紙ベースのテキストや一方的な動画配信では難しかった「研修内容の共有」を
eラーニングシステムが促進
ウエルシア薬局では、新規出店や合併などで、毎年100店舗以上の店舗増が続いており、店舗スタッフも毎月700~1000名増えていることから、社員/スタッフ教育のための研修制度の見直しが急務であった。店長や次期店長候補の次長を集めての研修も実施していたが、コストや時間の負荷が大きかったことから、映像化できる研修はコンテンツ化してテレビ会議で配信したものの、本当に動画を見て理解しているのかの把握ができなかったため、eラーニングシステム「iStudy LMS」を導入した。
従来の研修における課題
実際に集まっての研修は時間とコストがかかる
全国展開しているため、実際に店長を集めての研修は時間や場所の制約が大きく、コストも膨大なものだった。
一方的な動画配信では理解度が不明
研修の一部を映像化してテレビ会議で配信したが、内容を理解しているかの把握ができなかった。
新入スタッフに見てもらう動画が検索できない
テレビ会議で配信した動画を、新人スタッフ向けに再利用したくても、探しているコンテンツになかなかたどりつけなかった。
iStudy LMSでこう解決!
全店舗に配付したiPad活用で店舗にいながら研修動画を閲覧
実際に集まっての研修は、直に顔を合わせないとできないものに集約し、大半は動画により店舗にいながら閲覧できるように。
店長および次期店長候補の次長を集めての研修は、以前は3日間のセットを数回実施していたが、動画コンテンツに置き換えられる部分はeラーニングに移行したことで、最低限の回数に抑えることが可能になった。
動画コンテンツに付随したテストでスタッフごとの理解度を見える化
動画を閲覧した後に、画面上でテストを実施するので、研修内容の理解度がスタッフごとに把握できる。
週1回、テレビ会議システムで動画配信を行っていたものの、営業担当が店舗で確認すると必ずしも内容が浸透していなかったが、iStudy導入後はテストによる理解度を一元的に把握できるようになった。
店長、一般スタッフ、新入スタッフなど 立場に応じたコンテンツが明確化
「新人スタッフがまず見るべき動画」など、立場に応じたコンテンツをiPadの画面上に整理して表示できるので見るべき順番で動画をすぐに閲覧できる。
テレビ会議システムによる動画配信では、埋もれてしまって再利用するのが大変だったコンテンツも、すぐに閲覧できるため、新人研修の効率が向上。
iStudy LMS選定のポイントは?
動画閲覧者や各自の理解度が把握できるeラーニングシステムであるか?
共有事項の浸透度合いを把握し、将来的には受講履歴管理、スキル管理にも活用できること。
- コンテンツの一元管理により、誰がどのコンテンツを閲覧済みかを把握
- 動画コンテンツごとにiPad上でテストを実施し、その成績により理解度を見える化
研修用動画コンテンツの制作も依頼できるか?
社内リソースだけではコンテンツ制作の負荷が大きいので、動画制作もアウトソーシングできること。
- 素材となる教材やマニュアルがあれば、アイスタディ側で コンテンツを制作
毎月増加する数万人規模の利用者に対応できる現実的な価格帯であるか?
既に4万人弱のスタッフがおり、毎月数百名単位で増加が見込まれるので、ID単位の課金ではなく、定額で多くのスタッフが利用できること。
- ユーザ数を気にせず利用できる無制限ライセンスにより、定額かつ低コストでのeラーニングシステムの利用が可能
お客様の声:毎月のように増加する社員に対する研修制度の整備が急務に
ウエルシア薬局株式会社 人事本部教育企画部 部長 猿田 真悦 氏
現在、新規出店や合併により、年間100〜120店のペースで店舗が増えています。当初は店長に対する3日の研修を、地域ごとに集めて実施していました。研修自体の効果は高く、次期店長候補となる次長にも対象を拡大しましたが、実際に集めての研修の開催には、コストもかかりますし、時間的な制約も大きいものでした。
そこで研修をすべて動画で撮影して「この内容ならば動画での配信にあっている」と思われるものは、既に全店舗に導入済みだったテレビ会議で配信を行いました。メールで各店舗に告知して、閲覧後に報告を受ける運用を行っていましたが「見た」という返事はあっても、実際に営業担当が店舗を訪れて確認すると、浸透度合いはまちまちというのが実状でした。
「eラーニングシステムであれば、誰がどのコンテンツを閲覧し、どこまで理解できているか」を把握できると思い、セミナーなどにも参加し、いろいろな製品、サービスを比較してみました。
その中でも、履歴をしっかりと確認することができ、操作性にも優れていることからiStudyを選定しました。当初は、各店舗に設置済みのパソコン活用を念頭に置いておりましたが、動画コンテンツなので回線への帯域負荷がかかる懸念もあり、セルラータイプのiPadを全店に配付することにしました。iPadであれば今後「商品ディスプレイのノウハウ」といった内容を、店舗に移動して実際の状況を見ながら閲覧することも可能になるなど、使い方の幅も広がるかと思っています。
2017年3月に運用を開始したばかりですので、具体的な効果の検証はこれからですが、既に現場の店長からは「新入スタッフの研修に、ベテランスタッフが張り付く時間が短くなる」など期待を寄せる声も聞こえてきています。また、様々な部署から「こんなコンテンツがほしい」といった要望も集まってきていますので、今後も幅広い展開ができるのではないかと期待しています。
ウエルシア薬局株式会社におけるiStudy LMS導入までの軌跡
ウエルシア薬局では、テレビ会議システムで動画を配信し各店舗で視聴学習する運用の後、教育体制の強化に伴い店長、次長を対象に集合形式の研修も実施しているが、eラーニングシステム「iStudy LMS」を採用し、毎月増加するスタッフ教育の徹底と、あわせて効率化を図っている。
