デジタル教材に活用する動画制作を「Qumu」で一括管理 子供たちの「わからない」を1分前後の解説動画で解決
各地に学習塾・教室を擁する学研塾ホールディングス。同社のデジタル教材「GDLS (Gakken Digital Learning System)」では、さまざまな設問の解説が動画で視聴可能となっている。動画は、グループ内約2000人の講師がスマートフォンで撮影。アップロードするプラットフォームには「Qumu」を採用し、効率的に管理・運用している。すでに3万本近くに及ぶ動画は、デジタル教材に組み込むだけでなく、優秀な講師の教え方として塾や教室間で共有することで、授業力の向上と効率化にもつなげている。
動画教材制作における課題
検索性がなく多くの動画を管理しにくい
動画本数が万単位に及ぶため、クラウド上のストレージでは検索や管理がしにくい。
スマートフォンで簡単にアップロードできるツールが少ない
動画配信のツールは、現場の塾講師が簡単にアップロードできるものが少なかった。
動画を介してコミュニケーションが取れる仕組みがなかった
動画にコメントを付けられるコミュニケーションシステムが必要だった。
「Qumu」でこう解決!
検索性・操作性に優れたビデオポータルを簡単に構築
音声を検索するスピーチサーチにも対応しており、多くの動画を効率よく管理。
動画内の音声を検索できるスピーチサーチができ、かつカテゴリやジャンルなどのインデックスをつけることもできるので動画の管理・運用を高効率化できる。
マルチデバイス対応でモバイルアップロード・視聴も可能
現場の塾講師がスマートフォンで撮影した動画をセキュアにアップロードできる。
アップロードだけでなく、ストリーミング再生やダウンロードがデバイスを問わず可能。不慣れな人も直感的に操作できる。
コメントを介して動画教材をブラッシュアップ
動画にコメントを付けることが可能なので、動画を介したコミュニケーションが可能。
現場の塾講師がアップロードした動画教材に、コメントを付けられるので、修正指示などのコミュニケーションも簡単。
「Qumu」選定のポイントは?
誰でも使いやすい機能とインターフェースを備えているか?
直感的に扱うことができ、動画編集や視聴をスムーズに行えること。
カテゴリやジャンルなどのインデックスをつけることで動画が探しやすい
動画のアップロードや編集が直感的に行え、現場レベルでコンテンツの作成、追加が可能
検索性を備えているか?
膨大な数の動画の中からでも効率的に目的の動画を探せること。
タイトルやメタデータ検索はもちろん、音声を検索するスピーチサーチ機能も搭載
動画を介したコミュニケーションが可能か?
コメントをはじめとしたコミュニケーションツールを備えていること。
コメントやお気に入り「いいね!」などインタラクティブなコミュニケーションツールを搭載
お客様の声
2000人の講師が分担し3万本近い動画をデジタル教材として蓄積
社内のオンライン事業システムやデジタルテクノロジーを使った学習支援ツール、学習教材の開発を担当しています。現在最も注力して開発しているのが、動画を使ったデジタル教材です。
従来の学習方法は当然紙ベースであり、間違っていれば解説を読んだり先生に尋ねるということが普通でしたが、弊社のデジタル教材は、タブレットやスマートフォンを利用し、不正解の箇所があればその問題についての解説が動画で視聴できるシステムとなっています。
弊社のグループ内には、専門講師が全国各地に約2000人在籍しています。各設問の解説動画は、そうした講師から集めたもので、各学習塾に設問を割り振って、各地の先生たちに1分から1分半程度の短い解説動画をスマートフォンで撮影してもらっています。そのため、誰でも簡単に動画をアップロードでき、また管理がしやすい動画プラットフォームを数年前から探していました。
導入した「Qumu」は、講師がスマートフォンで撮影した動画を簡単にアップできるだけでなく、チェックする管理者が動画にコメントをつけて修正を指示することができ、またカテゴリやジャンルのインデックスをつけられるので、検索性が高く、管理・運用もスムーズです。この方法によって、運用開始から数ヶ月という短期間で3万本~4万本の解説動画が蓄積できました。
ノウハウの蓄積や人件費の抑制という効果も
「Qumu」にアップロードされた動画は、デジタル教材のシステムに組み込むだけでなく、別の塾でもダウンロードして視聴できるようにしました。私自身、学習塾の現場でキャリアを積んできたのですが、現場では大学生の講師スタッフなどが定期的に入れ替わってしまうため、指導ノウハウを蓄積できないことが課題となっていました。「Qumu」を介して優秀な講師の教え方を動画で記録・共有することで、研修に活用して他の講師が教え方の引き出しを増やしたり、講師が自分で撮った動画を自ら参照して改善点を見つけたりすることも可能になりました。
加えて、解説動画の活用によって講師の負担を減らしたことで、人件費の抑制にもつながっています。
子供たちの活字離れが進展する中で、子供たちの「わからない」をすぐに解決できる方法として、動画は非常に強力なツールです。今後も「Qumu」をプラットフォームとしながら、デジタル教材を活用していければと考えています。
株式会社学研塾ホールディングス 経営戦略本部事業開発部部長 山下 彰洋 氏
学研塾ホールディングス 様における「Qumu」の活用法
デジタル教材の開発を進めている学研塾ホールディングス。中でも、AI搭載のデジタル教材「GDLS (Gakken Digital Learning System)」は、オンラインでも「個別最適化学習」を実現するシステムで、多くの設問には解説動画がリンクされており、生徒の理解力アップにつながっている。解説動画は、グループ内の各塾に在籍する約2000人の講師がスマートフォンで撮影したもの。動画プラットフォーム「Qumu」で一括管理された解説動画は、システム内だけでなく、他の塾・教室でも共有することで、講師の授業力アップと効率化につなげている。
講師がアップした動画を他の講師が参照
解説動画は、デジタル教材を介して生徒が視聴するだけでなく、Qumu上でグループ内の他の塾講師も視聴可能。動画の数は5万本近くに及ぶ。 効果的な指導方法を学んだり、教え方の工夫を動画で知ることができるため、研修でも活用されている。 また、自分の教え方を動画で再確認し、ブラッシュアップする使い方も広がっている。
授業ノウハウを動画として蓄積
学習塾では講師の一端を担う大学生スタッフが定期的に入れ替わってしまうため、指導ノウハウを蓄積できないことが課題となっていた。 同システムでは単元ごとではなく、各設問に解説動画が蓄積されているため、新たに加わるスタッフや講師に対してもきめ細かなフォローが可能になっている。