2022年05月13日

Agora.io VideoSDKとReal-time MessagingSDKを利用した招待入室

今回はVideoSDKとReal-time MessagingSDKを利用した招待入室サンプルをご紹介します。
概要としては、各ログインしたユーザを一覧で表示し、その一覧から招待したいユーザを選択し、招待を送ります。招待を受けたユーザは招待元ユーザが用意した部屋(チャネル)に入室することができます。
本サンプルは、Agora.ioから提供されているVideoSDK、Real-time MessagingSDKを組み合わせて実現しています。

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実装イメージ

機能一覧

・ログイン
・ユーザ一覧(※ログイン済みユーザのみ)
・招待送付/受領
・入退室
・ログアウト

画面イメージ

ログイン

ユーザ一覧

入室前(招待元)

入室前(招待先)

入室後

シーケンス

ユーザ側の画面遷移とReal-time Messaging SDKのメッセージング処理、およびVideoSDKの入室までのやりとり(流れ)をざっくりと記載したものになります。
(注)ログアウト処理等は一部省略しています。

開発環境

・agora.io VideoSDK(Web)
・Real-time Messaging SDK(Web)

※本サンプルはjquery.mobile-1.4.0を利用しています。
jquery.mobileの機能を使用して1つのHTMLページ内にアンカーのような記述をして複数ページを遷移させています。

Real-time Messaging SDKの実装部分(メッセージ処理)

・appidの設定

//appIdを設定してください。
    var appId ="***"; 
    

・インスタンスの生成

clientRtm = AgoraRTM.createInstance(appId);
    

・サービスへの接続

clientRtm.login({uid: uidRtm}).then(function(){(省略)});
    

・Channelへの入室

channelRtm = clientRtm.createChannel(channelRtm);
    channelRtm.join().then(function(){ (省略)}
    

・メッセージの送信

var localMessage = "RequestCall:" + memberId; //(例)”RequestCall:998877”
    channelRtm.sendMessage({text:localMessage}).then(function(){(省略)});
    

※(例)”RequestCall:998877”の場合、"RequestCall"が招待メッセージ、"998877"が招待先IDとなります。

・メッセージの受信

channelRtm.on("ChannelMessage", function (sentMessage, senderId) {
      var msgtxt = sentMessage.text
      var result = msgtxt.split(':');
      console.log("msg1 " + result[0]); //(例) RequestCall
      console.log("msg2 " + result[1]); //(例) 998877 (招待先ID)
      if (result[0]=="RequestCall"){ //"RequestCall"の場合
        if (uidRtm == result[1]){    //招待先ID(998877)の場合
          //画面遷移処理(省略)
        }
      }
    });
    

・退室(ログアウト)

channelRtm.leave(); //チャネル退室
    clientRtm.logout(); //ログアウト
    

・その他(ログイン済みユーザの取得)

var result = new Promise(function(resolve) {
        resolve(channelRtm.getMembers());
    })
    result.then( function(data){ 
      for(let i = 0; i < data.length; i++) {
        var txt = data[i];
        //ユーザ一覧の更新処理(省略)
      }
    } );
    

※メッセージが受信されるとChannelMessage()がコールバックされます。
sentMessageには受信メッセージ、senderIdには招待元IDが入っています。

Video SDKの実装部分

・インスタンスの生成と初期化

client = AgoraRTC.createClient({mode: 'rtc'});
    client.init(appId, function () {(省略)});
    

・Channelへの入室

client.join(channel_key, channelName, setUid, function(uid) {(省略) });
    

・Streamの生成と初期化

localStream = AgoraRTC.createStream({streamID: uid, audio: true, cameraId: camera, microphoneId: microphone, video: true, screen: false});
    localStream.init(function() (省略)});
    

・Stream追加時(コールバック)

client.on('stream-subscribed', function (evt) {
      var stream = evt.stream;
      //映像の表示枠設定
      $('div#video').append('<div id="agora_remote'+stream.getId()+'"(省略)"></div>');
      //映像の表示
      stream.play('agora_remote' + stream.getId());
    });
    

・退室

client.leave(function () {(省略)});
    

動作確認

動作を確認してみます。
(注)モバイルデザインのため、PCの場合はブラウザの幅を適宜見やすいように調整してください。

1. 初期表示とログイン

uid(ユーザ名)を入力し、Loginボタンをクリックします。(※uidは英数10文字以内)

2. ユーザ一覧

2-1.(ログイン後の)ユーザ一覧
ログインしたユーザを表示しています。※"(you)"と記載しているのは自分になります。

2-2.(別のユーザがログイン後の)ユーザ一覧
”998877”が入室したのでユーザ一覧に追加されています。

※ユーザ一覧の同期
Refreshボタンをクリックすると、最新のユーザ情報に同期します。

3. 招待の送付

招待元(123ABC)が招待先(998877)に招待を送ります。

 3-1.招待元(123ABC)のユーザ一覧で”998877”をクリックします。

 3-2.招待元(123ABC)の画面が入室画面に切り替わります。
【招待元(123ABC)】

4. 招待の受領

招待先(998877)に招待が届きます。
【招待先(998877)】

5. 入室

招待元、招待先がそれぞれ入室します。

招待入室ができました。

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執筆者ブイキューブ

Agoraの日本総代理店として、配信/通話SDKの提供だけでなく、導入支援から行い幅広いコミュニケーションサービスに携わっている。

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