2026年04月22日
内定者イベントとは?面白いイベント例や参加者を増やす方法を解説
「内定者イベントを企画しているが、毎年同じ内容になってしまう」
「参加率が低く、欠席者が多くて困っている」
「内定辞退を防ぐために、もっと効果的なフォローがしたい」
こうした悩みを抱える人事・採用担当者の方は少なくありません。
内定者イベントは、内定辞退を防ぎ、入社後の早期離職を減らすための重要な施策です。しかし、目的が曖昧なまま「とりあえず開催している」だけでは、内定者に「めんどくさい」と思わせてしまうリスクすらあります。
本記事では、内定者イベントの目的整理から、定番コンテンツの例、面白いユニークな企画アイデア、参加者を増やすための工夫、そして内定者からよくある質問への対応まで、企画担当者がすぐに活用できる情報を網羅しています。ぜひ参考にしてください。
目次
[非表示]内定者イベントとは

内定者イベントとは、企業が内定承諾後から入社日までの期間に、内定者に向けて開催する交流・体験型イベントの総称です。懇親会・グループワーク・職場見学・座談会など、その形式は多岐にわたります。
採用選考が終わった後、内定者は入社日まで会社との接点がほとんどない「空白期間」を過ごします。この期間に適切なフォローができるかどうかが、内定辞退の防止と入社後の定着率を大きく左右します。内定者イベントは採用活動の「最後の一手」であり、入社後の定着を支える「第一歩」として機能する重要な施策です。
内定式・研修との違い
内定者イベントは「内定式」や「内定者研修」と混同されることがありますが、それぞれ目的・内容・雰囲気が異なります。
| 比較軸 | 内定者イベント | 内定式 | 内定者研修 |
|---|---|---|---|
| 主な目的 | 交流・不安解消・会社理解 | 内定の正式通知・誓約 | 入社前のスキル・知識習得 |
| 雰囲気 | カジュアル〜セミフォーマル | フォーマル | セミフォーマル |
| 主な内容 | 懇親会・ゲーム・座談会など | 辞令交付・代表挨拶・誓約書署名 | 業務知識・ビジネスマナーの学習 |
| 参加の性質 | 任意〜推奨 | 必須 | 必須〜推奨 |
| 実施時期 | 内定承諾後〜入社前(複数回) | 主に10月1日前後 | 入社直前〜入社後 |
内定者イベントはより自由度が高く、交流・関係構築の色が強いのが特徴です。内定式・研修と組み合わせて複数回実施することで、内定者との接点を継続的に持ち、フォローの質を高められます。
内定者イベントを実施する5つの目的

内定者イベントを成功させるために最も重要なのは、「何のためにやるのか」を明確にすることです。目的が曖昧なままだと、コンテンツ設計がブレ、内定者に「めんどくさい」と感じさせる場になりかねません。以下の5つの目的を参考に、自社のイベントで何を優先するかを整理してから設計を進めましょう。
入社前の「不安」を解消するため
内定者の多くは、入社日まで「自分はやっていけるだろうか」「どんな人たちと働くのか」「社風に馴染めるか」といった不安を抱えています。イベントを通じて社員の人柄や職場の雰囲気をリアルに感じてもらうことで、こうした不安を大きく軽減できます。不安が解消されないまま入社日を迎えると、入社後の早期離職リスクが高まるため、不安解消は内定者フォローの最重要テーマのひとつです。
同期との「つながり」を作るため
入社前に同期と顔見知りになることで、入社後の孤独感が和らぎ、困ったときに相談できる関係が自然に生まれます。同期ネットワークは仕事上の支えになるだけでなく、長期的な組織定着にも貢献します。特に新卒一括採用が中心の企業では、同期の絆が会社への愛着を高める重要な要素になります。
会社の「雰囲気」を肌で感じてもらうため
求人票や面接では伝えきれない会社のカルチャー・社員の人柄・職場の空気感は、実際にイベントで体験することで初めて伝わるものです。「思っていた会社と違った」というギャップが入社後の離職につながるケースは少なくありません。イベントを通じてリアルな会社像を届けることが、ギャップ離職の予防に直結します。
「働く自分」を具体的にイメージさせるため
先輩社員との交流や業務体験を通じて、入社後のキャリアや働き方のイメージを具体化できます。「どんな仕事をするのか」「どんな成長ができるのか」を入社前に感じてもらうことで、高いモチベーションで初日を迎えてもらえます。入社後のギャップを減らし、早期活躍につなげるためのイメージ形成の場として、イベントを設計しましょう。
会社側の「歓迎の気持ち」を伝えるため
「あなたが入社してくれることを楽しみにしている」という気持ちを、言葉だけでなく体験として届けることが、内定者の帰属意識とエンゲージメントを高めます。丁寧に企画されたイベントは、「行くべきだった」「参加してよかった」という体験を生み、内定者が「この会社を選んでよかった」と感じる転換点になります。
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一般的な内定者イベント

