オンライン研修とは?研修業務の効率化とコスト削減できた企業事例を紹介
2020.08.13
近年、働き方改革の実施や新型感染症の感染拡大に伴い、テレワークを活用した「働き方の見直し」が進んでいます。
Web会議システムを活用したオンラインミーティングやWebセミナーなど、これまでオフライン上で実施できていた取り組みがオンラインに切り替わる中、企業がこぞって取り組む施策の一つが、社員研修のオンライン化です。
社員研修のオンライン化とは、その名の通り、これまで多くの企業が研修をオンラインで行うことをいいます。
従来オフラインで行っていた研修では講師と受講者が同じ場所に居なければならず、時間と場所が限られましたが、オンラインで研修を行うことにより、PCやスマートフォンなどのデバイスとインターネット環境の準備だけで研修を進めることができます。
受講者は実際に研修会場へ足を運ぶ必要が無くなることで移動時間や移動費の削減につながり、担当者や講師も移動にかかる時間や会場費の削減、会場確保の手間などもなくなります。
また、研修の様子を録画して共有すれば、同じことを複数の拠点で開催したり、同じ内容の研修を複数回実施しなくてもいいので、企業にとって大幅なコスト削減につながり生産性の向上にも繋がります。
本記事では、オンライン研修について基本的な情報やメリット・向いている企業の特徴・注意点を説明します。併せて、おすすめツールと実際にオンライン研修を活用する事でコストカットや生産性の向上に繋がった企業事例をご紹介します。
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働き方改革が始まり、「何から手をつければ良いかがわからない……」そうお困りの企業担当者さまも多いことでしょう。そのような課題解決の一手として導入を検討していきたいのが、テレワークです。
テレワークの導入には以下のようなメリットがあります。
- 災害や感染症の蔓延時にも通常と同じように業務を継続できる
- 通勤や移動の時間を有効活用し、大幅なコスト削減につながる
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オンライン研修とは、Web会議システムを使い、講師と受講者をインターネット回線でつなげて行う研修のこと
オンライン研修とは、Web会議システムを使い、講師と受講者をインターネット回線でつなげて行う研修を意味します。企業によってはWebセミナーやウェビナー(Web+セミナーの造語)と呼ばれることもあります。
Web会議システムとは、インターネットを使って音声と動画を共有し、リアルタイムでコミュニケーションを取れる仕組みのことで、Webセミナーに用いられています。
Web会議システムが比較的少人数での議論を主用途とするのに対し、ウェビナーは数十〜数百人規模の参加者を対象としたセミナーを、Web会議システムに比べて低コストで実現することを主用途とします。
従来は集合研修と呼ばれるような、講師と受講生が同じ会場に集合して行う形式が主流でしたが、時代の流れとともに徐々にオンライン研修が主流になりつつあり、多拠点展開している企業や教育研修を主業としている企業の間で広がりを見せています。
オンライン研修には大きく以下の2つの方式があります。
- ライブ配信型:リアルタイムで双方向のコミュニケーションが可能
- オンデマンド型:録画された動画を見るのでいつでも視聴ができる
ライブ配信 |
オンデマンド |
・リアルタイムで双方向に質問可能 ・参加者の反応や表情が分かる ・ライブならではの空気感や一体感を共有できる |
・参加者の日程調整が不要 |
ライブ配信型:リアルタイムで双方向のコミュニケーションが可能
ワークショップ形式のスキルアップ研修、会社説明会、証券・保険等の金融機関が行うマーケットに関するセミナー等、多様な業種でライブ配信のセミナーが行われています。また、最近は、株主総会をライブ配信する企業も多くなっています。
会場で開催するセミナーに近い形で開催したい場合は、ライブ配信がおすすめです。
オンデマンド型:録画された動画を見るのでいつでも視聴ができる
視聴者が自分の都合が良い時間帯を選んで視聴できるというメリットがあります。また繰り返し見ることができるので、動画を見て何度も学習したい時にも向いています。
資格試験の学習のや、セミナー+理解度を確認するための小テストを入れて学習を進めてコースを完了することもでき、スキルアップのための研修におすすめです。また、ライブ配信した動画を録画しておき、オンデマンドで配信することもあります。
持続的にオンライン研修に取り組む場合は、有料の配信ツールを使うべき
オンライン研修の配信自体は「YouTube」や「Skype」などの無料ツールでも可能です。コストがかからず、導入がしやすいのは無料ならではのメリットですが、画質や音質が安定しないことや視聴人数に限りがあるなど、実際に自社で運用ををする際に考えなければならない点もあります。
結論として、継続してオンライン研修を行いたい企業は、有料配信ツールをつかうべきでしょう。
無料と有料配信ツールは何が違うのか?
