2023年07月10日

Tencent Cloud Japan オフラインイベントレポート

Tencent Cloud Japan オフラインイベントレポート

Tencent Cloud Japanが2023年7月5日(水)に開催した「Tencent Cloud Japan Tech Summit -新たなメディアの時代にTencent Cloudでビジネスの飛躍を-」に参加してきましたので概説します。 イベントの概要はこちらになります。
主にリアルタイムコミュニケーションにおけるメディアサービスについての発表でした。

印象に残ったのは以下の点になります。

・PaaS提供者による開発者への技術サポート
・ライブ配信アプリの課題
・クリエイターの多様化

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PaaS提供者による開発者への技術サポート

映像・音声に関連するサービスの開発者にとって対話のできる技術サポートは非常に重要になってきます。Tencent CloudのカスタマーはTencentの技術サポートのおかげで迅速な開発が実現できたとのことです。PaaSの提供範囲は大きくわけてインフラとSDKになりますが、SDKもソフトウェアである以上バグが潜んでいる場合もあります。このバグに気付いた開発者がサポートに報告をあげ、迅速な修正が行われていたようです。
アジア圏のPaaS提供者はこのように問い合わせや問題報告に真摯に耳を傾け、問題解決の対応を速やかに行っている印象があります。
PaaSと開発するサービスが共にすばらしいものに成長していく関係性を感じられました。

ライブ配信アプリの課題

Tencent Cloudのカスタマーは独自で開発していたライブ配信では遅延が10秒ほど発生し、コメントが同期しないという問題や、画質の低さに課題があったようです。このような専門性が必要なコア技術についてはPaaSの導入が必要と判断し、要件をすべて満たすTencent Cloudを採用したとのことです。結果として遅延が1秒、画質540Pを達成し、さらに美顔フィルターも導入できました。ライブ配信に親和性の高いコア技術のラインナップが豊富な点を高く評価していたようです。又、Androidアプリはバグが発生しやすい傾向にあるのが一般的らしいですが、バグが少なく問題になっていないようです。
今後の課題としては、配信端末が長時間配信や高画質のエンコードによる高負荷により劣化が加速している点があげられてました。

クリエイターの多様化

映像・音声コンテンツの配信を広域に考えると、以前はテレビのみに限定されていました。現在では、多くの配信サービスがあり、エンタメ系においては多種多様なクリエーターが誕生し、エンタメ系のコンテンツは進化しているとのことでした。報道系の配信については現在でも進化を感じられない事もあるようです。

その他の気になるキーワード

ショート動画編集ツール

ショート動画を簡単に作成できるSDKがリリースされています。アプリ開発者に、ビデオキャプチャ、トリミング、特殊効果、美顔、フィルタ、クロマキー合成、ダイナミックスタンプ、リリース、再生等の最先端のショート動画機能を提供します。 

 

アバター

ライブ配信者の一部は現状声だけの配信を行っています。そのような配信者には美顔SDKのアバター機能の提供が有効になり、よりリッチな配信体験を実現できます。

 

オープンワールド

ゲームジャンルでオープンワールドの人気が高まっています。オープンワールドの開発に向けて低遅延かつセキュリティ機能を優れたパフォーマンスでサービス提供するために、Tencent Cloudが「EdgeOne」を発表。これにより顧客によりスムーズなゲーム体験を与え、金融と教育にも幅広く利用されています。

 

クラウドレンダリング

Tencent CloudのGPUを活用して、アプリケーションをクラウド側でレンダリングしてストリーミングが可能です。ユーザー側は高スペックな端末不要でリッチな映像体験をブラウザやアプリ経由で閲覧・操作が可能になります。

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藤本 諭志

執筆者藤本 諭志

株式会社ブイキューブ 技術本部 Agora担当。 2007年ブイキューブ入社。 自社開発サービスであるV-CUBE セミナーの開発に携わる。現在はAgoraとTencent Cloudのプロダクト担当SEをしている。 スキル:Docker/AWS/Linux/DB/Ruby/PHP/JavaScript

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