本記事では、多拠点展開している企業のご担当者の方、特に研修・教育の継続に頭を悩ませている方に向けて、オンラインでの研修、講座を実施するメリットやおすすめのツール、実際にオンライン研修を実施している事例をご紹介します。
対面式の研修では、受講者が本社など同じ場所に集まる必要がありました。そのため、一定数の従業員が研修会場まで出向かなければならず、移動時間や費用が多くかかってしまうのが懸念点でした。
しかしオンライン研修ならば、Web会議システムのミーティングURLを共有するだけで、インターネットさえ繋がっていれば国内外問わず全国の従業員が研修に参加できます。
オンラインでも効果はある?オンライン研修の基本とポイント
さらに詳しくオンライン研修の特徴やメリットデメリット・事例などをご確認したい方は関連記事「オンラインでも効果はある?オンライン研修の基本とポイント」を合わせてご覧下さい。
オンライン研修に最適な3つのツール
企業側・受講側の双方にとってメリットの大きいオンライン研修ですが、実施には専用ツールが必要になります。
そこで本章では、オンライン研修を実施するのに最適なツール(Web会議システム・動画作成ツール)を3つご紹介します。
V-CUBE セミナー|ライブ配信を中心に受講者へ一斉に研修
出典:V-CUBEセミナー
V-CUBEセミナーは、Webセミナーのライブ配信や、オンデマンドコンテンツの配信ができるクラウド型配信サービスです。
専用アプリケーションは不要で、ブラウザ起動可。チャットやアンケート機能を搭載しており、研修受講者とオンタイムで質問を受けることで、受講者の理解度を確認しながら研修を進めることができます。
・導入に向いている企業の特徴
- ライブ配信で一斉に研修を行いたい
- 同時に多数の社員(拠点)に研修をしたい
- 配信した内容をストックしていきたい
- 自社だけでの配信に不安があるので手厚いサポートがほしい
V-CUBEセミナーは世界中から最大10,000拠点(台)のデバイスに対して同時にライブ配信することができます。日本語以外に英語、中国語、タイ語、インドネシア語に対応しており、グローバル展開している企業にもおすすめです。
また、専門のスタッフが配信作業のフォローも行っており、事前・当日・事後のサポート体制も整っています。オンライン研修に不安を持つ担当者様でも安心して研修に臨めるでしょう。
Zoom ミーティング|相互コミュニケーションを取る研修に最適
出典:Zoom ミーティング
一般的にWeb会議で利用されているZoomミーティングは、ロールプレイングやワークショップなどライブ配信で相互コミュニケーションを必要とする研修に適しています。
・導入に向いている企業の特徴
- 参加する社員の顔を見ながら研修を行いたい
- ワークショップやロールプレイングなど、いくつかのグループに別れたい
- 10人以上で研修を行いたい
「ブレイクアウトセッション」という、参加者を小グループに分ける機能を搭載しています。そのため、最初は参加者全体で、途中で習熟度や部署ごとにグループを分けて研修を行えば、効率的なオンライン研修になるでしょう。
また、講師は自分のスライドを写していても、同じ画面上で研修受講者の表情を確認しながら研修を進めることができるので、一方的に話し続けて相手の反応がわからないといった事態を防げます。反対に受講者も、自分の表情が相手に伝わっていることで、緊張感を持ちながら研修に臨むことが可能です。
その他、一つの画面上に25人まで同時に映し出すことができることから、一般的に「オンライン飲み会」としても利用されることも多く、研修の前後に社員同士のコミュニケーションを作る場所としても活用することができます。
Qumu(クム)|社内へ向けた動画制作・配信プラットフォーム
出典:Qumu(クム)
Qumu(クム)は、他のアプリケーション等を使わず単体で動画の作成から配信までを一貫して行うことができる、社内向けの動画制作・配信ツールです。
専門的な動画編集の知識がなくても動画コンテンツを作ることができるため、社内リソースを活用して外注コストを削減することができます。
・導入に向いている企業の特徴
- いつでも研修を受けられる環境を作りたい
- 外注に頼らず、社内でコンテンツを作成して配信までしたい
- 各社員の研修進捗を詳しく把握したい
- 研修内容の漏えい防止に注力したい
- 自社に合う運用体制を構築したい
作成した動画は、視聴解析・レポーティング機能によって「誰が・どの動画を・何%視聴したか」を把握できます。オンライン研修で不安となる受講者の進捗度が数字として表れるのは、担当者としても安心材料になるでしょう。
