金融業界向けWeb会議活用例4:災害時のBCP対策に
2015.11.20
全国に支店組織や代理店網を構築している金融機関にとって、大規模災害時の情報伝達手段の確保は重要な命題です。特に、2011年3月に発生した東日本大震災以降は、企業のBCP(Business Continuity Planning:事業継続計画)に対する意識は急激に高まりましたが、有事の際の連絡手段としても、Web会議は有効な手段だと言えるでしょう。
社員同士、事業所同士の“ホットライン”としてWeb会議を活用する
災害の発生時には多くの人が家族や友人に一斉に連絡を取ろうとするために電話回線がパンクすることが多く、社員の安否確認や事業所間の連絡が停滞することが想定されます。
そうした際に、災害に強いインターネット回線を利用した情報伝達方法としてWeb会議を活用できる準備をしておくことで、有事の際に音声、映像でのコミュニケーション手段を確保できるだけでなく、社員に対して重要な情報伝達をする必要がある際には資料や映像を交えて音声やメールだけでは伝えられない情報を社員全員に届けることが可能になるのです。
また、支店や代理店も、Web会議を本社と常時連絡が取れるホットラインとして活用することで、災害時には効率的な情報収集、情報発信をすることができるのです。
社員は、出社できない場合、遠方に避難を余儀なくされた場合などでも自宅のパソコンやスマートフォン、タブレットからWeb会議に参加することができ、自身の安否や状況を発信したり、会社が発信する情報を的確にキャッチアップすることが可能になります。災害時には業務が再開しても出社できない場合も想定されますが、そうした際にもWeb会議で業務に参加すればビジネスの停滞を最小限に留めることができるでしょう。
日常業務で活用できる“備え”として、Web会議を導入する
こうした災害時のホットラインとしてWeb会議が活用できる環境を整えることは、日常業務の効率化にもつながります。
社員同士、事業所同士でいつでも音声、テキスト、資料、映像などを交えて密度の濃い打ち合わせができる環境を整えておけば、今まで生じていた情報共有の煩雑さの解消やコミュニケーションロスの解消につながることが期待できます。Web会議を業務を効率化するためのソリューションとして導入することで、災害時のBCP対策にもつながる。Web会議は企業のこの双方の価値を同時に提供することができるのです。