通勤時間30分の独身男子がテレワークしてみた結果
2018.07.26
体験してわかった!細かいけれど見逃せないテレワークのメリット
ブイキューブに入社して4ヵ月の筆者は、一人暮らし8年目の独身男子。家では自炊や掃除洗濯など、ひと通りの家事をこなしています。ブイキューブで働くようになり、人生初のテレワークを経験しました。
当初は「家で1日仕事をしていていいんだよね?」とそわそわしてしまいましたが、在宅勤務を重ねるうちに、そのメリットが少しずつ目に見えてきました。仕事と私生活のバランスが、徐々に整っていくのです。
家事との両立
例えば夜、仕事から帰ってから洗濯をするのは、自分が思っている以上にパワーがいるものです。でもテレワークなら、仕事中に洗濯機を回し、キリのいいタイミングで天日干しをすることができます。急な雷雨にも対応できるのはありがたいですね。
料理好きとしては、夕飯の準備がしやすいのもうれしい限り。休憩時間中に食材の下ごしらえをしておけば、業務後の夕飯の支度がラクになります。食材をムダにすることも少なくなりますし、仕事帰りに外食することが多い人にとっては栄養バランスの改善にも役立つでしょう。
気分転換も手軽に
場所に限らず、数時間もの間、仕事に集中し続けるのは難しいことです。良いアイディアが出ず、煮詰まってしまうこともあるでしょう。
筆者はそういう時、気分転換に数分だけ洗い物をしたり、回しておいた洗濯物を干したりしています。休憩時間に、平日にはなかなか行けないクリーニング店に足を運んだり、役所の手続きを済ませたりするのも良いでしょう。椅子から立ち上がったり、外の空気を吸ってリフレッシュしたりして、気分転換がてら家事を進められます。
また細かいことではありますが、自宅でテレワークをすれば仕事をしながら宅配便が受け取れることもメリットの一つ。2018年4月度の宅配便の再配達率は15.0%に及ぶ(国土交通省発表)など、再配達の負担は社会的に大きな問題となっていますが、テレワークによって自分自身だけでなく社会問題の解決にも関わることができます。
通勤時の小さな悩みも解消
仕事と家事のバランスのほか、通勤の必要がない点もテレワークの大きな長所。台風や大雪の日でも、交通機関の遅延や出勤遅れによるストレスに悩まされずに済みます。先日は来客の予定があったため、大雨のなか足元をずぶ濡れにしながら定時を過ぎて出社しましたが、「今日テレワークできたらな……」と思ったほどです。
さらに筆者のように胃腸が弱く、湿気が多い日にお腹を壊しやすい人、電車内や店内などの室温と外気の温度差で体調を崩しがちな人も、エアコンなどである程度環境をコントロールできる自室なら、体に負担をかけることも少なくなります。
その他にも「朝慌てずにごみを出せる」「平日開催のプロ野球やJリーグのナイトゲームを試合開始から観戦できる」といったことも、テレワークで実現可能です。一つ一つは小さなことかもしれませんが、さまざまな利点がテレワークには詰まっているのです。
テレワークのデメリットは? 出社した方がいいケースは?
もちろん、テレワークにも多少のデメリットは存在します。一つは電気代がやや上がること。以下の図は筆者の電気代の前年同月比ですが、会社のPCやスマートフォンも家で充電することにより、電気代は上がっています。夏冬は空調も必須で、冷房費・暖房費がかさむことが予想されます。
また、出社する日に比べると立ち上がって歩く距離が極端に短くなるので、筋肉が固まりやすくなっています。同じ姿勢で長時間過ごすと体調にも影響を及ぼすので、意識的に動かしたり、ストレッチを日課にすることが大事です。
このほか、仕事を行う環境がオフィスのようにいつも整っているわけではないことも挙げられます。この原稿は家で書いていますが、向かいでは朝から新築物件を建てる工事の音が鳴り響いています。いかに仕事をする環境を整えられるかは、テレワークをする人それぞれの課題になるでしょう。
個人的な意見ではありますが、仕事や他のことがあまりうまくいっていない時は、(その原因が会社である場合は除いて)出社した方が良いと思っています。「何をしてもうまくいかないな……」と思う時はいつも以上に誰かのために動いたりすると、他者の助けにもなりますし、誰かの役に立つことで自分のメンタルも上向いていきます。駅から家や職場まで歩く少しの時間が、気分転換にもなるでしょう。
家で仕事をしていて集中できるの?
2018年にエン・ジャパンが行ったテレワークに関するアンケート調査によりますと、「テレワークで働きたいと思わない」と回答した理由のトップが「仕事とプライベートをハッキリ分けたいため」(44%)。実際、筆者もテレワークをする前は「家で仕事をして集中できるのか?」「プライベートとしっかり分けることができるのか?」と訝しんでいました。
人間の脳は、やる気が出てから作業が始められるのではなく、始めるからやる気が出ると言います。つまり機械的だとしてもやり始めさえすれば、だんだんと集中していくのです。テレワークも同じで、例え家であろうとメールを返したり社内チャットで仕事を進めたりしていくうちに意識が自然と仕事にフォーカスし、きちんと集中できるようになります。
自宅で仕事とプライベートの分断を図るなら、しっかりと時間管理をすることが肝要です。自宅で働いているとついつい仕事の時間を長引かせてしまいがちですが、どこかで区切りをつけなければ、仕事が終わることはありません。何時から何時まで仕事を行い、それ以降は極力チャットやメールに対応しないと決めることで、どこで働いても仕事とプライベートをきちんと区別することができます。
ちなみに、業務中もサボろうとすればサボることもできるかと思いますが、当然ながらまっとうに仕事を進めることをオススメします。別のことをしていても「仕事の時間」だという意識が残ると中途半端になってしまいますし、逆にわずかでも後ろめたさがあると、それがメンタルを害してしまいます。自分で「本当はやった方がいい」と感じていることは、素直にやる方が気持ちもいいものです。
小さなメリットの積み重ねがワークライフバランスにつながる
家が遠いわけじゃない、家族と一緒に暮らしていない人にとってのテレワークは、「やる必要がないじゃないか」と捉えられてしまうかもしれません。しかし、大きな意味がなくとも、小さなメリットの積み重ねがワークライフバランスを整え、仕事にも打ち込める環境をもたらし、その人の生活を豊かにしてくれるのです。
柔軟な働き方で仕事と私生活を両立できる弊社の取り組み「ORANGEワークスタイル」や、これを活かした社員の働き方について、より詳しい内容は下記をご覧ください。
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