング(メルマガ)
既存顧客や過去の名刺交換リストを活用する手法で、最もコストがかからず即効性が高いのが特徴です。
- ポイント:開封率を左右する「件名」の工夫はもちろん、開催1週間前、前日、当日朝といったリマインドメールを徹底し、忘れられないようにします。
④Web広告(リスティング・ディスプレイ)
「イベント集客」など、特定のキーワードで検索している顕在層にピンポイントで配信できます。
- ポイント:一度サイトを訪れた人に再度表示させる「リターゲティング広告」を活用することで、申し込み忘れを効果的に防げます。
⑤プレスリリース配信
メディア向けの情報を配信することで、ニュースサイトへの掲載やSEO効果(被リンクの獲得)が期待できます。
- ポイント:単なる告知ではなく、「時事ネタとの関連性」など社会性のある切り口を用意し、メディアが取り上げたくなる工夫が必要です。
【オフライン】イベント集客の方法おすすめ3選
地域密着型のイベントや、深い信頼関係が求められるBtoBイベントでは、オフラインの手法が非常に有効です。
①チラシ・ポスター・DM(ダイレクトメール)
デジタル情報が溢れる現代だからこそ、手元に残る紙媒体は再読性が高く、印象に残りやすいのが特徴です。
- 地域限定の強み:特定のエリアに絞ったポスティングなどで効果を発揮します。
- 導線の設計:紙面にはQRコードを大きく掲載し、Web申し込みフォームへスムーズに誘導しましょう。
- 特別感の演出:決裁者宛に「手紙」形式で届けるDMも、開封率を高める有効な手段です。
②既存顧客からの紹介・口コミキャンペーン
信頼できる知人からの紹介は、あらゆる手法の中で最も参加率や成約率が高い傾向にあります。
- インセンティブの活用:「友人紹介で特典プレゼント」や「ペア割」といった、紹介したくなる仕組み(オファー)を用意しましょう。
③展示会・異業種交流会でのハンティング
対面で直接イベントの魅力や熱量を伝えられる点が最大のメリットです。
- スピード感の徹底:興味を持った方にはその場で申し込みを完了してもらうか、名刺交換後すぐに「お礼メール」を送るスピード感が申し込みの成否を左右します。
イベント集客を成功させるコツとテクニック
単にイベントの告知を広めるだけでは、申し込みには繋がりません。あと一歩、読者の背中を押すためのテクニックを解説します。
タイトルとキャッチコピーで「自分事」と思わせる
ターゲットが「これは自分のためのイベントだ」と瞬時に判断できるコピーが必要です。
- 具体性の欠如(悪い例):「Web集客セミナー開催」
- 自分事化させる(良い例):「集客に悩むWeb担当者必見!3ヶ月で成果を出す最新SNS活用術」
- 数字の活用:「満足度98%」「定員残り3名」など、具体的な数字を入れることで信頼性と説得力が増します。
申し込みフォームの入力項目を最小限にする(EFO)
フォームの入力項目が多いほど、ユーザーは途中で面倒になり離脱してしまいます。
- ハードルを下げる:氏名とメールアドレスだけで完了させるなど、極限まで項目を絞り込みましょう。
早割・特典など「今申し込む理由」を作る
「あとで検討しよう」と思ったユーザーの多くは、そのまま忘れてしまいます。
- 期限の設定:「○月○日までの申し込みで早期割引」などのインセンティブを提示します。
- 限定性の提供:「先着10名限定で特別資料プレゼント」といった、今すぐ動く理由を用意しましょう。
過去の参加者の声(口コミ)と様子を可視化する
「本当に価値があるのか」「怪しいイベントではないか」という不安を払拭するために、ソーシャルプルーフ(社会的証明)を活用します。
- 安心感の醸成:過去のイベント写真や、参加者の具体的な感想をLP(ランディングページ)に掲載しましょう。
当日までの離脱を防止
申し込みから開催日まで期間がある場合、当日の出席率を高めるフォローが必要です。
- フォローメール:申し込み完了直後のサンクスメールだけでなく、開催数日前や当日の朝にも案内を送ることで離脱を防ぎます。
ここまでの流れを効果検証しながら繰り返すこと
SNSや既存リストの活用、Web広告など、どの手法を用いるにしても、単発のトライで大きな成果が見込めることはありません。自社なりの戦略を明確に設計し、地道な実行と効果検証と戦略の修正を繰り返すことが、結局のところ近道です。
まとめ:ターゲットに合わせた最適な集客方法を選ぼう
イベント集客を成功させるために、一足飛びに結果が出る「魔法」のような手法はありません。まずは地道な戦略設計を行い、一つひとつの施策を着実に実行することが重要です。
- ターゲットを明確にする:誰に来てほしいかを定め、独りよがりの企画を避ける。
- 最適な手法を1つから始める:まずはターゲットに最も届きやすい手法を選び、スモールスタートで始める。
- PDCAを回す:実施後の結果を数値で振り返り、ノウハウを蓄積することが、継続的な成功への鍵となります。
本記事で紹介した手順とコツを活用し、ぜひ「満席」のイベントを実現させてください。
なお、当社ブイキューブのサービス「Oneイベント」は、イベント自体の効果検証を強みとしております。これは社内向け、社外向け共に「イベントは単発では効果測定しづらい」という思想に基づくものであり、顧客の皆様と中長期的なパートナー関係を築きあげることで、ビジネス上の成果にコミットしたいと考えているからです。イベント集客もその一貫として捉えており、集客面の課題にお悩みの際は是非一度、お気軽にお問い合わせくださいませ。