インタビュー
取締役 新規事業本部長 田中裕一氏と新規事業本部 iD直営第3本部 高校直営第1ブロック 課長 小池正彦氏に、V-CUBE セールス&サポートを導入した経緯と活用状況について詳しくお伺いしました。
映像授業で勉強する秀英iD予備校の展開を支えるサービス
「新規事業として、映像授業の秀英iD予備校を展開しています」(田中氏)
秀英iD予備校について教えてください。
秀英予備校では従来から展開している小中向けの教育事業、高校向けの教育事業に加え、新規事業として、映像を利用した教育事業を展開しています。 具体的には、正社員教師による万全のフォロー体制のもと、生徒は教室内の個別ブースに設置されたパソコンを利用し、映像授業を受講するスタイルです。 2012年3月より「秀英iD予備校」の名称で新たにスタートし、現在は76校舎ですが、今後より積極的な校舎展開を計画しています。
秀英iD予備校は小学生から高校生までが対象です。小学生、中学生の質問に対しては、校舎の運営スタッフである教師や大学生チューターで対応できますが、高校生、特に受験を控えた高校3年生の質問には難易度の高い内容が多く、特に理系数学や英語に関しては誰でも回答できるものではありません。また、全校舎に理系数学や英語に対応できる教師やチューターを配置するのは事業展開面、実際の求人面においても現実的ではなく、何らかの解決策を必要としていました。
76校舎に対して、Webチューターは20名体制
「高校生からの質問に対して、V-CUBE セールス&サポートを活用し回答・解説しています」(小池氏)
その中で、V-CUBEサービスをどのようにお使いですか。
秀英iD予備校のスタートに際してV-CUBE セールス&サポートを導入しました。高校生からの質問に対してV-CUBE セールス&サポートを通じて Webチューターが質問を受け、回答をしています。もちろん校舎の運営スタッフや教師、チューターが対応できる質問に対してはその場で回答しますが、先に上げた理系数学や英語など質問対応が困難なものに関してはV-CUBE セールス&サポートを活用しています。
76校舎に対して、Webチューターは20名体制で質問に対応しています。曜日・時間帯・科目を明記したスケジュールを見て、質問がしたい生徒はその時間を予約、あるいはその場でも空いていれば質問をすることができます。
どのようなかたちの質問対応を検討され、V-CUBE セールス&サポートを導入されたのですか。
以前、離れた校舎間を結んだ会議を行うために、大学生が開発したWebを活用した会議サービスを試したことがありました。そのサービス自体は安定しておらず、利用には向かないという結論になりましたが、このようなサービスを利用すれば、違う校舎にいる教師やチューターと生徒を結び、質問対応に利用できるのではないか、という気づきになりました。
秀英iD予備校の本格スタートにあたり、校舎数が増加していくのが前提での検討でしたから、安定した運用が出来るサービスということで当社IT部門にて検討してもらった結果、V-CUBE セールス&サポートを導入しました。
ヘッドセットとパソコンがあれば、どこでも手軽に導入できる
V-CUBE セールス&サポート導入の決め手をお教えください。
どのサービスを導入するかという検討はIT部門で行ってもらい、
- サービスの洗練度合、使い勝手(または、質問対応という使い方に対する、サービスの親和性)
- 安定した利用ができるサービスであり、サポート体制がある
- コスト面で安価に導入・運用できる
といった観点から他社サービスとも比較した上で、V-CUBE セールス&サポートに決定となりました。
IT部門での決定後にサービスを試したのですが、安価に導入できることはもちろんですが、ヘッドセットとパソコンさえあれば、どの校舎でも始めることができ、質問対応という自分たちのやりたいことが簡単な操作で実現できるという点がいいと感じました。
秀英iD予備校に欠かせないインフラの1つ
V-CUBE セールス&サポートの導入効果をお教えください。
通っていただく高校生が疑問を感じたり、分からないことを質問でき、回答が得られることが一番の導入効果だと思います。利用する高校生からも、「遠くにいる先生に違和感なく、教えてもらえる」という声があがっています。
また、校舎の責任者にとっても、校舎の教師、チューターといった運営スタッフでは対応しきれない質問に対しても、きちんと回答する手段があることは校舎運営上も重要ですし、適切に対応できるので安心だと思います。秀英iD予備校を展開する上では、欠くことができないインフラの1つだと思います。
欠くことができない理由を教えてください。
秀英iD予備校は、ライブ授業を行う校舎に比べ、運営コストが低いため、生徒数が少ないという予備校側の事情により、従来は校舎が成立しなかった立地でも、事業を展開しやすくなります。それは、授業が映像授業で、個別ブースでの受講になるため、1つの校舎に必要となる教師・チューター数、そして教室のスペースを削減できるからです。一方で、教師・チューターが減ると、特に高校生への質問の対応がしにくくなりますが、それをカバーしてくれるのがV-CUBE セールス&サポートというわけです。
Webチューター同士の研鑽用にV-CUBE セールス&サポートを活用したい
今後のV-CUBE セールス&サポートの活用予定をお教えください。
Webチューター同士の研鑽用にV-CUBE セールス&サポートを活用したいという声が上がっています。生徒さんへの問いかけ方など、フェイス・トゥ・フェイスとは違うやり方が必要になる部分もあるからです。そうした点を、お互いに研鑽できたらいいと思います。また、最近では秀英iD予備校のOBがWebチューターになるケースもでてきました。そうした新人のWebチューターの研修用にも活用できるでしょう。
今後、秀英iD予備校は積極的な展開を続けていきますので、校舎数の増加にともないV-CUBE セールス&サポート活用の機会も増えると思います。そうした際のフォローもよろしくお願いします。
※取材日時 2013年7月
※記載の担当部署は、取材時の組織名です。