上記を踏まえた上で、無料と有料配信は何が違うのか、本章では比較表を用いてより具体的に説明をしていきます。
無料ツールとしてSkype、有料ツールの一例として、今回は弊社が提供しているV-CUBE セミナーを用いて
・視聴人数
・画質・音質
・サポート体制
・視聴状況の分析
の4つの点について比較していきます。
実際に、自社の開催しようと考えているオンライン研修が無料でまかないきれるものかどうか、という視点で以下の表を確認してみましょう。
無料 |
有料(V-CUBE セミナー) |
|
視聴人数 |
無料プランの場合、視聴人数が制限される場合がある |
全世界の最大10,000拠点(台)のPCに対して、セミナーを生中継で配信できる |
画質・音質 |
視聴の際にある程度の通信速度が確保されていないと画質や音質が乱れてしまう |
通信速度の遅い帯域であっても高画質・高音質での配信が実現できるように工夫されている |
サポート |
配信中のトラブルは自力で解決 |
24時間・365日対応 |
視聴状況の分析 |
配信のみに特化 |
オンライン研修の最も大きなメリットは、遠隔で実施することによるコスト削減効果
出典:V-CUBE セミナー
オンライン研修の最も大きなメリットは、遠隔で実施することによるコスト削減効果です。
例えば全国各地に拠点のある企業の場合、集合研修を実施するのであれば交通機関を使って本社や研修施設に移動する必要があります。これには時間もコストも発生します。その点、オンライン研修であればそれぞれの拠点に居ながらにして、パソコンやスマートフォンなどのデバイスで研修を受講できるようになります。
これにより、研修会場の利用料や資料の印刷といったコストも発生しません。つまり、オンライン研修であれば移動に伴うコストだけでなく、付帯するさまざまなコストをも削減することが可能となります。
また、研修動画を録画しアーカイブ化することで、いつでも好きな時に見直しをすることが出来ます。研修に参加できなかった社員や研修後に入社した社員などに対しても同じクオリティで研修を実施することができるということです。これにより、社員間の理解度や定着度に差が無くなり、社員のスキルレベルの底上げを図ることが出来るということです。
オンライン研修に向いている企業の特徴
オンライン研修に興味を持ったものの、自社が本当にその施策に向いている企業なのか判断に迷われる方もいらっしゃると思います。まずはそこから判断していきましょう。
オンライン研修に向いている企業
・集合研修でコスト・時間を多く費やしている
・社内で研修制度を持っていない
・自社従業員の人材育成・スキル向上を行いたい
このような企業が、Webセミナーツールを導入することで以下のようになります。
・集合研修に掛かっていた、社員の交通費・会場費等を削減できる
・社内で研修のノウハウを貯めてられる
・複数拠点を持ち、均一の社内教育を行える能
もし該当するのであれば、オンライン研修の導入で事業課題の解決に繋がる可能性はおおいに考えられます。
オンライン研修を成功させるポイントについては「これさえ読めば理解できる「オンライン研修」!メリットや成功させるコツを解説【参考事例付き】」にて詳しくご紹介しています。併せてご覧ください。
オンライン研修を行う際に知っておくべき注意点
オンライン研修にはオンライン研修ならではの注意点があるので、説明していきます。前もって注意点を知っておく事で、オンライン研修をスムーズに進める事ができます。
通信の安定性を確保する
当然ながらオンライン研修を行う際には、インターネット環境の整備が必要ということです。特にライブ配信の場合、配信者側はインターネット環境によるトラブルがないよう配慮をしなければなりません。また多くの企業でネットの整備は行われていますが、参加者は必ずしも安定的なネット環境があるとは限らないことを考慮しましょう。
インターネット環境の配慮は充分にし、視聴者の方々がストレスなくウェビナーを受講できるように工夫していきましょう。
グループワークやOJTには向いていない