多くの企業で取り入れられている定番コンテンツを紹介します。それぞれの目的・進め方・運営上のポイントを整理していますので、自社のイベント設計の参考にしてください。どのような内定者イベントがあるか、まず例として把握しておきましょう。
自己紹介・アイスブレイク
内定者イベントの冒頭で必ずといっていいほど実施されるのが、自己紹介とアイスブレイクです。名前・出身地・趣味・意外な一面などを共有することで、緊張をほぐし「最初の一言」を引き出すことが目的です。
形式の例としては、一言自己紹介・共通点を探す「共通点ビンゴ」・相手の名前を覚えるゲームなどが挙げられます。進め方のポイントは、話すテーマを「ちょっと変わった質問」(最近ハマっていること・入社前にやりたいこと)にすることで場が盛り上がりやすくなります。所要時間は15〜30分が目安です。
グループワーク
チームで課題に取り組むグループワークは、協調性・コミュニケーション・論理的思考を自然に引き出せる人気のコンテンツです。正解を競うより「プロセスを楽しむ」設計にすることが、参加者満足度を高めるコツです。
題材の例としては、「自社の新商品アイデア出し」「会社の○○の課題を解決するプレゼン」「架空ビジネスの立ち上げ計画」などが挙げられます。最後に各グループが発表し、社員がフィードバックをする形式にすると、自然に社員との交流も生まれます。
座談会
先輩社員と少人数でフランクに話せる座談会は、内定者から特に人気の高いコンテンツです。「面接では聞けなかったリアルな話を聞ける場」として、不安解消と会社理解に大きく貢献します。
登壇社員の選定ポイントは、入社2〜5年目で内定者と近い職種の社員を中心に、話しやすい雰囲気の人を選ぶことです。事前に内定者から質問テーマを募集しておくと、当日の進行がスムーズになり、内定者の満足度も高まります。1グループ4〜6名程度の少人数制にすると発言しやすい雰囲気が生まれます。
職場見学ツアー
実際のオフィス・施設を見て回る職場見学ツアーは、「ここで働く自分」のイメージを一気に具体化できる体験型コンテンツです。写真や説明だけでは伝わらないリアルな職場の空気感を届けられます。
各エリアで担当社員が「ここでは○○の仕事をしています」と説明を添えることで、より臨場感が増します。フリーアドレス・リモートワーク設備・休憩スペースなど、現代的な働き方を体感できる空間も積極的に案内することで、入社後の働き方イメージが広がります。
立食形式などの会食
食事を囲む会食は、自然な会話を生みやすく、場の雰囲気を和らげるのに最も効果的なコンテンツのひとつです。着席形式より立食形式のほうが、参加者が自由に動き回れるため多くの人と交流できます。
テーブル配置のコツは、内定者1〜2名に対して社員1名を配置し、社員が会話をリードできるようにすることです。また、案内文には当日の服装(オフィスカジュアル推奨・私服可など)を明記しておくと、内定者が迷わず準備できます。アルコールが苦手な参加者への配慮(ノンアルコール飲料の充実)も忘れずに行いましょう。
ユニークな内定者イベント

