インタビュー
株式会社アスコム 社長室ウェブサイト担当 道下恵一氏に、V-CUBE One導入の背景、活用状況、そして今後の取り組みについて詳しくお伺いしました。
成功事例の勉強会を、全社に展開したい
V-CUBE Oneを導入された背景についてお教えください。
アスコムは1984年の設立以来、求人情報誌の発行をベースに事業をしてきました。インターネット版の求人情報サービスは、2012年にスタートし、2013年からは注力展開しています。ただ、紙媒体がメインだった時代が長かったこと、Webの知識をあまり持っていなかったことから、社内の意識改革が必要になっていました。
2013年10月より、私がWeb担当として、1ヶ月〜2ヶ月毎に全支社を巡って、Webの知識やサイトの改善点、業界の流れと自社の方向性といった勉強会を実施していましたが、どうしても次の勉強会まで時間が空いてしまい、各拠点毎に、知識やベクトルに差異が生じていました。電話やメールなどで通達もしていましたが、どこまで伝わっているのかという不安も解消できませんでした。
2015年3月に入り、さらなるWeb知識の向上を目的に北陸3県の営業が毎週月曜日・火曜日に本社に集まり、成功事例(応募効果分析)を元にしたWeb勉強会を開始しました。すると1ヶ月も経たないうちに北陸3県の営業の意識が高まり、求人企業のお客様の応募にも成果があらわれるようになりました。
そこで、この勉強会を全拠点に展開したいと考え、その方法を探る中でWeb会議サービスに着目しました。
入口でつまずかない使い勝手のよさでV-CUBE Oneを導入
V-CUBE Oneを導入された理由をお教えください。
選定にあたっては、まずWeb会議サービスを扱う各社のサイトを見て調査し、基本的には機能と、導入実績を考慮し、ブイキューブを含む4社に絞り資料請求を行いました。
比較検討のポイントとしては、機能、使い勝手、コストになりますが、基本的な機能面では4社に大きな差はありませんでした。そして4月に各社のWeb会議サービスをトライアルで使用して、主に使い勝手と音質の確認を行いました。そしてブイキューブを含む2社に絞って最終比較を行いました。
そこでV-CUBE Oneを選択したのは、「使い勝手の良さ」が決め手でした。さらに下記3点もV-CUBE Oneの導入を決めた理由になります。
①資料共有(アップロード・ダウンロート及びコンテンツ管理・活用)ができるポータル機能
②ポート制なので、ログインIDをメンバー全員が持つことができ、誰でもログインしやすいこと
③複数のサービスを1IDで使用でき、リーズナブルである点
選定要件として、なぜ「使い勝手」を重視されたのですか。
Web会議サービスの導入は、当社としては新たな取り組みです。今までにないものを取り入れる場合、導入の入口(使い方)のところで使いにくいと苦手意識につながり、結果的に使われなくなる可能性があります。会社としてWeb会議サービスを通じての勉強会は成功させなければならないものだけに、本来の目的である勉強会の実施と関係のないところでつまずきたくないと考えました。
ですから、導入にあたっては、Web会議サービスへのログインの仕方と、ポータル機能を活用した資料共有のやり方のみをマニュアル化して、配布しました。
求人企業への応募効果が150%アップ
現在、どのようにV-CUBE Oneを活用されていますか。
2015年5月より、毎週月曜日と火曜日の朝1時間、全社の営業を対象にV-CUBE Oneを利用して、成功事例の勉強会を開催しています。勉強会では毎回2名の営業から成功事例(応募効果分析)を発表してもらい、全営業での情報共有を図っています。各支社には 会議室用のプロジェクターとスピーカーを用意し、営業が会議室に集って勉強会に参加しています。
発表する営業は勉強会の前に、必要となる資料をポータルにアップロードし、勉強会で発表を行います。発表者以外は、発表者がアップロードした資料をダウンロードしてから勉強会に参加しています。この手軽さが非常に助かっています。
V-CUBE Oneの導入効果についてお教えください。
既に勉強会は定着しており、成功事例を繰り返し共有することでの意識づけやベクトル合わせはうまくいっています。
その結果、求人企業に対する応募が全社でアップしており、勉強会スタート以降、2ヶ月続けて月平均150%アップで推移していますので、かなりの改善ができたと考えています。ポイントはアクセス数の増加ではなく、アクセスしてくれた人に、より応募に繋げられる記事を作成できるようになったことが導入成功と感じております。
今までは伝わるまでに時間がかかったために、共有する情報の鮮度が保たれなかったものが、同じ時間軸で共有することで、結果につながっていると考えています。
手軽な情報共有の手段としてV-CUBE Gateを試験運用
V-CUBE Oneの今後の活用予定についてお教えください。
現在、本社の営業で手軽な情報共有を目的に、V-CUBE OneのチャットサービスV-CUBE Gateを試験運用しています。例えば簡単なWebに関する質問などは、通常、私が本社で対応しています。そんな何気ない知識・情報でも、知っている人と知らない人では大きな差が出てしまうケースもあります。改めて研修で取り上げるほどではない細かい情報に関しては、V-CUBE Gateを利用してログを残し、情報・知識の共有をより一層進められるのではないかと考えています。
また、V-CUBE Gateは本社の制作スタッフから営業への原稿完成連絡でも試験運用しています。現在、同様の連絡は携帯メールを利用しており、パソコンを使った原稿制作作業が終った後、改めて携帯を開いてメールを送ります。それがV-CUBE Gateを使用することで、パソコンから連絡ができますので、簡単で使いやすいという声が上がっています。
新たな仕組みを導入する場合には、自然に導入でき、かつ効率がよい仕組みを考える必要があると思います。最初に拒否感がでない仕組み作りを目指してV-CUBE Gateの本格活用を検討しています。
さらなる活用に向けての提案に期待
V-CUBE One、ブイキューブへのリクエストがありましたらお教えください。
現在、勉強会以外の研修での利用も検討しており、そちらの研修では資料のアーカイブをポータルに掲載し、活用していきたいと考えています。
V-CUBE Oneで勉強会に使用する資料を共有しているのですが、勉強会に使用する資料以外にも、現在共有するためにアップしております。ただ毎週資料をアップしているので、フォルダ分けして管理できるようになりますと大変助かります。
*取材日時 2015年9月
*記載の担当部署は、取材時の組織名です。