インタビュー
高木証券 システム業務部 システム課 課長 熊谷亮二氏に、V-CUBE セミナー、 V-CUBE ポータルを導入した経緯と評価について詳しくお伺いしました。
社内外への情報配信にV-CUBE セミナーを活用
V-CUBE セミナーをどのように活用していますか?
高木証券では、V-CUBE セミナーを、「営業社員向け投資信託の商品説明(月2~3回)」、「全社員向けコンプライアンス情報配信(週1回)」、「外部FA・金融取引業者向け説明会(週1回)」、「市場動向情報(月1回程度)」のオンデマンド配信で活用しています。さらに事業方針説明、年始挨拶などでは全社員に向けてのライブ配信も行っています。
V-CUBE セミナーだけでなく、V-CUBE ポータルを組み合わせて活用しているのですか?
その通りです。「投資信託の商品説明」や「コンプライアンス情報配信」では、見終わった段階でV-CUBE ポータルの試験問題を活用し、理解度テストを実施しています。基準点をクリアしないと商品を販売できないというルール決めをしているものもあります。
また、社員の役職毎に視聴できる範囲を定めています。その権限の管理はV-CUBE ポータルを使ってコントロールしています。
V-CUBEサービス導入の経緯
「Web会議システム+試験機能が当初求めたシステム」(熊谷さん)
V-CUBE セミナー、 V-CUBE ポータルを導入するまでの経緯をお教えください。
以前は音声のみを提供するシステムを利用していました(現在も用途によって使用)。この音声システムは一方通行で、営業社員が外出していると聞くことができません。外部のFA・金融取引業者向けには、その録音した音声から社内で約50枚のCDを製作し配布していましたね。
導入の直接的な契機は、金融商品が複雑化・高度化していく中、投資信託などの商品説明の徹底と理解度のチェックを確実に行うという会社方針が定められ、それに適したシステムを探し始めたことでした。
当初はWeb会議システムに加え試験機能があるという条件で複数のベンダーからご提案いただきました。そんな時に出会ったのがV-CUBE ミーティング・V-CUBE セミナー・V-CUBE ポータルです。
初期コストなし、トップが持つスピード感に対応可能
V-CUBEサービスの導入を決められた理由をお教えください。
初期コストがかからないことと、スピード感です。機能的には他社のシステムにも同等のものはありました。しかし、 初期コストがかからないというメリットに加え、 弊社トップの「今日決定したら、明日実行」というスピード感に対応できたのはV-CUBEだけでした。
当初はWeb会議システムをメインに考えていたため、 V-CUBE セミナーは予備的な導入で、ここまで活用するとは予想していなかったんです。
V-CUBEサービスの導入効果
「理解度テストの成績はかなりよくなりました」(熊谷さん)
V-CUBE セミナー、V-CUBE ポータルを導入された効果についてお教えください。
導入効果-1. 社内での情報理解度の向上
「投資信託の商品説明」、「コンプライアンス情報配信」では視聴後の理解度テストを必須にしたことで、理解度がかなり高まっています。実際に顔が見えることで 安心感、親近感が高まり、情報が頭に入りやすく、かつ残りやすくなったのでしょう。2011年7月の導入当初と比較して、最近の方が全社的に理解度テストの成績がよくなったことがそれを証明していると思います。
以前は検証用に無作為に抽出した社員に問題用紙を送り、解答後に試験用紙を回収して採点・集計を行っていました。現在はV-CUBE ポータルで一元管理していますので、理解度確認が必要な社員全員に受験してもらうことができ、成績などの把握・管理も容易です。
導入効果-2. FA・金融取引業者開拓に寄与
現在、約50社のFA・金融取引業者を近い将来、倍の数まで拡大すべく取り組んでいます。以前は20~30社程度でしたので、人海戦術でもコミュニケーションを図れました。これが100社を超えた場合、現在の体制では不可能です。FA・金融取引業者の皆様に高木証券と積極的に取引をしたいと思っていただくためには、定期的なコンタクトと質を重視した情報提供が不可欠です。
その手段としてV-CUBE セミナーでの「 外部FA・金融取引業者向け説明会」は、実際に毎日行われている説明会を週に1回録画し、出席できなかった方向けに配信しているものです。この説明会は実際の担当部門の人間が登場しており、顔がわかることで、以前より親近感が高まったと報告があり、 V-CUBE セミナー導入のメリットが現れたのではないでしょうか。また以前のようにCDの製作・配布の手間もなくなりましたね。 FA・金融取引業者が100社を超えた事業展開において、V-CUBE セミナーの役割は重要なポイントになると考えられます。
情報発信の場として、さらにV-CUBE セミナーの活用が増加
V-CUBEへの今後の期待をお聞かせください。
導入が決まってから、いくつものシステム的なリクエストを出させていただきました。その多くは改善されています。
V-CUBE セミナーは録画容量5GBの契約ですが、すでに一杯になりそうだということで、先日、不要と判断できるものを削除して対応しました。今後さらに、社内外に向けた情報発信の場として、V-CUBE セミナーを活用していく方針です。
さらに今後、人事異動に伴うV-CUBE ポータル上の権限異動の容易化など、利用しやすい機能追加などご検討いただければ助かります。
※取材日時 2012年8月
※記載の担当部署は、取材時の組織名です。