インタビュー
導入背景
津田塾大学では一部の講義を録画し、受講生の復習用の資料としてオンデマンドデータに変換、公開している。しかし録画した講義のデータ化から配信までには多くの手間と時間がかかっていた。「1時間半の講義をデータ化するには、単純に講義の倍以上の時間が必要で、資料と映像の付き合わせなど、細かい手間なども含めると映像配信までにざっと半日以上かかっていました。この時間と手間を減らすことが、復習用のデータ作成の課題でした。」と視聴覚センターの石井氏。
津田塾大学では、講義の録画にはWebセミナーサービス「nice to meet you セミナー」を利用することとなり、サーバーごと『nice to meet you』を導入。学内のネットワークからアクセスできるようにした。
「nice to meet you セミナー」は、講師の映像と音声、講義に使うプレゼンテーション資料などを一緒に録画できるので、導入以前には半日以上かけていた録画後のデータ編集がいらなくなりました。しかも、講義を撮影した後は、サーバーに録画データを置くだけで受講生に映像を配信できる。この簡単さが決め手のひとつでした。
それから、アクセスするのに特別な制約が無い、という点も大きな魅力です。サーバー側は、通常のWebサイトにアクセスするためのポート(80番)があれば大丈夫。特別なネットワーク構成が一切いらないので、導入の準備期間も短縮できました。
導入効果
「講義の録画データの編集が不要になったことはもちろん、講師や学生が使用するパソコンにも専用ソフトのインストールがいらない。学生はいつも使っているブラウザでアクセスできるので、受講生が変わっても、設定の対応に追われることがありません。」
今後の要望
今後は活用シーンの幅を広げ、オンデマンドデータの配信だけでなく、遠隔地や教室で授業を受けられない場合への対応に「nice to meet you セミナー」を利用することも、視野に入っている。
「「nice to meet you セミナー」にはライブ配信機能も備わっているので、今後はその機能を利用して、ネット中継で実施する講義も検討したいですね。」と石井氏。
※本事例は2009年6月に取材した内容を基に作成・掲載しております。