オンプレミス型Web会議システムとは?メリットやクラウドとの違いを解説
2020.06.18
在宅勤務やリモートワークといった新しい働き方の拡大を受け、Web会議システム市場に注目が集まっています。現在、国内外でさまざまなWeb会議システムがリリースされていますが、その導入方法においては大きくオンプレミス型とクラウド型の2つに分かれることをご存じでしょうか。
一般的に、強固なセキュリティを誇るオンプレミス型と導入が容易で安価なクラウド型というイメージがありますが、この2つには他にもいくつかの違いがあります。
そこで今回はオンプレミス型とクラウド型の違いやそれぞれのメリットについて詳しく解説いたします。
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Web会議システムにおけるオンプレミスとは
Web会議システムをオンプレミス型で運用するためには、Web会議用のサーバーライセンスとサーバー本体の運用を自社内で行い、あわせてサーバーへのソフトウェアインストールも含めたライセンスパッケージとして導入する形態になります。
Web会議の進行はVPNやイントラネット環境内で行うこととなり、インターネットを経由しないためセキュリティレベルは非常に高いといえます。
また、自社のセキュリティポリシーに準じた運用が可能となること、カスタマイズが容易であることといったメリットもあります。
オンプレミスとクラウドの違い
Web会議システムに限らず、企業で活用されているさまざまなシステムはオンプレミス型とクラウド型に分かれます。一般的な観点から、それぞれの違いを以下の表にまとめました。
オンプレミス型 |
クラウド型 |
|
セキュリティ |
強固 |
危険性あり |
導入コスト |
高い |
安い |
ランニングコスト |
固定費(低め) |
アカウント数に準じる |
カスタマイズ |
自由 |
制限あり |
自社内の他システムとの連携 |
容易 |
制限あり |
応答レスポンス |
速い |
環境による |
導入期間 |
時間がかかる |
申し込み後即利用可能 |
災害時の対応 |
時間がかかる |
迅速 |
このように、オンプレミス型とクラウド型にはいくつかの点で大きな違いがあります。コスト面や導入期間、手軽さといった点においてはクラウド型が優位であり、セキュリティやカスタマイズといった点においてはオンプレミス型が優位です。
ここ数年、多くの企業でクラウド型サービスの導入が進んでいましたが、期待していたほどの効果が見られないとしてオンプレミス型へ回帰する動きも出てきているようです。
導入の際には以下にピックアップしたメリット・デメリットを十分に理解した上で進めるとよいでしょう。
オンプレミスのメリット
上記の通り、オンプレミス型のメリットは、大きくセキュリティ・カスタマイズ・安定性(レスポンス)にあります。それぞれのメリットについて具体的に見ていきましょう。
1:高セキュリティ
オンプレミス型の最大のメリットは、非常に高いレベルのセキュリティを実現できることです。オンプレミス型で運用する場合、接続はすべてVPNもしくは社内LANといったクローズドなネットワークを用いることになります。オープンなインターネットを経由せずに接続するため、悪意のある攻撃からシステムを守ることができること、盗聴の恐れがないことが優れた点となります。
2:企業に合わせて自由にカスタマイズ
クラウド型は特定の企業に対するカスタマイズ性に乏しく、汎用的な機能やインターフェイスでの利用が前提となります。一方のオンプレミス型はその企業専用でシステムを構築するため、自由にカスタマイズすることが可能。既存の他システムとの連携も容易です。
3:安定したWeb会議ができる
サーバーが自社内にあり、インターネットを経由せずに接続できるため、クライアント~サーバー間のレスポンスが早いというメリットもあります。Web会議は音声にディレイが生じると会議の進行に支障をきたし、かえって生産性低下を招きます。また、クラウド型は大人数が一斉にアクセスした場合にパフォーマンスが低下することもあります。
オンプレミス型であればアクセスの集中もすべて自社内でコントロールできるため、安定したWeb会議の運営が可能となるのです。
オンプレミスの注意点
オンプレミス型にはメリットばかりではなく、注意すべき点もいくつかあります。特にコスト面はクラウド型よりも高額になりがちであり、その点で導入に二の足を踏む企業の方もいるようです。ここでは、3つの注意点を解説します。
1:初期導入費用が高額
サーバーやソフトウェアなど、Web会議システムに必要なサーバーやアプリケーションはすべて購入となり、自社の資産として計上することになります。比較的大規模なシステム導入となるため初期費用は高額になるでしょう。システム一式を購入ではなくレンタルするという方法もありますが、長期の利用の場合はかえって割高になってしまうことがあります。
2:自社でのメンテナンスが必要
Web会議システム一式が自社の資産となるため、保守・メンテナンスも自社で行う必要があります。障害時対応や災害時の復旧作業なども自社で行わなければならず、その分のコストが発生します。
3:社外からのアクセスが難しい
オンプレミス型は自社内のクローズドなネットワークで運用するため、リモートワークや在宅勤務者による社外からのアクセスが難しくなります。
SSOによるクライアント認証により外部アクセス可能とすることも可能ですが、セキュリティレベルが下がってしまう可能性もあります。
まとめ
社会情勢の変化に伴い、今後Web会議システムを活用する場面はますます増加していくことが予測されます。クラウド型・オンプレミス型ともにメリット・デメリットがありますが、Web会議システムの活用場面が増えるとともに利用する情報の機密保持や保守性といった面が重要視されるのは想像できるでしょう。
オンプレミス型による運用は、高度なセキュリティレベルを実現できること、自社に合わせたカスタマイズが可能なことといった多くのメリットがあります。特に大規模な現場においてWeb会議システムを頻繁に活用するケースでは、そのメリットを存分に享受できることでしょう。
なお、Web会議システムで圧倒的なシェアを誇るV-CUBEでは、オンプレミス型Web会議システムの導入に際して専門のコンサルタントによる導入支援を行っております。新規導入やカスタマイズについてお悩みの企業様はぜひご相談ください。
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