また、部署や役職ごとに視聴制限や動画の作成権限を設けられるので、限定して公開したいコンテンツのセキュリティ性も担保できるといえるでしょう。
オンライン研修を実施している事例
本章では、上記で紹介したツールを活用してオンライン研修を実施している事例を紹介していきます。
ぜひ、自社で導入する際の参考にして下さい。
・V-CUBEセミナーの導入事例|UTグループ株式会社 様
日本の雇用サービス業界におけるリーディングカンパニーを目指しているUTグループ株式会社は日本の雇用サービス業界におけるリーディングカンパニーを目指しています。
同社は北海道から鹿児島まで全国各地に拠点を持ち、全社員に同一の研修を行うことが難しい状況でした。それまでは集合研修をエリアごとに実施していたため地域ごとに理解度の差が生じていたとのことです。
そこで、役職別の研修と、専門研修の一部、10,300人の社員に向けた研修をV-CUBEセミナーにてオンライン実施。全国拠点での研修を1度にカバーすることが可能となったことで、同一の研修内容を全国の受講者にリアルタイムで届けることができるようになった他、移動コストの大幅削減に成功しました。
▼製品詳細・問い合わせ
V-CUBE セミナー
▼事例詳細
UTグループ
・Zoomミーティングの導入事例|山田コンサルティンググループ株式会社 様
山田コンサルティンググループ株式会社は、主に中堅企業の事業課題を解決する総合コンサルティング事業を展開し、経営やビジネスの課題をグループ企業の持つ知見を強みに領域を拡げています。Zoomを導入することでグループ全体のネットワークを再構築しました。
既設の遠隔会議システムでは会議や研修のたびに、システム管理の部署がパソコンの設定を行う必要があり、管理業務が効率的ではないという課題がありました。
しかし、Zoomの据え置き式専用機器を設置した後はワンオペレーションで会議や研修を開始できるようになり、管理サイドの工数を大幅に削減することを実現。クライアントとの面談や研修が多い山田コンサルティンググループでは特に大きなコスト削減につながりました。
▼製品詳細・問い合わせ
Zoomミーティング
▼事例詳細
山田コンサルティンググループ
・Qumuの導入事例|株式会社 USEN(USEN-NEXT GROUP)様
株式会社USENはBGMのみならずPOSレジや電力、損害保険など多種多様なサービスを提供し、店舗経営を多角的にサポートしています。新卒や入社時期がバラバラの中途社員へ行う研修で生じる理解のばらつきや知識の属人化などの課題を抱えていました。
Qumuを導入したことにより、新規メンバーが動画で基礎知識を学習する機会を創出し研修時に全員の知識を均一化することが可能になりました。それと同時に同じ研修を何度も繰り返すことも減り、研修時間の短縮も実現。
また、場所や時間を問わずに動画で学べる環境になったことで営業社員の間に生じていた知識の偏りを改善することにもつながりました。
▼製品詳細・問い合わせ
Qumu(クム)
▼事例詳細
USEN(USEN-NEXT GROUP)
まとめ|オンライン研修で従来よりもさらに効率的な研修を
本記事では研修のオンライン化を検討していらっしゃるご担当者様へ向けて、オンライン研修にはどのようなメリットがあるのか、実施するにはどのようなツールが必要になるのかを解説しました。オンラインで研修を実施することで、研修への参加が全国的に容易になるだけでなく、コスト削減や効率化など、企業としてさまざまな恩恵を受けられることがわかりました。
V-CUBE セミナー、Zoomミーティング、Qumuはそれぞれ異なる特徴・長所を持っているため、オンライン研修を導入する自社の環境を把握し、ニーズにマッチしたツールを活用することが重要です。
今回ご紹介したツールを自社が行う研修とする合わせた上で選択するようにしましょう。
V-CUBE オンライン研修導入事例
UTグループ株式会社 様
10,300名の社員向け研修をV-CUBE セミナーでオンラインへ移行し、大幅にコストを削減。
株式会社宮崎銀行 様
新商品の社内研修をオンライン化し、3ヵ月で延べ400名以上が参加。移動時間やコストを大幅に削減
東洋テック株式会社 様
新入社員の実地研修をオンラインで接続し、教育負担と所要期間を大幅削減。警備業務の品質向上と効率化も実現。
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