インタビュー
創業80周年を迎えた都築電気では、全国に点在する事業所を接続した事業計画会議を開催するために、V-CUBE セミナーを利用しています。導入の経緯と成果について、都築電気株式会社 経営企画室 コーポレートコミュニケーション担当 担当副部長 北浦 文輔氏と経営企画室 池戸 陽志郎氏に詳しく聞きました。
事業計画を全社員へダイレクトに伝える全社会議にV-CUBE セミナーを利用
V-CUBE セミナーをどのように利用しているのか教えてください。
当社では、年1回のペースで経営陣から全社員へ事業計画を発表・説明する事業計画会議を実施しています。V-CUBE セミナーを利用して、本社内の会議室で開催している発表の様子を全国の事業所に配信しています。
各事業所では、PCからV-CUBE セミナーにアクセスして、発表の様子を閲覧しています。
会議の様子はどのような機材を使って配信しているのですか。
民生用のビデオカメラをPCに接続しており、特別専門的な機材や高価な機材は利用していません。撮影機材の手配とセッティングはブイキューブにお願いしています。
V-CUBE セミナーはいつから利用しているのでしょうか。
2011年にはじめてV-CUBE セミナーによる“中継”を実施し、今年もV-CUBE セミナーを利用して事業計画会議を開催しました。
理想は全社員が一堂に会する全社会議だが実現は困難、
経営者から直接話を聞きたいという要望も挙がっていた
「V-CUBEセミナーを利用して、事業計画会議の様子を全国の事業所に配信しています」(北浦氏)
V-CUBE セミナーを利用する以前は、どのように事業計画を全国の社員へ伝えていたのでしょうか。
2年前までは、社長を中心とした数名の経営陣が事業計画を説明するために大阪や名古屋といった主な事業所を訪問していました。しかし、スペースの関係から直接聞くことができるのは各拠点の幹部社員などに限られ、ほかの社員へは経営陣の話を聞いた各幹部社員から話の内容を伝えてもらっていました。
なぜ、V-CUBE セミナーを導入することになったのでしょうか。
理想は全社員が一堂に会して、直接、事業計画を聞くことです。しかし、1,500名にもおよぶ社員が集まるとなると場所や移動費用を確保しなければならないのはもちろん、業務が一時的にストップしてしまうことになりお客様に迷惑をかけてしまうことにもなりかねません。
また、経営陣が直接出向くようなスタイルでは、経営者から直接話を伝えることができず、一部の社員からは直接話を聞く機会を設けてほしいという要望も上がっていました。
テレビ会議のような映像配信システムを利用すれば、そのような状況を改善することができると考え導入の検討を開始しました。
音声のみによる社長訓示を行う企業などもあるようですが、そのようなやり方は検討しましたか。
音声だけだと誰が話をしているのかがわかりにくく、話し手の表情も見えないので伝わる情報量には限界があります。また、単に数字だけを伝えるだけであれば資料を配付すれば済みますので、音声だけという方法は考えませんでした。
V-CUBE セミナーはスポットで利用でき、
専用の機器やソフトが不要なのでコストパフォーマンスが高い
V-CUBE セミナー以外にも検討したシステムやサービスはありましたか。
当初はテレビ会議システムを導入して事業計画会議を配信することも検討しましたが、テレビ会議用のシステムを30か所以上の拠点すべてに導入するとなると費用負担が大きく、スペースの問題でシステムを設置する場所を設けることが難しい事務所もあり、導入を断念しました。
V-CUBE セミナーの利用を決断した理由を教えてください。
次の4つの理由から、V-CUBE セミナーを事業計画会議に利用することにしました。
「テレビ会議用のシステムを30か所 以上の拠点すべてに導入するとなると費用負担が大きく、現実的ではありませんでした」(池戸氏)
(1) スポットで利用できる
サービスとしてスポットで利用できるので、年に1回開催する事業計画会議など必要なときだけ利用でき、維持費もかからないので、使ってみようということになりました。
(2) 簡単に利用できコストパフォーマンスも高い
テレビ会議システムのように事前に機材やシステムを準備する必要がなく、ソフトウェアのインストールなども不要。インターネットに接続できるPCがあれば閲覧できるので、各事業所において手間がかからずコストパフォーマンスも高いと考えました。
(3) セキュリティポリシーをクリアしている
システムを導入する際、セキュリティポリシーに抵触するような製品やサービスは導入できません。V-CUBE セミナーは運営会社によりセキュリティが担保されており、実績も豊富なので問題ないと判断しました。
(4) 使い勝手が良い
配信側のシステムも、閲覧側のシステムもシンプルで使い勝手に優れているという点も、V-CUBE セミナーを導入した理由の1つです。
複数の事業所から一斉にアクセスしてもスムーズに配信できた
すでに2回、V-CUBE セミナーを利用して事業計画会議を開催していますが、現場の様子や社員の方の反応などを教えてください。
複数の事業所から一斉にアクセスするので、実際に配信を開始するまでは不安もありましたが、途中で配信が途切れるようなこともなく、スムーズに会議を進行することができました。
事業計画を発表する経営者側の評価も高く、これまで直接、話を聞くことができなかった社員からも好評です。
また、経営者や幹部社員が移動する時間が不要になったので、事業計画会議のために決裁業務が滞るようなことがなくなったという効果もありました。
V-CUBE セミナー、V-CUBE ミーティングの活用の幅を広げていきたい
今後の拡張予定などあれば教えてください。
V-CUBE セミナーに関して、現在は一方通行的な配信を行っていますが、双方向のやり取りができるよう検討していきたいと思っています。また今後、新卒採用の説明会などにも利用できればと思っています。
一方、年頭の辞や 拠点間の会議などに、Web会議システムのV-CUBE ミーティングも利用する機会が増えてきました。V-CUBE セミナーと同様、V-CUBE ミーティングも使い勝手がよく、インターネットに接続できるPCとWebカメラがあればすぐに使えるのでとても便利です。
クラウドサービスという点においてもグループウェアとの連携など、活用できる幅が広く、もっとV-CUBEサービスが利用しやすい環境づくりにも取り組んでいきたいと考えています。
ブイキューブへの期待などあればお聞かせください。
事業計画会議の際には、機器の手配やセッティングはもちろん、前日のリハーサルからつきっきりで対応していただき、とても感謝しています。今後も、ビジュアルコミュニケーションをさまざまな業務の効率化につなげるとともに、当社のソリューションの一部としても提供していければと考えていますので、ぜひ協力をお願いできればと思います。よろしくお願いします。
※取材日時 2012年7月
※記載の担当部署は、取材時の組織名です。