インタビュー
管理本部システム部管理システムグループ担当部長 安井淳氏、同部 管理システムグループ 加藤純平氏、三菱電機インフォメーションシステムズ株式会社(イオンモール常駐)菅原弥生氏に、V-CUBE ミーティング、V-CUBE ビデオを導入した経緯と活用状況について詳しくお伺いしました。
全社員への情報共有、コミュニケーション強化は重要課題
V-CUBE サービス導入前の課題をお教えください。
当社は日本全国、さらに海外にも事業を展開しています。スピーディーな経営を推し進めていくためにも、全社員への情報共有、コミュニケーションの強化は重要な課題の一つです。 現在国内では、北は北海道から南は沖縄までモールを展開し(出店予定を含む)、海外では中国に加えベトナム、カンボジア、インドネシアで新規モールの建設が進んでいます。こうしたモールの物件探査、物件開発、テナント誘致は重要な事業活動の一部であり、業務に占める出張、外出のウエイトは非常に高いものがあります。また現場を見て現場で考える方針・風土があり、出張や会議の増加は当然視されていたのですが、事業拡大に伴う社員増・拠点増や海外進出によって、フェイス・トゥ・フェイスでのコミュニケーションだけでは、追いつかなくなってきました。
7~8年前から、情報共有を強化するために始めた朝礼の映像配信システムの更新と合わせ、Web会議サービスも探していたのですが、拠点数の多さや使い勝手の問題から、当社の要件を満たせる製品やサービスはなかなか見つかりませんでした。
国内外での様々なコミュニケーションに、V-CUBE サービスを使用
V-CUBE ミーティング及びV-CUBE ビデオをどのようにお使いですか。
V-CUBE ミーティングは、経営レベルから現場レベルまで、様々な会議に使用しています。月間7~10回程度の利用があり、月1回の事業部長会議、ほぼ毎月行う中国拠点との董事長会議、新たなモールの建設を進めている海外拠点とも会議を開いています。各会議では熱心な議論がなされ、半日近くの時間を費やすこともあります。
V-CUBE ビデオは、主に、年1回の政策発表会の配信と、毎月1回の朝礼の配信に利用しています。両方とも、経営層からの情報発信が中心です。政策発表会では、年度方針の発表や優秀従業員表彰を行います。朝礼では営業の進捗状況、情報共有、各役員による管轄部門の状況報告などを行っています。
なぜ、リアルタイムな共有だけでなく、映像配信を行われるのですか?
政策発表会及び朝礼では、特に全社員が知っておくべきことを配信しています。ただ、当社の社員の多くは365日営業しているモールの運営に交代制のシフト勤務で従事しており、海外拠点との時差も考えると全員が同じ時間に集まることは現実的ではありません。業務に影響を与えず、全員に経営からのメッセージを伝えるためには、映像配信による情報発信は欠かせないものと考えています。
普段の運用はどうされていますか?
政策発表会や朝礼は、V-CUBE ビデオで配信する前に不要な部分のカットなどの編集をしています。編集箇所が多ければ時間は掛かってしまいますが、簡単な操作で行うことができます。V-CUBE ミーティングの導入時は、社内向けに簡易マニュアルを用意しました。導入当初から、Webカメラや集音マイクの貸出を行うだけで、利用時のサポートは行っていません。利用中に困ったことがあったらシステムグループに内線が掛かってくることになっていますが、導入時と比べるとほとんど無くなりましたし、よくある質問は決まっていますね。会議室まで様子の確認に行くこともありますが、電話で少し話したら解決することばかりなので、特に運用の手間は掛かっていません。
導入の決め手は、誰にとっても使いやすいこと
V-CUBE サービスの導入の決め手をお教えください。
V-CUBE ミーティング導入以前に、トライアルで複数社のWeb会議サービスを利用し、実際にふれながら比較検討を行いました。導入の決め手は下記の通りです。
- 誰もが使える使い勝手のよさ
- 拠点数増加時においても追加コスト発生せず、柔軟な対応が可能
- 場所にとらわれずどこでも会議ができる
- 情報共有等の機能面の充実
- 業界No.1の実績に対する安心感
特に、使い勝手のよさは大変重要だと考えました。いくら導入部門がよいと思ったサービスでも、利用者にとって使い勝手が悪いと結果として活用につながりませんので、ユーザーインターフェイスの使いやすさは重要視しました。また、拠点が増加しても負担なく対応できること、普及が進んでいたタブレットやスマートフォン対応、海外拠点で使用できる点も評価しました。
また、映像配信についても、V-CUBE ビデオが、サービスや品質が、これまでのサービスより向上できると考えましたので、導入を決定しました。
V-CUBEの活用は、業務方針の共有、現場重視の経営方針に貢献
導入効果はいかがですか?
情報共有と現場とのコミュニケーション利用に、V-CUBE サービスは貢献しています。特に今後、海外での事業展開が本格化していきますので、海外拠点とのタイムリーな情報共有は、さらに重要になると思います。
また結果的に、導入前は国内そして海外から会議のために出張していましたが、その回数が減り、出張や会議コスト、移動時間による営業機会の損失を大きく軽減できました。経営層にも、情報共有やコミュニケーション強化の手段であり、コスト削減の効果も生むサービスとして認識してもらえています。
モバイル環境での活用も検討課題
今後のV-CUBE ミーティングの活用予定をお教えください。
海外駐在者、海外出張者を中心にタブレットの利用が広がっており、今後はモバイル環境での活用に期待しています。1対1、1対2のミーティングであればタブレットやスマートフォンでも十分可能ですので、コスト削減に加え、情報共有のスピードアップにもつながればと考えています。
各拠点のユーザーからは、映像も音声もきれいであると評価されています。今後、会議の臨場感がもっと伝わるようになればいいですね。 国内、海外拠点を含めた社内の円滑なコミュニケーションを図ることができるツールとして、大いに期待しています。
※取材日時 2013年10月
※記載の担当部署は、取材時の組織名です。