「毎年同じ内容になってしまう」「もっと面白いイベントにしたい」という担当者に向けて、参加者の記憶に残るユニークな企画アイデアを紹介します。定番コンテンツとうまく組み合わせることで、例年とは一味違う内定者体験を届けることができます。
謎解き・脱出ゲーム
チームで協力して謎を解いていく謎解き・脱出ゲームは、近年の内定者イベントで注目度が高まっているコンテンツです。チームワーク・論理思考・コミュニケーションが自然に求められるため、楽しみながら協調性が育まれます。競争要素があるため場が盛り上がりやすく、終了後の達成感が強い一体感を生みます。
外部の謎解きイベント企業に依頼すればクオリティの高いコンテンツを用意してもらえますが、自社の社風・製品・歴史を盛り込んだオリジナル謎解きを制作することで、会社理解にもつなげることができます。
料理・クッキング体験
一緒に料理を作り、食べるというクッキング体験は、非常に強い「共同体験」を生むコンテンツです。料理という共同作業が自然な会話と笑顔を生み、短時間で親密感が高まります。お酒が苦手な内定者も参加しやすく、多様な参加者に配慮した設計ができる点でも優れています。
レンタルキッチンや料理教室施設を利用することで、設備の準備に手間をかけずに実施できます。チームごとに異なるメニューを作って競い合う「料理対決」形式にすると、さらに盛り上がります。
スポーツ・アクティビティ体験
ボウリング・ビーチバレー・バーベキュー・スポーツ大会など、体を動かすアクティビティは自然な会話と笑顔を生みやすく、初対面同士でも打ち解けやすいという特性があります。オフィスでは見せられない参加者の一面が出やすく、人間的な魅力が伝わるコンテンツです。
運動が苦手な参加者への配慮として、チーム分けを均等にする工夫や、応援・サポート役など競技に直接参加しなくても楽しめる役割を設けることが重要です。
ビジネスゲーム・ロールプレイング
擬似的にビジネスを体験できるビジネスゲームやロールプレイングは、「研修感」が少なく、ゲーム感覚で楽しみながらビジネスの基礎を学べるコンテンツです。参加者が「働く自分」を具体的にイメージできるため、入社へのモチベーション向上に直結します。
市販のビジネスゲームツール(マーケティング・経営シミュレーション系)を活用するほか、自社の業務に近い擬似体験プログラムを設計することで、より実践的な学びを提供できます。
社内チーム対抗ゲーム大会
社員チームと内定者チームが混合で対戦するゲーム大会は、社員と内定者の間にある心理的な壁を自然に取り除く効果があります。クイズ大会・ジェスチャーゲーム・ワードウルフなど、準備が少なくても十分に盛り上がるコンテンツで実施できます。
チーム構成を「部門横断・社員+内定者混合」にすることで、多くの社員との接点が生まれ、入社後のイメージが広がります。優勝チームへの小さな賞品(ランチ券・会社グッズなど)を用意すると、より白熱した雰囲気になります。
社内SNS・オンラインコミュニティへの招待
内定承諾後に社内のSlackワークスペースや専用オンラインコミュニティへ内定者を招待し、日常的な情報共有・先輩社員との交流を促すオンライン型の施策です。イベント単発で終わらず、入社日まで継続的に接点を持てる点が最大の強みです。
運用設計のポイントは「強制感を排除すること」です。参加や発言を義務化するのではなく、社員が積極的に話しかける・役立つ情報を発信するなど、自然に参加したくなる雰囲気を作ることが長続きの秘訣です。内定者が「覗いてみたくなる」投稿(社員の日常・社内ニュース・入社準備情報)を継続的に発信しましょう。
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内定者イベントの参加者を増やすために

参加率が低い場合、「内定者のやる気の問題」と捉えてしまいがちですが、実際には企業側の案内方法・タイミング・設計に改善余地があるケースがほとんどです。以下の5つのポイントを見直すことで、参加率は大きく改善できます。
早期からの案内とリマインドを行う
内定承諾直後から案内を始め、複数回のリマインドを送ることが参加率向上の基本です。開催直前の急な案内は「予定が合わない」による欠席を生みやすく、参加意欲の高い内定者すら取りこぼしてしまう原因になります。
案内メールには「当日の見どころ・参加特典・先輩社員の顔写真」など、読んで参加したくなる情報を盛り込みましょう。リマインドは開催1ヶ月前・2週間前・3日前の3回が目安です。欠席の場合は早めに連絡してほしい旨も案内文に添えておくと、人数把握がしやすくなります。
参加メリットを明確に伝える
内定者が「行くべきかどうか」を判断する根拠になるのが、「参加することで何が得られるか」という情報です。企業視点の開催目的ではなく、内定者視点のメリットを具体的に伝えることが参加率向上の鍵です。
案内文に盛り込みたい内定者目線のメリット例としては、「同期全員と仲良くなれる唯一の機会」「先輩社員に直接なんでも聞ける座談会あり」「参加者限定の限定グッズプレゼント」などが挙げられます。「行って損はない」ではなく「行かないともったいない」と感じさせる案内を意識しましょう。
開催時期と時間を学生に配慮して決める
内定者は就職活動後も大学の授業・ゼミ・アルバイト・卒業論文など多忙な生活を送っています。平日の昼間や長期連休中など、参加しにくい日程は避けることが基本です。
日程調整ツール(調整さん・Googleフォームなど)を使って、候補日を複数提示し内定者の都合を事前に確認するプロセスを取り入れると、「日程が合わない」による欠席を減らせます。また、開催地から遠方の内定者にはオンライン参加の選択肢を設けることも検討しましょう。
オンラインと対面のハイブリッド開催を検討する
地方在住の内定者・交通費負担が心配な学生・体調面で参加が難しい学生なども、オンラインの選択肢があれば参加できます。参加形式の選択肢を増やすだけで、参加率が大幅に改善するケースは少なくありません。
オンライン参加者が疎外感を感じないよう、司会がオンライン側にも積極的に話しかける・チャット機能でリアルタイムに質問できる仕組みを設けるなどの工夫が重要です。ブイキューブのようなハイブリッドイベント支援サービスを活用することで、配信品質と参加体験の両立が実現しやすくなります。
豪華すぎない「ちょっとした特典」を用意する
参加者限定の特典は、参加意欲を高める効果的な手段です。ただし、豪華すぎる特典はプレッシャーや不公平感を生むことがあるため、「ちょっとした特別感」を大切にしましょう。
特典の例としては、参加者限定の先輩社員との個別交流時間・会社オリジナルグッズのプレゼント・非公開コンテンツ(社内動画・社員インタビュー)の提供などが挙げられます。「参加したからこそ得られた体験」として記憶に残ることが、入社後の会社への愛着にも繋がります。
あわせて読みたい:内定者の期待感を最高潮に!「はじめの一歩を彩る入社式パッケージ」詳細資料はこちら
内定者からよくある質問

