インタビュー
野村不動産アーバンネット株式会社 流通事業本部 営業推進部長 木内恒夫氏、同部 情報管理課 主任 志村昂俊氏にV-CUBE ターミナル導入の背景、経緯、そして活用状況と今後について詳しくお伺いしました。
約60拠点・約700名参加のWeb会議を毎週実施
野村不動産アーバンネット株式会社様のホームページ
現在、V-CUBE ターミナルをどのように活用されていますか。
2012年5月にV-CUBE ターミナルを導入し、各種Web会議に活用しています。
1.本部発信の定例Web会議(毎週月曜日、拠点数:約60拠点、参加人数:約700名)
毎週月曜日朝、20分~30分の本部発信の全拠点、全営業社員参加のWeb会議を実施しています。内容は、営業方針の伝達、事務連絡、キャンペーンの告知などが中心です。資料に関してはホワイトボートに適時表示。最近では、新しいTVコマーシャルなどの動画も配信しています
2.エリア毎でのWeb会議の実施(随時開催、20拠点前後・50名程度が参加)
拠点間でのWeb会議を必要に応じて開催し、エリア毎のより細かな情報共有に役立てています。
3.本社に集まって行っていた勉強会や連絡事務を、現在はWeb会議を通じて実施
ホワイトボードに資料を表示して説明できるので、より詳細な内容の伝達が可能になりました。
4.お客さま向けの税務相談をWeb会議を通じて実施
従来、本部(新宿)までご来店頂いていた税務相談を、Web会議を通じて実施するようになりました。お客さまはご都合の良い場所で、いつでも高い専門知識と経験を積んだ税理士に相談できるようになりました。
全社への情報発信、情報共有手段を確保したい
「全社への情報発信、情報共有手段を常に模索しています」と木内部長
V-CUBE ターミナルを導入される以前に、一時期、テレビ会議システムをご利用されていますが、その導入理由をお教えください。
当時も、すでに拠点が約40あり、全員を集めて何かを伝達することは容易ではありませんでした。月一回の幹部会議による伝達を除けば、メールや電話による情報発信が中心。しかし、これはどうしても間接的になり、全員に同じニュアンスで伝わらない課題がありました。その解決のため、テレビ会議システムを導入しました。
いったん導入したテレビ会議システムを使用中止にした理由を教えてください。
拠点数が継続して増加することに対しての保守管理の煩雑さ、運用サポートが充分ではなかったことが、いったん中止とした理由です。また、テレビとの接続、映像画質の低さ、資料を表示するには別途カメラで撮影する必要もあり、使い勝手が 悪かったことも要因となっています。
廃止されて、V-CUBE ターミナルをご導入いただくまでの間は、どのように情報発信と共有をされていたのでしょうか。
会議による情報発信が中心となり、導入前の状態に戻ってしまいました。しかし、実際に拠点数が増加する中で情報共有がうまく進みませんでしたので、改めて新たな仕組みの導入を検討しはじめました。
コスト、使い勝手、接続拠点数、カスタマーサービスで比較検討
「機器面(パソコン本体)も含めたカスタマーサービスはブイキューブだけでした」と志村主任
V-CUBE ターミナルを選択された理由を教えてください。
テレビ会議、Web会議など、7社の製品を、コスト、使い勝手、接続拠点数などで比較検討しました。
その中でV-CUBE ターミナルの導入を決めた理由は、Web会議だけでなく機器面(パソコン本体)も含めたカスタマーサービスを受けることができるからです。そうしたサポートがあるのは検討した中でブイキューブだけでした。
各拠点の担当者が接続などを含めた管理を完璧に行うのは難しいため、何かあったらカスタマーサポートに連絡すれば対応してもらえるという体制が必要でした。拠点の負担も減り、初期コストも抑えられました。
導入に際してのご苦労はいかがでしょうか。
V-CUBE ターミナルはスイッチを入れればボタンひとつでWeb会議に参加できるのですが、一番の利用目的である本部から全拠点に向けての情報発信の実施にあたっては、本部の映像・音声が一度に複数の拠点に問題なく届いているか実際に複数拠点を接続して確認する必要がありました。拠点毎に異なるインターネット環境の確認や導入したばかりで機器の扱いに慣れていない各拠点担当者への操作説明も、なかなか大変な作業でした。
また運用ルールとして、V-CUBE ターミナルで使用するパソコンはWeb会議専用機としていますので、毎日起動させるわけではありません。そのために本来便利なはずのWindowsの自動更新機能がWeb会議中に進行して、突然、接続が切れてしまうことがありました。この対応をブイキューブに依頼し、現在納入いただくV-CUBE ターミナ ルでは、Web会議実施中のWindowsの自動更新を避け、パソコンの起動時・シャットダウン時にのみ更新が機能する設定となっています。今では、各拠点も操作に慣れており、特別なトラブルなく使用しています。
社内だけでなく、対お客さま向けサービスでもWeb会議を活用
Web会議を活用した相続税額診断サービス。お客様は店舗やご自宅から税理士への相談が可能に。
V-CUBE ターミナルの導入効果についてお聞かせください。
新たな情報発信、情報共有手段が増え、本部から直接発信することで、伝達力が増し、浸透度が強くなったことが一番の効果です。もともとの発想は、今ある会議を減らすためではなく、必要な会議を、会場に集まるのではなくWeb会議で行おうというものです。
とはいえ、実際に本部に集まる会議が減ってコストが軽減されたという面がゼロではありません。
また、お客さま向けの税務相談をWeb会議で実施できることはプラスアルファの効果ですね。
お客さま向けの税務相談はどのように行っているのでしょうか。
以前は土曜日・日曜日にお客さまに本部(新宿)に足を運んで頂き、当社提携税理士と面接して税務相談を受けて頂いていました。
そのため、関西など本部から遠方にお住まいのお客さまにとっては利用しにくいサービスとなっていました。
現在では、わざわざ本部まで足を運んで頂かなくても、お客さまのお住まいの近くにある拠点にお越し頂ければWeb会議で本部とつなぎ、税務相談をご提供できるようになりました。この対応を開始してから、土曜日・日曜日の対応時間拡大、加えて平日も対応可能とすることで、より多くのお客さまにサービスをご利用頂けるようになりました。
お客さま向けサービスとしての充実を図る
今後のV-CUBE ターミナルの活用予定をお教えください。
いまお話したWeb会議による税務相談は、拠点に来社いただいた場合だけではなく、当社タブレット端末を利用してお客さまのご自宅でも実施できるようになりました。Web会議を活用した私たちの新しいサービスとして、ますます浸透させていきたいと考えています。
※取材日時 2014年6月
※記載の担当部署は、取材時の組織名です。