研修の種類には主に、講師が提供する知識や経験を学ぶ座学型のものと、学んだ知識をもとに実践して新たな学びを得る実習型の研修があります。
オンライン研修ではそれぞれの受講者が自宅もしくは別々の場所にいるため、基本的には皆が同じタイミングで同じ作業を行う内容の研修には不向きです。
その場合には、あらかじめグループ分けした状態でオンライン研修を開始するか、オンラインの特性に合った実習内容を準備する、あるいはzoom(有料版)のブレイクアウトルームを活用すると良いでしょう。
またオンライン研修は講師側と受講者側で別々の場所にいるのが基本なので、実際の現場で研修を行うOJTはできません。
研修中の進行サポートメンバーを配置する
オンライン研修の実施においては、リアルの集合研修とは異なる部分に気を配る必要があり、スムーズに進めるために進行役の方がいると良いでしょう。
複数の受講者が画面上に表示されていて、今誰が話しているのかわかりにくい場合や、誰も話し始めない沈黙状態を避けたい時に、司会、タイムキーパーといった役割の方がいると良いです。
ライブ・オンデマンド型別、おすすめ動画配信ツール
研修のオンライン化によって無駄なコストや時間をかけることなく、幅広い範囲での研修が可能となります。
以下では、おすすめのオンライン研修環境のためのWeb会議システムおよび動画配信ツールをライブ型とオンデマンド型に分けてご紹介します。
V-CUBE セミナー|シェアNo.1のライブ配信型のWebセミナーツール
出典:V-CUBE セミナー
V-CUBE セミナーは、Webセミナーのライブ配信や、オンデマンドコンテンツの配信ができるクラウド型配信サービスです。
映像音声とホワイトボード同時にリアルタイムな配信が可能なので、資料を説明しながらチャットやアンケートなどのツールを使用し、受講者との双方向のやり取りが可能です。
チャットやアンケートの機能によりさらに理解度の高い研修が実施できます。またセミナー後は、コンテンツをアップロードすることで、受講者の都合のいいタイミングで視聴も可能です。
V-CUBE セミナーの主な特徴は以下です。
・最大10,000拠点に配信可能
・世界中から利用できる
・気軽に質問ができるチャットやアンケート機能
・オンデマンド配信サポートや専用スタジオを用意
・専用アプリのインストール不要で視聴可能
オンライン研修としての用途のほか、Web会議を使用して、拠点、部署、担当者ごとでバラつきやすいスキルや習熟度を平準化することが可能です。
教育担当者が各拠点へ赴く必要も、各エリアの研修者が移動する必要もありません。オンラインでの集中した教育・フォロー体制を整えることで、社員の早期習熟度アップへ貢献します。
インストールや設定、メンテナンスなどの手間もなく、誰もが簡単に利用できるというのもV-CUBE セミナーの特長です。
Qumu(クム)|企業向けのオンデマンド配信型の動画プラットフォーム
出典:Qumu(クム)
ブイキューブ社が提供する「Qumu(クム)」は、ビジネス動画を活用するための必要な機能が揃った動画配信サービスです。
企業内で使用されるオンデマンド動画を簡単に作成・配信することができます。
効果的な使い方としては、以下のような用途があります。
情報共有の迅速化
・経営トップのメッセージ、業績発表などを動画でセキュアに発信
・製品・サービスの最新アップデート情報を担当者に迅速に配信
研修・トレーニングの効率向上
・社員研修やトレーニングを動画で配信
・製品・サービスのセールストレーニングを動画で配信
・マニュアルや操作説明・手順など動画で直観的に配信
コンテンツ作成コストの削減
・誰もが簡単にスライド連動コンテンツや画面キャプチャー動画を作成可能
・社内向けコンテンツは自分たちで作成し、外注コストを削減
セキュリティの向上
・企業内のAD情報などと連動し、グループ単位で視聴・作成権限などのセキュリティを設定可能
・コンフィデンシャルな動画の漏洩を防止
上記のほか特徴として、簡単で直観的な動画作成編集ツールが標準搭載されているので、初心者でも安心して動画作成が可能です。
