使いやすい編集機能で部署発の教育コンテンツも充実
世界中のスタッフがオンデマンドで視聴
航空業という業種柄、従業員の勤務日や勤務時間はさまざま。そのため、動画の運用はオンデマンドを中心に行っているという日本航空。JALグループ社員の多くにはモバイルデバイスが支給されているほか、社給PCでの動画視聴環境が整えられている。配信される情報は中期経営計画や社長メッセージのほか、各部署が制作したコンテンツなど幅広い。「Qumu」の直感的に使える動画編集機能により、各部署が自発的に制作したコンテンツが随時更新されている。
社員教育やインナーブランディングに関する課題
コーポレートメッセージを社内に浸透させたい
広報誌などの紙によるメッセージの発信は、内容が伝わりにくく、読まれているかどうかもわかりにくい。
教育内容をわかりやすく効率的に伝えたい
整備や空港のオペレーションなどの複雑で安全が必須である業務内容を、わかりやすく効率的に伝えるにはどうしたらよいか。
映像のDVD配布によるセキュリティ上のリスク
DVDの配布は、紛失などのセキュリティ上の課題がある。また、再生できる環境にいる時にしかコンテンツを見ることができない。
「Qumu」でこう解決!
トップメッセージの動画配信によりリアルに伝わるように
トップ経営者がリアルに語りかける言葉によって訴求力が高まり、メッセージがさらに届きやすくなった。
世界中にいるスタッフがトップ経営者層の動画を視聴することで、メッセージの訴求力が高まり、JALフィロソフィの浸透とインナーブランディングの醸成に大きく貢献している。
動画教育コンテンツの充実によって作業やオペレーションの理解が促進
モバイルで撮影した動画をポータルサイトにアップし、直感的に編集できるので、コンテンツが作りやすい。
「Qumu」の機能を使い、各部署が教育コンテンツを制作。動画ポータルサイトとeラーニングシステムを連携し、誰でも空いた時間を活用して学べるように。
動画ポータルサイトの活用によりDVD制作が不要に
動画ポータルサイトにアクセスし、各自がモバイルやiPadで視聴することでDVDの制作と配布が不要になった。
DVDの配布がなくなったことで、教育コンテンツをタイムリーに多数配信することが可能になり、視聴側も空いた時間に見られるため、教育が受けやすい環境に。
「Qumu」選定のポイントは?
JALのビジネス要件やセキュリティ対策基準をクリアしているか?
ビジネス要件やセキュリティ対策基準に合致しており、セキュアな環境で動画配信が行えること。
- 認証基盤との連携および、視聴権限とパスワードの設定により、セキュリティ対策が可能
同時接続数が多い環境下でも、安定した稼働が可能か?
特に社内ネットワーク環境から視聴するケースで、視聴数が帯域のピークに達した場合であっても、映像・音声が途切れずに視聴できること。
- 視聴環境ごとに最適な形式で動画を届ける「アダプティブ・ビットレート」により、安定した動画配信が可能
誰でも使いやすい機能とインターフェースを備えているか?
誰でも直感的に使え、動画編集や視聴がスムーズに行えること。
- 動画のアップロードや編集が直感的に行え、現場レベルでコンテンツの作成、追加が可能
- 「業務カテゴリ」「ジャンル」などのインデックスをつけることで動画が探しやすい
お客様の声
テレワークやeラーニングの推進と並行して「Qumu」を導入
「Qumu」を使い始めて約1年になりますが、2020年7月現在で1,600以上のコンテンツが動画ポータルサイトの「JAL ON AIR」にアップされています。2017年頃から会社全体でのテレワーク推進が行われてきた一方で、現場から「教育に映像を使いたい」という声があり、動画ポータルサイトのプロジェクトが始まりました。
複数のビデオソリューションを検討するなかで「Qumu」を選んだのは、当社のセキュリティ対策基準をクリアしており、自動ビットレート制御やユーザフレンドリーなUIが実現されていたことなどが理由です。「Qumu」導入以前は、動画で見せる必要がある教育コンテンツは映像をDVDにして各拠点に配布していましたが、現在は社内動画ポータルサイト「JAL ON AIR」、社内ポータルサイト、eラーニングシステムに「Qumu」の動画を掲載する方法に変わりました。本社・間接部門の社員はPCやiPhone、現場スタッフはiPadといった形で、働き方にあったデバイスで柔軟に視聴ができるのも「Qumu」の特長です。経営トップが発信するメッセージも、これまでは文字で書かれたものを各自が読むという方法でしたが、動画配信が取り入れられました。やはり、トップが自ら声と映像で語りかけるのは、同じ内容であっても全く響き方が変わり、動画が大きく貢献していると感じています。
複数部署で共同での動画コンテンツを配信するケースも
新型コロナウイルス感染症の影響で本来の業務が制限されるなか、部署を超えた動画の制作も推進されています。一例としては、運航管理スタッフと飛行機を操縦するパイロットとの連携に関する動画があります。運航管理スタッフは、飛行のあるフェーズでパイロットに風に関する情報を伝え、パイロットはその情報をもとに操縦のプランニングをするのですが、日常業務に当たっているなかでは相手がどんなプロセスで何を行っているのかをリアルに見ることはできませんでした。この業務全体を動画で可視化することで、お互いの業務プロセスへの理解が深まるというメリットが生まれています。
今後は動画をさらに多方面で活用していくとともに、ポータルサイトの動画の棚卸しも行い、常に新鮮な情報を発信できるようにしていきたいと考えています。
日本航空株式会社 IT推進企画部 一般管理グループ 主任 野田 翔吾 氏
「Qumu」を活用した動画ポータルサイト「JAL ON AIR」でトップメッセージや教育コンテンツを配信
「JAL ON AIR」は社内の動画コンテンツが集まるポータルサイトであり、動画の一部は社内ポータルサイトやeラーニングシステムにリンクされることで、さまざまなシステムから動画の視聴が可能になっている。
「JAL ON AIR」の導入効果
効果1:新システムの導入も動画による説明でスムーズに
「新しいシステムを導入するときは、使い方がわからないというサポートへの問い合わせが増えるのですが、動画のマニュアルによってこれがかなり減りました」(野田氏)
「Qumu」は動画の一部をキャプチャして切り出すこともできるため、不明点の画面を共有しやすく説明がスムーズになる。
効果2:それぞれの働く環境で動画の視聴が可能に
オフィスや空港、整備工場など、世界中のさまざまな環境で働くスタッフがいる日本航空。モバイルやタブレット端末、PCなど、各自がそれぞれに合った環境と時間に動画を視聴することで、eラーニングやコーポレートメッセージの訴求などが促進されている。
効果3:トップメッセージをダイレクトに伝えることでインナーブランディングを強化
「一人ひとりがJAL」というフィロソフィを持つ日本航空にとって、インナーブランディングは常に重要な課題。これまで紙で発信してきたトップメッセージを動画でダイレクトに伝えることで、社内へのメッセージの浸透を促進。「いいね」機能によって、反応もわかるようになった。
動画コンテンツ数の変遷
各部署で動画コンテンツを制作しアップすることができる運用をとっており、導入から約1年で類型動画数は1,600を超える実績となっている。その一方で、ポータルサイトの動画の棚卸しを行い、常に新鮮な情報提供ができるしくみにすることも念頭に置いている。
また、視聴者数はやはり新型コロナウイルス感染症の影響で在宅勤務が急増した2020年3月から急増していることがわかる。