インタビュー
株式会社ベンチャーバンク LAVA事業部 事業本部 統括マネージャー 名波花子氏に、V-CUBE One導入の背景、活用状況、そして今後の取り組みについて詳しくお伺いしました。
全国220店舗以上の店長が参加する店長会議を実施
現在、V-CUBE Oneをどのように活用されていますか。
株式会社ベンチャーバンク LAVA事業部では、2015年9月にV-CUBE Oneを導入しました。
主な用途としては、
・V-CUBE Oneに包含されたV- CUBE セミナーを活用した店長会議を毎月1回のペースで実施。各店舗の店長はオンタイムに各拠点で会議に参加しています。
その他、下記のような使い方もしています。
・V-CUBE Oneに包含された、V-CUBE ミーティングを活用した上層部メンバーでの会議実施。
・Webセミナーのオンデマンド配信機能を活用し、店長への連絡事項の録画配信。
V-CUBE Oneを導入された背景をお教えください。
店長会議は全国220店舗以上の店長が全員参加する会議で、以前は1ヶ月に1回、東京に集って開催していました。会議の内容は、事業部方針の伝達など、直接店長に伝えるべき重要な内容がほとんどです。ただ、ホットヨガスタジオLAVAの成長とともに全国の店舗数も拡大し、出店地域も北海道から九州にまで拡大し、下記のような課題が出てきました。
①店舗数の拡大とともに店長の人数も増え、2ヶ月に1回の開催とせざるをえなかった。
②その結果、会議の時間は、4時間~6時間を超え、情報伝達の速度・質共に落ちてしまった。
③全国拠点から出張・会議参加する店長の交通費・宿泊費が、年間1000万円以上かかり、また、移動などの時間的拘束が店長の負担となっていた。
④当社の特徴であるスピート感ある経営を実現するためには、これまでの会議頻度では、必要とするスピードに追いつかなくなっており、リアルタイムでの情報伝達が求められていた。
使いやすく、インストール不要である点が導入理由
店長会議を行うツールとして、V-CUBE Oneを導入された理由をお教えください。
当社のスタッフに、前職でWeb会議サービスを使用していたメンバーがおり、店舗数、規模などを考慮して、そろそろWeb会議を使った遠隔コミュニケーションを導入するべきという意見が出されました。そこでコスト面、ユーザビリティや導入の手軽さ、運用の課題などを考慮し、検討しました。V-CUBE Oneを含む2~3社のサービスを比較検討し、下記の理由からV-CUBE Oneの導入を決めました。
①コストメリットが大きいこと: 会議室確保にかかるコスト、交通費・宿泊代の削減、そして全国拠点の店長の移動時間や長時間会議の拘束時間を削減し、機会損失が軽減できるのは大きいです。
②インストールレスであること: 社内のセキュリティポリシーで、パソコンへのソフトウェアの勝手なインストールを禁止しているため、導入スピードを重視しインストールレスで利用できることが重要でした。
③ユーザビリティが高いこと: 店舗は接客が中心の業態だけに、じっくり時間を取ってパソコンに向き合う機会は少なく、それだけに簡単に使えること、使い勝手のよさは必須です。
④手厚いサポート体制があること: システム利用に関して、問い合せしたい場合、通常は各店舗の営業時間外の問い合せになります。ですので、24時間365日対応のサポート体制があるのは安心です。
コストと機会損失が軽減されることは大きなメリット
導入にあたっての課題をお教えください。
インターネット回線を使ったWebセミナーやWeb会議に切り替えるということで、ネットワークの考慮がありました。各店舗には、店舗運営に必要なシステム、POSやレジ、予約サービスなどがあり、インターネット回線を使用しています。Web会議を同一のネットワークで実施し、店舗運営に必要なシステム利用に影響が出ることは避けなければならないのです。理論上は同一ネットワークで利用しても問題ないのですが、全国220店舗以上の全店で動作テストを実施するリソースが無かったのです。
どのような方法で課題をクリアしてWebによる店長会議を行われたのですか。
全店にスマートフォンを配布してありますので、そのテザリング機能を利用して店長会議に参加してもらっています。V-CUBE Oneはモバイルの回線でも問題なく利用できますから。また、会議終了後にオンデマンド配信も行っていますから、見落としたところは後で確認してもらえるようにしています。
V-CUBE Oneの導入効果についてお教えください。
導入効果としては、会議頻度を向上しつつ、コミュニケーションにかかるコストを削減できたこととです。 コスト面は先にお話した会場を確保する費用、交通費・宿泊費の削減、また店長の時間拘束が軽減されることは大きなメリットです。直接的なコストだけで1000万円以上が削減できています。店長の時間拘束の面も、東京から離れた店舗では、東京に集うとなると、丸1日から1日半以上に及ぶこともありましたので、その負荷が軽減されるメリットも大きいと考えています。
上層部会議、人事面談などへと活用の幅が拡がる
店長会議以外での利用状況をお教えください。
V-CUBE ミーティングを利用して上層部メンバーによる会議を実施しています。 こちらも店舗が増えた関係上、会議参加者が増え、本社の会議室では開催が困難であること、地方エリアの担当者は会議のために出張して来なければならないため、Web会議に移行しました。
また、人事関係の面談、定期面談、入社手続きなどでV-CUBE ミーティングを使い、資料共有をして資料を見ながら説明面談を行うケースも増えてきています。
V-CUBE セミナーのオンデマンド配信を活用した、店長への連絡事項の配信も実施しています。こちらはオンタイムで視聴する必要がないもので、連絡事項を録画しオンデマンドで配信し、個々に閲覧しています。
Web会議に移行できるものは移行を検討
V-CUBE Oneの今後の活用予定についてお教えください。
店長会議にはじまり、上層部メンバーでの会議、そしてエリアミーティングなどへと、様々な場面で遠隔コミュニケーションを活用して行く機会が増えて行くと思います。コミュニケーションの種類や内容、また、研修などにおいても、重視する点を考慮して、オンラインに移行できるものは移行して行きたいと考えています。
今後も、有効な活用方法や運用方法などのご提案をいただければと思います。
*取材日時 2015年11月
*記載の担当部署は、取材時の組織名です。