PCやスマートフォンなど、マルチデバイスで対応もしているので、いつでもどこでも動画コンテンツを配信・視聴することができます。
研修のオンライン化でコストと所要時間を大幅に削減できた企業事例
UTグループ株式会社 様
「日本全土に仕事をつくる」という目標を掲げ、雇用サービス業界を先導しようとするUTグループ株式会社。
10,300名の社員を抱えるこちらの企業は日本各地に事業所があるため、同じ内容の研修が行えないという課題がありました。
それまで月例朝礼で活用していたV-CUBE セミナーを、今後研修にも活用しようとオンライン研修へと移行。
階層別研修2種類と専門研修1種類をオンラインで実施したことで、全国にいる社員に対して統一感のある研修を行うことが可能となりました。
また自宅での受講もできることで、以前まで必要だった研修会場への交通費や移動時間の削減も実現。
さらに、V-CUBE ミーティングを使ったオンライン採用面接にも着手しています。
- 事例の詳細はこちらをご覧ください。
東洋テック株式会社 様
機械警備とビルメンテナンスをメインに、幅広い警備業務を手掛けている東洋テック株式会社は、あらゆる現場を巡回する業務ならではの課題を抱えていました。
新人の研修担当者は本来の業務を行うことが困難となり、どうしても期間が長引いてしまうことで研修コストが膨張してしまいます。
また新人が未経験のトラブルに直面した際、ベテランが現場へ出向く必要があるという非効率的な部分の解決策も探していました。
新人教育の改善と、現場と本部のコミュニケーションの向上のためにV-CUBE ミーティングを導入。
実地研修をオンラインで接続することで、教育負担と所要期間の大幅な削減が可能となりました。
また映像を通じて指示することができるので、警備業務の品質向上と効率化という課題も解決しました。
- 事例の詳細はこちらをご覧ください。
株式会社LIXILビバ 様
地域密着型ホームセンタービバホームをはじめ数々の総合小売業や住宅リフォームを手掛けるLIXILビバは、経営層の考えを伝える手段に課題を抱えていました。
150の拠点が同時に参加できる点、サポートが充実している点からV-CUBE セミナーを導入。
導入後は、週1回、社長、専務、全店店長、店次長、統括マネージャーが参加する会議、隔週で全店舗参加の会議などを実施しており、研修への活用も検討しています。
経営層の考えに対する理解度が深まり、社内の情報伝達のスピードアップも図ることができました。
- 事例の詳細はこちらをご覧ください。
まとめ|負担を軽減し大幅な効率化を可能にするオンライン研修
企業にとって欠かすことのできないコンプライアンスや情報セキュリティに関する研修。
しかし、研修を実施するための負担というのは決して小さなものではありません。
その負担を軽減させるのが研修のオンライン化です。
無駄な手間がかからず理解度の高い研修が実施できるV-CUBE セミナーを導入することで、企業の研修の大幅な効率化が可能となります。
またチャットやアンケートの機能によりさらに理解度の高い研修が実施できます。オンデマンドの場合は好きな時に見たい動画を見て学習できるので、知識の定着にも繋がります。
他にもV-CUBEでは、セミナーの配信や収録に活用できるスタジオや、配信サポートのサービスなども充実しています。
働き方の実践!「ゼロから学べるテレワーク導入完全ガイド」
働き方改革が始まり、「何から手をつければ良いかがわからない……」そうお困りの企業担当者さまも多いことでしょう。そのような課題解決の一手として導入を検討していきたいのが、テレワークです。
テレワークの導入には以下のようなメリットがあります。
- 災害や感染症の蔓延時にも通常と同じように業務を継続できる
- 通勤や移動の時間を有効活用し、大幅なコスト削減につながる
- 地方や海外にいる優秀な人材をスムーズに確保できる
自社の働き方改革を成功させるため、ぜひ「ゼロから学べるテレワーク導入完全ガイド」をご参考ください。資料は無料です。