内定者から寄せられることが多い質問と、その回答例をまとめます。案内文やFAQページの作成時にそのままご活用ください。質問への対応を事前に準備しておくことで、担当者の対応工数も削減できます。
参加は任意ですか?
多くの場合、内定者イベントへの参加は任意または「強く推奨」という位置づけです。案内文には「参加必須ではありませんが、ぜひご参加ください」のように、プレッシャーを与えすぎない表現を使いましょう。欠席する場合は、遅くとも1週間前までに人事担当者へ連絡いただくよう案内しておくと、人数管理がしやすくなります。
交通費は自費負担ですか?
企業によって支給・不支給・上限あり支給など対応が異なります。内定者が「交通費の負担が心配で参加しづらい」と感じないよう、案内文には交通費の取り扱いを必ず明記しましょう。記載がないと個別問い合わせが増え、担当者の対応工数も増加します。交通費支給がある場合は精算方法(当日精算・後日振込など)も合わせて伝えることをおすすめします。
当日の服装はどうしたらよいですか?
服装に関する質問は内定者から最も多く寄せられる質問のひとつです。案内文に「オフィスカジュアルでお越しください」「私服でも問題ありません」のように明記しておくことで、服装をめぐるやらかし(スーツ指定なのに私服で来た・逆に私服でよかったのにスーツで来た)を防げます。服装指定の記載を忘れると担当者への個別問い合わせが増えるだけでなく、当日の内定者の印象にも影響するため、案内文への明記を必ず行いましょう。
企業イベント開催支援はお任せください

内定者イベントの企画・運営には、コンテンツ設計から当日の運営・オンライン配信まで多くの工数と専門知識が必要です。ブイキューブでは、企業のイベント開催を幅広くサポートしています。対面・オンライン・ハイブリッドいずれの形式にも対応しており、内定者イベントの企画段階から当日の配信・運営まで一貫してお任せいただけます。「何から相談すればいいかわからない」という段階でも、ぜひお気軽にお問い合わせください。
まとめ

本記事では、内定者イベントの基本から企画・運営の実践的なポイントまでを解説しました。要点を以下に整理します。
- 内定者イベントは内定辞退防止・入社後定着に直結する採用フォローの重要施策である
- まず「何のために開催するか」という目的を明確にしてからコンテンツを設計する
- 定番コンテンツは「交流・体験・対話」の要素をバランスよく組み合わせることが参加者満足度を高めるコツ
- ユニークなコンテンツを取り入れることで記憶に残るイベントになり、入社へのモチベーションが高まる
- 参加率向上には「早期案内・メリット訴求・日程配慮・ハイブリッド化・特典設計」の5点が有効
- 案内文にFAQ(服装・交通費・参加任意の扱い)を明記することで担当者の工数削減にもつながる
内定者イベントは「やればよい」ではなく「設計の質」が成果を左右します。企画や運営に課題を感じている担当者は、専門会社への相談も選択肢のひとつとして検討してみてください。
執筆者山本脩太郎

