リアルタイムでの三者間コミュニケーションを実現して
施工現場の立ち会い検査に必要な工数を低減
1919(大正8)年から100年にわたり送電線工事を手がけている岳南建設では、電力を生産地から消費地へ届ける送電鉄塔や送電線などといった送電設備に関わる工事を全国で手がけている。同社では、コニカミノルタ製のスマートグラス「WCc(Wearable Communicator/ウェアラブルコミュニケーター)」に「V-CUBE コラボレーション」を組み合わせた遠隔作業支援ソリューションを導入。鉄塔工事の高所での施工検査において、現場監督と電力会社、岳南建設の現場事務所の三者間で情報共有をするために活用している。
遠隔の現場での施工管理における課題
立ち会い検査のための移動時間が膨大
送電設備工事の進捗に合わせ、電力会社の担当者が立ち会い検査をする必要があるが、現地に赴くので移動に時間がかかる。
映像のスムーズなやり取りが困難
デジカメで撮影した画像のメール添付や単方向通信しかできないウェアラブルカメラでは、映像へのフィードバックがスムーズにできない。
複数担当者間で情報共有しにくい
現場監督、電力会社、現場事務所の情報共有に時間のずれがあると、施工箇所の画像撮り直しや工事自体のやり直しなどの手戻りが発生する可能性がある。
「スマートグラス」+「V-CUBE コラボレーション」でこう解決!
現場での立ち会い検査にかかる移動時間を大幅に低減
送電設備工事完了後の状況を、現場監督のスマートグラスを通し遠隔地のPCで確認できるようになり、現地に赴くことなく、どこからでも状況を把握。
都心から離れた場所が多い送電鉄塔や送電線に対する電力会社の工事立ち会い検査が、PCを通してどこからでもできるようになった。移動に必要な工数を大幅に低減できるようになり業務効率化に寄与。
高所からの現場目線の施工映像を複数の遠隔地で共有
高所の鉄塔上で現場監督が見た現場目線の施工画像を、スマートグラスを通じて遠隔地で共有。声だけでなく書き込みでも双方向コミュニケーションが可能に。
現場監督からのスマートグラス映像を見ながら、電力会社の担当者が現場監督に対して「そこのボルトを見てください」など、知りたい箇所をPC画面上にタッチペンで指示できる。現場監督は状況を把握し、対応策の検討がスピーディーに行える。
電力会社を含めた三者間での情報共有をリアルタイムに実現
「スマートグラス」+「V-CUBE コラボレーション」は、現場監督と現場事務所だけでなく、電力会社も含めた三者間でリアルタイムな情報共有を実現。
施工工事の状況をスマートグラス経由で三者間共有ができるので、「現場監督→現場事務所→電力会社」という“情報の伝言ゲーム”をする必要がなくなる。結果、情報の共有漏れが起こることもない。
「スマートグラス」+「V-CUBE コラボレーション」選定のポイントは?
遠隔地との間でもクリアな通信で双方向コミュニケーションが取れるか?
施工箇所のクリアな映像を送信でき、正確な判断や作業支援ができること
- クリアで解像度の高い画像を複数拠点で共有
- 映像への書き込み指示をスマートグラスに表示するなど、スムーズなコミュニケーション機能が豊富
高所作業を行う現場に適した装着性や安全性が確保できるか?
操作時に両手が空き、視界を遮らず、現場監督の安全性を確保できること
- 高所作業もスムーズに行えるハンズフリー
- 本体を挿入し身体に密着させて装着できるハーネス型ベスト
お客様の声
高所作業が主体となる現場監督の安全性を確保
岳南建設株式会社 東京支店 工事部 部長 坂井 善洋 氏
私たちの施工工事現場は送電鉄塔のような高所が主体になることがあり、現場監督の安全を考え「ハンズフリー」が絶対条件でした。どうしても鉄塔に登った状態で操作するというのは、現場の負担になりますし、安全上にも問題が生じます。そのためには、何らかの画面を見ながら本体を操作するのではなく、スマートグラスを見ているだけで操作できることは現場監督の負担を軽減してくれます。その点で、「スマートグラス」+「V-CUBE コラボレーション」は私たちのニーズに合致していると思っています。
立ち会い検査の工数低減を電力会社にもアピール
岳南建設株式会社 業務部 次長 星野 年紀 氏
数年前から電力会社主導で、ヘルメットに装着するタイプのウェアラブルカメラを送電設備工事で活用し始めていました。しかしその製品は双方向のやり取りがしづらく、より使い勝手の良いウェアラブルデバイスを探していました。そこで出会ったのがブイキューブさんの「スマートグラス」+「V-CUBE コラボレーション」です。施工工事現場における立ち会い検査の工数を低減できることから、顧客である電力会社にもアピールできると考えました。
高所での作業中でも違和感や重さを感じることのない装着感
岳南建設株式会社 施工技術部 中田 学 氏
鉄塔での作業では、登り降りにも両手が空いている必要がありますので、ハンズフリーになるスマートグラスは、現場の実情に合っています。私はもともとメガネをかけているのですが、その上にスマートグラスをかけても違和感や重さを感じることはありませんでしたので、作業中の使い勝手も高いと思いました。スマートグラスのディスプレイに表示される、管理側からの書き込みは、指示が正確かつスピーディーに理解できるので非常にありがたいです。
岳南建設株式会社様における「スマートグラス」+「V-CUBE コラボレーション」の活用法
岳南建設では、送電設備の鉄塔工事現場と電力会社、現場事務所との間で円滑に情報を共有するため高所作業でもハンズフリーになる「スマートグラス」と、映像への書き込みなど双方向で通信を行える「V-CUBE コラボレーション」を活用している。
スマートグラスを装着した現場監督目線の映像を三者間でリアルタイム共有
送電鉄塔にいる現場監督目線の映像を、電力会社と現場事務所の担当者の三者間で共有。電力会社や現場事務所の担当者は、高所の現場の映像を参照しながら指示することや、工事箇所の確認などの判断ができる。また、現場監督への指示は、PCディスプレイ上の画像に書き込むことも可能で、書き込まれた線や文字は、現場監督が装着しているスマートグラスのディスプレイに表示される。このように、音声以外でも具体的な内容の指示出しができる。
ハンズフリー操作
両手が自由に使えるスマートグラス「WCc」は、通話操作の際にも、手元を見ることなくボタンを押すことができ、高所現場での作業性を阻害しない。
また、片目のシースルーディスプレイは、工事現場において十分な視界を確保。高い安全性が十分に保たれている。
専用ハーネス型ベルト
「V-CUBE コラボレーション」専用のハーネス型ベストは、高所作業でも安全なように、ベストに本体端末を挿入できる。「作業性、安全性、装着性」を第一に考えた設計となっている。
スマートグラス
独自技術のホログラフィック光学素子により、従来のヘッドマウントディスプレイにおいて課題として挙げられていた「大きい、重い、視界を遮る」を解決。
ハンズフリーで作業しながら、用途に応じた情報をリアルタイムに受け取ることができ、業務の効率化を図ることができる。
遠隔作業支援ソリューション
クリアで解像度の高い映像や音声を、現場監督、電力会社、現場事務所の三者間でリアルタイムに情報共有。
「V-CUBE コラボレーション」では、PC画面への書き込みをスマートグラス「WCc」上にホロクラムで表示できるため、現場作業の遠隔支援に適している。